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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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171話 東諸島

アルは報告書を呼んでいる。キロエ山復興の進捗状況だ。かなりのハイスピードで進んでいる。このままいけば復旧作業も年内には終わるかもしれない。そうなると愈々ロング帝国属国の建国となる。

建前は属国であるが事実上は独立国となる。

キロエ山からこのフェアネス王国迄の国土の人口は約100万人となるだろう。そしてロング帝国でこの地に残る貴族は10人程度だと聞いている。いくら小国とはいえ10人しか貴しか残らないのはどうかと思うが今までロング帝国貴族であった者達からしてみれば当然の選択なのだ。属国の貴族とロング帝国貴族では、天と地ほどの差があるようだ。

その為にこの地の貴族達は帝都へと向かってしまっている。まともに復旧作業をしている貴族がこの10人なのだと言う。

アルは嵌め息を一つ吐く。

ハッキリ言ってお荷物以外に表現のしようがないのが実情だ。だが100万人の人を見捨てる訳にはいかない。

貴族を集め村の管理をさせなければならない。


アルは貴族のあてが無いかを考える。ドロイド王国で少しいると報告が来ているが全く足りないだろう。平民からの叙爵をしてもいい所村一つや二つ管理するのが限度だろう。

そこでアルはティアナス連合国家の各国貴族に分家を興すように指示をだす。これならば貴族の数は足りる。後は面接をしながら貴族の配置を決めていけば何とかなるだろう。


このティアナス連合国家も開発が進み人も増えている。以前の倍とまでは行かないが倍に近い村だ出来ている。開発する資金が無かったために農地を増やすことが出来なかったのだ。アルが連合国家を樹立してからはフェアネス王国からの資金と金行からの借り入れで一気に景気が良くなり開発も進んでいる。まだ開発する土地もあり本当は人手不足になっている。そこに分家を興せと言う指示は貴族家にとっては負担となっている。爵位を告げない貴族の子弟たちは大喜びだろうが貴族家の当主は全く違う。

それでも、嫡男以外の事を思う当主は何とか分家を興そうと四苦八苦しているようだ。

各国の貴族家全員が分家を興せば余ってしまうが、其処はアルにも考えがある。ローマン帝国からもらい受けた東諸島があるのだ。まだ行ってはいないがかなりの広さと聞いている。そこに宛がう事で乗り切れると踏んでいる。



アルは、東諸島の事を思うとこれは確認が必要だと言い訳をして、コソコソと外へ出ていく。そしてマジックに乗りどこかに飛んで行ってしまった。



そして着いた先は勿論、東諸島だ。

アルはこの島々を空から眺めて驚いた。大きい、大きな島が3つもありその周りと東南方向に島々がいくつもある。


この東諸島は、大きな島3つと中ぐらいの島が2つ、小さな島々は10もある。

その島は大きな島と中ぐらいの島には小さな島3つに人が住んでる。まぁ島と呼べない物もあるその数は不明である。

アルは一番大きな島に降りる。そこにはローマン帝国の代官であろう人物が待っていた。

ローマン帝国より伝令が届いているよで、その代官はドラゴンに乗った者が着たら引き渡せと言われていると説明をしていた。アルはもう少し待ってくれと頼み、後日必ず来るからと必死にお願いをしていた。

代官からこの島の事を色々と聞きこんだ。

一番大きなこの島は、ガラ島という、その両脇の大きな島はサド島とシコク島と説明された。中くらいの二つは,ミナミ島とマル島だと説明される。

この5つの島には、各部族長がいる事、大きな島は、各部族がいるが対立はしていないとの事だ。町や村も多く今のところ管理はその部族に丸投げしている事も説明された。ローマン帝国は、ある程度の自治権を認めているようで今のところは問題は出ていないと言う。だがアルがこの地の領主となれば何らかの反応は示すだろうとも示唆していた。



アルはこの島々を見てある程度の自治を認めれば問題はないと思っていた。今までのローマン帝国と同じように扱えば問題は出ないだろうとの思いからだ。

各地にまとめ役の貴族を配置して管理だけ行い後は自治権を与え任せるだけでいいと考える。

その貴族達には新たに開発を行ないそこを領地といして与える事で島々の者たちも不満は出てこないだろう。


だがこの島はかなり大きな島だ、このガラ島だけでもティナス連合国家が丸々入りそうな広さだ、もしかしたら9連国も入るかもしれないぐらい大きい。それが3つと、その半分程度の島が2つと小さな島々が10島だ。小さな島とっいても、ガラ島と比べて小さな島なのだ。普通の島である人も十分に住む事の出来る島である。アルは気が遠くなる思いだ。


これはかなり拙いと思う。この広い島では完全に貴族不足だ。仮りに100人の貴族家が出来てこの島へ来ても全然足りない。この島の部族長を貴族として召し抱える事をしなければ無理だろう。それにティアナス連合国家は15の国がありそこに王や貴族がいる。それだけ人が必要なのだ。この島には部族長と数人の貴族だけしかいなのだ100人200人程度の貴族が増えても全く足りない。

島の開発も何も行わずにいまのままでいれば、このままでも成り立つがそれはアルの矜持が許さない。みんなが豊かな暮らしにしていく。物が有り、食料が豊富にあり、人々が笑って暮らしていけるようにしなければならない。この島は発展できる要素がある事が分かっていて放置は出来ないのだ。


アルは代官と別れて各島を回った。

これからの事を考えなければならない、島の特徴や各部族の特徴も確認していく。それと主食や副食、食生活の確認も重要だ。

一日では回り切れずにアルは数日島に滞在をする。ドラゴンで飛び回り代表部族に会ったりしている。

この島々の人たちは温厚で穏やかな性格の者たちが多いとアルは感じていた。新領主となるアルを歓迎してくれる。アル自身も下手に出て挨拶をしている事もあるが、温厚な性格でなければ一悶着ぐらいはあっただろう。それがなっかた事もアルの印象を良い物にしていた。


アルは島々の者たちに又近いうちに来ると伝える。今度はお土産も持ってくるとなど軽口も出る様に迄なっていた。


アルは一旦フェアネス王国に戻っていった。






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