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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
17/255

17話 激突



             騎士・兵士                騎士・兵士           

              (400)                 (30)


クレイン軍     

本体(200)        領民兵                

(少し高い丘)      (500)                 カイン(1) 

                                  領民兵

                                  (155)

             領民兵

             (500)



            騎士・兵士                 騎士・兵士

             (400)                   (30)



                子供部隊(隠れてる)


クレイン軍とギルバート軍がマール草原で対峙していた。戦力差は歴然でクレイン軍はかなり余裕が出ていた。もう勝った気でいるようだ。



対するギルバート軍は緊張した表情をしている。


グレイトの号令によって領民兵500×2がカインとギルバート領民兵に向かっていく。

クレイと軍が攻めギルバート軍が受け止める形となった。


カイン「焦るなよ。まだ引きつけろ。

兵1「適距離200メートルに入りました。」

カイン「よーーし力いっぱい投げろーーー。」

兵「「「「「おおおおおおおおーーー」」」」」


ギルバートの領民兵も多少の身体強化を使える縄に結んだ拳大の石を投げ込んだ。


カイン「どんどん投げろーーー」

クレインの領民兵はまともな装備もない。空から雨の様に大きな石が降ってきている。頭に当たったら一発で死んでしまう。

領民兵たちは、勢いが弱くなっていく。それでも半数近くは石の雨を抜けてカイン達の目の前まで迫ってきた。


カイン「よーー盾を前にして長槍で敵を突けー。」

兵「「「「おおーー」」」」

カイン「カルロス、後は任せた。俺は少し暴れてくるからー、」

カルロス「カイン様ーー、カンバーーーック。」


カインは一人領民兵の中に突っ込んでいった。相手が領民兵と言っても、数が多いだが今回は敵の数に助けられた形となる。味方はいなく、周りは全て敵である。右手の剣と左手の槍を振り回せば敵に当たる。カインの身体強化を活かし、100M走を走る勢いで駆けまわっている誰も捕まえる事が出来ない。


そんな中央の戦いを見ていた騎士達も互いにぶつかり合った。こちらも戦力的にギルバート軍が劣勢だが一人一人の戦力にはかなりの開きがあった。本当に一騎当千の働きをしていた。



クレイン軍

「敵は小数だ囲め、囲んでしまえー。」



ギルバート軍の騎士達もカインと同じく走り回っている。走りながら敵を斬り、槍を突き、止まる事をしない。これは戦術であり、止まってしまっては小人数は不利になる。囲まれて袋叩きにされる。



グレイト「な、何故だ。あんな少人数一気に潰せーーー。」

幹部「グレイト様、あの者達の運動能力が異常です。ここは一旦引いて弓矢での攻撃に変えてはいかがでしょうか。」

グレイト「ぐっ、仕方がない、そうせよ。」


グレイトにして見たら屈辱であった10倍近い人数で攻めて押されているのだ。一度下がり立て直しをしなければならない。

その立て直しはギルバート軍の作戦内にあった。敵が引いたら火炎放射を放ち敗走させるであった。

領民兵は命をがけでは戦わない。無理やり兵として徴兵された者達である、一度逃げ癖が付けばもう逃げる事しか出来なくなってしまう。再攻撃など夢のまた夢となる。


カルロス「もうすぐ敵が引くぞ。敵に合わせて火炎瓶(壺)投げろ、あと魔法使いは前に出ろ。火炎放射魔法だー。その後は敵に突っ込めーー。」


カルロスも必死に指示を出す、あらかじめ敵の行動を予測して対応を決めていたことでスムーズな指示を出すことが出来ている。


クレインの領民兵たちは、一旦引くという指示に従い引く。もう気持ちは完全に後ろ向きになっていた。

その中で一人カインが暴れ回っていた


「おりゃーおりゃーおりゃぁぁぁぁぁーーー。」

「ひやぁぁーー」

「にっ、にっにげろー」


領民兵は敗走した。逃げる大軍に追いかける少数、奇妙な光景であった。


領民兵と違い騎士・兵士たちは違った。身体強化で走り回り翻弄しているが、クレインの騎士達も人数を活かし対応している。斬られてもすぐにフォローに入り中々陣形を崩すことが出来ない。


ギルバート軍


隊長「騎士達よ、敵を囲め、敵を密集させろ。走り回れー。」


予定された行動に出るが、周りを流れる様に走り回り連携が取れている。徐々に敵兵士たちは密集体系になっていく。


隊長「よーーーし。そのまま維持しろ。炸裂弾を投げ込めーー、火矢を放てーー」


密集体形の中に炸裂弾(鉄くずを纏めた物と酸素を凝縮していもの)2種類を炸裂弾としている



そして火が酸素に触れると大爆発を起こした。


どっかーーーーーん。ばっかーーーん。


ギャーーー、熱い熱い助けてくれーーーー。

尖った鉄の破片や釘などが爆発の威力で周りに飛び散る。足や手、腹、目や頭に突き刺さる。

そして火傷によって動けなくなった兵にギルバートに騎士達が襲い掛かっていく。


「待て待て、きゅ、休戦だ、」

「バカか、今は戦争中だ。何が休戦だ。お前一介のの兵士だろう。」スパーと首がはねられていく。



騎士達は本体に向かって転進していった。


クレイン軍


グレイト「何をしている何故、撤退してくるのだ、伝令、伝令を出せ。敵に突撃せよ。突撃せよ。蹂躙せよ。蹂躙せよー。」

狂ったようにグレイトは叫び

続けている。


戸惑う本部のクレイン兵達、そこに撤退してきた領民兵と騎士達が合流してくる。ここで本部が敗走すれば両軍としての敗北が決定する。本部の者達はその事が解かっている為に逃げる事はしない。もちろん領主のグレイトがいるために下手な行動がとれない事もあった。


グレイト「兵を再編して、新たに突撃せよ。」


新たな命令が出されるが、兵の再編どころでは無い、大混乱中である。









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