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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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18話 決着

クレイン軍大混乱中


クレイン本軍陣では逃げてくる領民兵と騎士達で混乱してる。

グレイトは、突撃の指示を出すだけで、撤退の二文字はない。


グレ「ええええええい何をしている敵は寡兵だ。蹴散らせーー。」


騎士「グレイト様、我が一族の精鋭が蹴散らしましょう。」

グレ「おお、クレインの守護一族よ、蹴散らせー。」

騎士「はっ。」



クレインの守護、クレイン領の騎士一族の中で格の高い一族である。一族の騎士10騎は馬にまたがりギルバート軍へと向かった。


10騎士はギルバートの騎士達に達に名乗りを上げながら「突撃ぃーーー」


自分たちを精鋭・精強と自負している騎士達であったが、対するギルバートの騎士達の相手にもならなかった。

突撃するまでは良かったが、身体強化された者と普通の者では始めから勝負にもならなかった。一振りで落馬して馬に踏みつぶされるか、再度剣で突かれるかの2通りしかない。


足を馬に踏みつぶされた騎士が「いいいたい、待てーー、我は騎士だぞー、えらいんだ、助けろー。」


戦場でありえない事をほざいていた。


一瞬で崩壊した10騎士であったがそんな事を気にしている暇もないクレイン軍、そのクレイン軍本陣も安全でない事を理解すると領民兵が勝手に離脱していく。それを見た一部の騎士や兵士も逃げ出す。


隊長「こ、こらー、逃げるなー、戦えー。逃げたら死罪だー。」

この隊長、口では勇ましい事をほざいているが、走りながらである。方向は本陣から遠ざかっていた。


グレ「ヌググググッ、一時てったぃ、てて転進する。マール草原を迂回するぞ。急げー。」


クレイン兵たちの逃げる方向とは別方向にグレイトの一軍(300)が転進していく。

(まだ300の精鋭がいる。敵は200だまだ勝てる。)


マール草原で背の高い草木の中に逃げ込んだ精鋭たちはやっと一息ついた。


グレ「よし此の侭で敵を撃つぞ。」

幹部「グレイト様、敵の本隊が分かりません。」

グレ「何、本隊が・・・」


ここでまさかの事実にグレイトも気づいた。ギルバート軍に本隊(本陣)が存在していない。

本陣というなればカインのいる場所であり。総指揮官なのだが、本人は暴れ回っている。



グレ「ならばどうする。」

幹部「敵の殲滅しかありません。騎士を各個撃破しかありません。」


この幹部の言う事は正解であり、絶対に無理な事でもあった。一人の敵に300人が取り囲み仕留めていく。それを200回以上繰り返すという物であるかだ。そんな事を敵が黙って見ていることなどありえない。



隠れている300人の様子を伺っている小さな集団があった。


トム「アル準備完了。」

アル「じゃみんな行くよー。」


子供部隊の20人は300人を取り囲むように配置に着く。そして一斉に魔法 「「「「泥沼」」」」を放つ。


ズボズボズボボボボボ


密集していた300人の下が一瞬にして泥沼になった。


「うわわわわ、なんなんだー。」

「えええええっ」

「うぎゃーーーー」


深さ150センチの泥沼の中に閉じ込められた300人はもがいていた。

藻掻けば藻掻くほど深みに嵌まっていく。


そこへ

アル「みなさーん。皆さんはギルバートの捕虜となりました。大人しくしていてくださいねー。」


ワザとなわ伸びする言葉を吐きながらニコニコと笑っている。


かなりムカつく子供に見える。それも戦場でだ。


情けないやら、ムカつくやらで、クレイト軍はアルたちに罵声を浴びせる。


「こらー、だせー。」

「餓鬼ーー、出せー。」

「餓鬼どもー助けろー、」


30分も騒ぐと300人は疲れ果てていた。しゃべり続けても一向に助けることもせず。眺めているだけである。自力では泥沼を抜け出すことが出来ない300人は、騒ぐ事しかできなかった。


グレ「がぁー、はぁー、だ、だれかみ、みずぅー。」

他「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」

喉がカラカラとなりもう喋る事も出来なくなっていた。


トム「こいつらどうする。味方に伝令出そうか。」

アル「他が終わるまで待つよ。人数少ないし。沼に嵌まった300人の見張りをしてよう。」


アル達20人はかなりのんきであった。300人の見張りこれも大事な仕事である。沼から抜け出そうと隠れながら動き出す者のいる。


子供1「あっ、そこの人動いたら痛いよー。」

子供が石を投げる。見事に逃げようとした者に当たり気絶した。そして泥沼の中に沈んでいった。

仲間は沈んだ者を助けない、見ているだけであった。


子供2「逃げたら石を投げるよー。」


アル「よーーーし、暇だし魔法の練習をするよ。泥沼の水を抜こう。」

トム「乾燥させるの」

アル「そう、そうすればもう身動き出来なくなるでしょう。見張りも楽になるし、魔法の練習にもなるしね。」

アスカ「やるわよ。木を乾燥させるあれよね。」

アル「そうそう、水分を沼の外に出す要領だね。」


そして2時間後、


「うっ動けない。」

「だ、誰か助けてくれー、み、水をクレー」

「が、が、がぁ、み、み、み、みずぅー」

「「「「・・・・・」」」」


子供たちの魔法は少しだけ人にも魔法の影響が出てしまった。体の水分を少しだけ吸い取ってしまっていた。

軽い脱水症状となっていた。


アル「へー、人の水分を少しだけ取っただけなのに、こんなに弱るんだ。」

トム「これは使えるね。」

アル「一気に敵を弱らせることが出来るよねー。木材で練習も出来るし、水分の移動だからみんな会得できるでしょう。あっ相手が止まっていないと難しいかなー。」



カイン「おおーーーい、アル片付いたぞー。」

アル「カイン兄、こちらは生け捕りにしましたよー。」

カイン「あれ、こいつら干乾びてるぞー。大丈夫か。」

アル「大丈夫ですよ。水を飲ませていますから(1回飲ませただけ)死んだって問題なしです。」


アルは子供たちを見張りに残し、カインと共にギルバート軍の集まる場所に移動する。



アル「カルロス勝ったね。」

カル「勝ちました。相手の行動を予測できたことが勝因です。」

アル「簡単だよ。相手はこちらを舐めていた。」

カル「ですね。」


アル「じゃー、捕虜をひとまとめにしてー、作業を始めて。後3時間で日が暮れるよ。」


アルの言葉で一斉に動き出す。クレイン兵を捕虜として縛り上げて一纏めにする。


カル「捕虜は縛っていますので、問題ないでしょう。それに草原ですので逃げ出してもすぐに分ります。」

アル「重要人物以外は多少逃げても問題ないよ。」

カル「グレイトと幹部は泥沼から出して、牢に入れます。仮にも領主ですから。」

アル「そうだね。まだ領主だったね。」











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