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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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170話 グリフォンと大宴会

地上に戻るとまたもや皇太孫、お前は暇人なのか。

孫「やぁ、アルフォード殿、」

アル「まさかずっと待っていたのですか。」

孫「いいやほんの10日ぐらいだ。」

アル「・・・・・」


皇太孫とアルたち一行は、領主の館にお邪魔している。

そこで今回のダンジョンの成果を伝える。今回は多種多様なスキルオーブがある事で説明もかなりの時間を掛けていた。

他のダンジョンでとれるスキルオーブが、このダンジョンで取る事が出来る事。全てではないがほぼ全てだと説明をする。

40層では多種多様なスキルオーブ、60層ではグリフォンとティム。80層ではハイヒューマンの進化の実である。

アルたちは皇太孫に説明をする。このダンジョンは他のダンジョンに比べて魔物が弱くスキルオーブの種類が多い。このダンジョンは人がスキルオーブを取りやすいように設定されていると伝える。


孫「本当か。」

アル「間違いないですね。他のダンジョンより簡単です。」

皇太孫は周りを見回す。ジークなどみんなが頷く。

孫「そんな事があるのか。」

アル「そう言うダンジョンなんですよ。」


そしてこのニュースは、ローマン帝国中を駆け巡った。噂は伝わるのが早いと言うが、今回の噂の速さは尋常ではなった。アルと皇太孫の話と聞いていいたあ者たちが、チョロッと町で話をしたそれが、瞬く間に広がっていった。翌日にアルたちが館を出て町で食事でもと思っているともう町は人で溢れかえっていた。そこいらで食事などとれる場所もなかった。アルたちは諦めて館へ戻り食事をとっていた所にまたもや皇帝が現れる。もう5人離れたが一人だけ慣れていなかった館の主は気絶していた。


皇帝にも同じ説明をした後に、皇帝はワイバーンが出ない事に少し不満なようだ。


アル「ワイバーンの代わりにグリフォンですよ。」

皇帝「そうだな、そのグリフォンのスキルオーブはあるか。」

アルはグリフォンのスキルオーブを3つ渡す。」

皇帝は嬉しそうに使った.皇太孫は羨ましそうに見ていた。


皇帝の前に現れたグリフォンはどこか違っていた。グリフォンより一回り大きいようだ。


皇帝「そうか、そうだったのか待たせたな。」

アル「なにか分かったのですか。」

皇帝「嗚呼分かったぞ、このグリフォンは余を待っていたのだ。長い年月ローマン帝国の皇帝を待っていた。皇帝の血筋である余がグリフォンをティムしたことでこのグリフォンは変化したのだな。」

アル「まさか、あのダンジョンはローマン帝国用ですか。」

皇帝「ローマン帝国専用ではないが、ローマン帝国が使いやすいようにはなっているようだな。」

アル「昔の神様が何かやったんですね。そうでなければありえないですからね。」

皇帝「その辺はグリフォンでも分からんようだ。余もこの結果に満足しておる。これからはグリフォンを中心に軍を編成だな。アハハハハ。」

皇帝「アレキサンドル、お前もグリフォンを貰え。」

と皇帝はアルを見る。アルは皇太孫にスキルオーブを3つ渡す。皇太孫は嬉しそうにスキルオーブを胸にあてる。

そして皇太孫のグリフォンも他のグリフォンとは違ていた。皇帝のグリフォンほどではないが威厳が感じられる。

皇帝「アレキサンドル、これで皇帝の血が理解できたか。」

孫「分かりました。ローマン帝国の先祖の意志が分かりました。」

皇帝「ギルバート家の者たちよ。今回のこのグリフォンをローマン帝国に授けてくれたことを感謝する。この恩には必ず報いる事を約束しよう。この功績は帝国を建国するに値する。」


皇帝は大層な言葉を残して去っていった。残されたギルバート家の5人はあっけに取られていた。

余りに話が大きすぎて何を言っているのかが分からなかった。


孫「ギルバート家の皆さま、このグリフォンはローマン帝国に必要な物だったのです。見ていてくださいこのグリフォンの活躍でローマン帝国は変わります。その後を楽しみにしていてください。


と告げて皇太孫まで居なくなってしまった。この場に残されたのはギルバートの5人とこの館の主であるギートン伯爵だけであった。ギートン伯爵もスキルオーブをお礼として渡した。


アルたちはいたたまれなった為に、足早にこの館を出ていった。皆無言でドラゴンに乗り領地へ帰っていった。


そしてこの話を忘れるように、リーフ王国王都で賑やかに宴会(祭り)を開いていた。王都民迄巻き込んだ宴は又王都民たちをうならせていた。又ギルバート家だぞーーー、ただ酒だーぞーーーー。


うめーーーー、最高だ、この肉サイコーーー。こんな肉食べたことないうまっうまっ。

酒だーーー、肴だーーー、タダだーーー。

飲めや、歌えや、騒げーー、踊れー、歌え、飲め食えーー。

うめーーー、この酒最高ーーダー。この肉うまっ、おいちーー、おいちぃ。


ギルバートの者達はどうせ噂はリーフ王国迄すぐに到達してしまう。それならば先駆けて宴会(お祭り)をやってしまえと言う事になったのだ。

王都民にとってこの祭りは、王都名物となっている。祭りの間は全てがタダなのだ。商人たちも多少誤魔化しても文句は出ない。太っ腹なギルバート家だから許されている。

食料品、食堂や酒屋、酒場以外でも各店は儲かる。臨時で出す酒や肴も全てタダで提供すればギルバート家が支払ってくれるのだ。その時ばかりは洋服店も靴屋も武器屋もみんな飲食店に変わっている。

その変わりっぷりを見るだけでも王都に来る価値がある。


今回の宴会(祭り)は朝から行われていた。丁度その日は休日であった事でより盛り上がってしまった。それも朝から夕刻を過ぎてもまだ治まらなった。そして真夜中前に王都中の民が酔いつぶれてくれたのであった。


翌朝は、おなじみの光景となっていた。朝王都で人影を見た者はいなかった。



お祭りを行なっていた頃(昼)に、リーフ王国城内ではジークが陛下にローマン帝国の事を報告していた。陛下も驚いたようで、ローマン帝国に地震で確認をするようだ。その後はジークとレビンを含めて祭りを楽しんだようだ。リーフ王国城内でも大変盛り上がり、幾人もの人たちは酔いつぶれて運ばれていった。


リーフ王国に初めて来た者達はこの騒動に驚き、国へ勝手のいい土産話となるだろう。

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