表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
180/254

180話 色々と・・

リーフ王国、自称伝統貴族達はかなり疲弊している。セント王国の開拓が全く進んでいないからだ。

度重なる資金援助の要請もあるが、一番はリーフ王国へ功績を作るために支払った献金だろう莫大な資金であった為に、今迄貯えていた金が無くなってしまっていた。

新領地への開発を正直中止をしたいが伝統貴族としては絶対に出来ない。ここで中止となれば今迄の事をすべて否定しなければならなくなってしまう。


そしてある貴族の一人は金行に資金の相談をする。金行はその貴族の領地を担保とするならば金を融資をすることを承諾すると言う。貴族は悩んだが今金が必要であり金を作る手段が存在している。もう金を借りるしか選択が無くなっていた。

金行から金を借りた時点でこの貴族の破滅は決定した。遠方での開発は莫大な資金がかかる事をまだ理解していないのだろう。

ギルバートが開発を成功させているこの事実が貴族たちの眼を眩ませている。ギルバート家はゴーレムと言うスキルを持っている。だから開拓や開発が成り立っているのであって人の力だけでは資金が続かない限りは成功はしない。一貴族が子爵領の大きさの領地全体を開発・開拓を行なう事は普通に考えて無理なのだ。村一つであれば何とかなるだろうが、町を造り村を最低でも30や40を作り出すことは出来ないだろう。

新領地では、村一つさえ完成していない状況であった。



ある貴族は王に助けを求めた、だが王は知らないとただ突っぱねる。貴族は必死になって追いすがるがまともに相手にもしてもらえない。それはそうだろう今迄好き勝手にほざいていたのだ、それで少し困れば助けを求める。こんなことが通ってしまえば誰も苦労などしないだろう。

王は冷たい目で一言「開発を中止しろそれ以外は無理だ。」


貴族は一瞬ハッとする。思い出した開発で今まで成功したのはギルバート家のみだけだ。貴族はもう一度ギルバートの開拓の手順を調べなおした。これはギルバート家がリーフ王国に提出した資料である。開発・開拓にはどのくらいの資金が必要となり、どのように行うかがしっかりと説明されている資料であった。

その資料を確認した貴族は愕然とした。資金が全く足りないのだ。

ギルバート家にはスキルオーブで稼いだ資金が豊富にあったその為に多少無理な開発でも行う事が出来た。ゴーレムのスキルがまだない頃でも資金が豊富にあった事で乗り切っていたのだ。だがこの貴族には資金が無い。このままでは間違いなく失敗する。


貴族は決断をした開発を中止する。


貴族は新領地に手紙を出し、戻るように指示を出す戻るための資金は借金をして賄うしかなった。それでも多くの民の命が掛かっている。


この貴族は生き残った。決断が出来た事で最悪な状態にならないですんだ。



だが決断出来ずにズルズルと金を出し続ける貴族も多くいた。その貴族達の多くは、領地を担保に金を借り領地を無くすものがほとんどであった。




その頃アルは、キロエ山の近くで温泉が発見されていた。その温泉を利用して町つくりを行なっていた。人の少なくなってしまったこの地域を何とか活気を取り戻したいと町つくりに励んでいた。

キロエ山付近は、人も戻らずに廃れていくだけとなっていた。それも仕方のない事だ、なにしろ大噴火の近くに住みたいと思う者はいない。


そんな場所に温泉がでた事で、人も少しは戻ってくる可能性が出てきたのだ。



アルの元にロング帝国の役人が現れる。この地域の引き渡しの事を相談するつもりのようだ。

ロング帝国としては直ぐにでもアルに引き渡してしまいたいのが本音だが、アルは少しでも引き伸ばしたい。

引き延ばしたいがもうアル自身が開発を行なっている事で事実上は引渡しは済んでいる事になってしまっている。その事実に両者はまだ気づいていない。

書類上引渡しが完了していないだけだが、其処は役人たちであるあくまで書類が整わなければ引渡しとはならないのだ。

アルは国の名称がまだ決まっていない事を理由に引き延ばしをしている。



アルはキロエ山を見ながら思っていた。いつ噴火をするか分からないところには戻りたくとも戻れないだろうと思っていた。ならばどうするのかキロエ山が万一又噴火しても対応できるようにするしか方法が無い。前回のように噴火した時にダンジョン移動を使い他の場所へと溶岩を流すしかないのだ。浮遊島をこの場にとどめておくことは出来ない。ならばもう一つ造るしかない。


そうと決まれば話は早い、アルは浮遊石を使い噴火口に合わせた浮遊島の作成に入った。前回のように凝った物は必要が無いあくまで噴火した溶岩を移動させるためだけのものだ。

此処で浮遊島は風て流されてしまう事に気付き固定する必要があった。山に大きな杭を打ち込み固定していく。

色々と試行錯誤していく、実際に噴火しなければ使えるかの確認はできないが何とかなるだろうと楽観的だ。

人々がこれを見て安心してくれれば成功と言えるだろう。


この事が噂を呼び人々が段々と集まってきている。この地に住んでいた者達はやはりまた住みたいのだ。田舎であっても生まれ育った土地には愛着があるのだろう。

少しずつだが人が集まってくる。この場を王都にしなければならない。キロエ山の近くが王都であれば人々は少しは安心するかと思った。逆の場合もあるがあえて目を瞑る。

アルはこの場所を王都にすることに決めた。

ゴーレムを使い街道の整備から始める。道が無ければ発展はない。


このキロエ山の近くを通る街道を何処へつなげるかを考えるとやはりロング帝国帝都だろう帝都からはリーフ王国へと繋がっている。逆方向はセント王国となるが移動もセントお王国を横断する形で作れば又外の国へと繋がっていく。そこでアルは鉄道の事を思い出した。大陸横断鉄道だ。この地から造ってしまおうと思いで、やってしまえばこちらの勝ちだとの考えで見切りで工事を指示してしまう。


キロエ山を起点に東西南北に鉄道と街道を作る。大工事となるが資金的には稼げば何とかなるだろうと又軽い感じで納得しようとする。まぁ資金は問題はないだろうスキルオーブを数十個売れば問題なくなるからだ。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ