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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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163話 ドロイド王国の改革

アンネローゼは自分を責めていた。ドロイドの王となって自国の貴族が大変な苦労をしている事を今迄知らなかったのだ。調べればすぐに解る事だったのに調べなかった。


家臣たちの報告書に目を通していく。ドロイド王国の直轄地は全体の3割となっている。ドロイド王国は小さな国だ。ギルバート侯爵家の新領地より少し大きいぐらいだろう。リーフ王国の(ギルバート家)男爵領ぐらいの領地が伯爵家の領地が平均だ。ドロイド王国は今ではかなり裕福になっているが、ギルバート家がいなければ貧困国だっただろう。


その中に侯爵家が3つ、伯爵家が6つ、子爵家19、男爵家が37家もあるのだ。

ドロイド王国の平均では、男爵家は、村5つから10、子爵家は町が1つから2つと村が10から15ぐらいだ、伯爵家は大きな町、町2つから3つと村が20ぐらいだ。侯爵家は、伯爵とそう変わりはなかった。

ギルバート家に比べると半分以下の所領だ。これではまともに開発資金も捻出できないだろう。

ドロイド王国の直轄地は良い場所が多い。これは多分忖度された結果であろう。

アンネローゼは、イシタリカ侯爵領があり自身の収入は確保できている。だが直轄地は残さなければならないが3割もいらないと考えた。

そこで貴族達の領地替えを行なう事にしたのだ。

その中でも貴族達に領地の移転も打診した。国は変わるが領地は増える事を告げる。ギルバート公国とサバリナ王国にはまだ領地が多少余っている事を確認している。ジークもレイモンドも了解してくれている。


王城に呼び出した貴族達にアンネローゼは、みんなの領地を増やして新たに開拓も行う事を告げていく、最初は貴族達もアンネローゼのいう事を信じていなかったが、真剣に話しているアンネローゼに貴族達も変わって来た。

アンネローゼの考えでは、男爵は町一つに村10、子爵は町2から3つに村20、伯爵は大きな町か都市一つに町が2つ、村は30ぐらいと考えている。

ドロイド王国全体で考えてみると町や村が不足しているが開発を行なえば達成する事は出来るだろう。


ドロイド貴族の中で男爵家が8つ、子爵家が3つが領地の移転に同意した。この貴族達は、現状の領地の倍の領地とすることを条件となった。アンネローゼは快諾して移動をさせる事になった。


ドロイド王国内でも領地替えを行なう。抜けた貴族領と直轄地の1割を貴族達に分配する。各貴族の領地が飛び地に成らないように一度白紙にして改めて割振る事になった。領地の移動費用はドロイド王国が負担をする。


貴族達も領地が増える事、費用の心配がない事、そして何より王と関係が深まり信頼できることが出来るようになったことが今回の収穫だろう。


ドロイド王国の領地持ち貴族は、侯爵家3家、伯爵家6家、子爵家16家、男爵家29家となるが、新たに男爵家が1家増えた。


それは今回の貴族達を代表して訴え出たと事を功績として、マレーン・フォレストに男爵(女爵)位を授けたのであった。

フォレスト伯爵家とは完全に別に王都近くに町1つと村が10の領地を授けた。フォレスト伯爵家には嫡男もいる事でマレーンは後を継ぐことはないためにアンネローゼの配慮であった。と言うより近くに同じ女の貴族がいたほうが楽しいと考えていただけかもしれない。

フォレスト伯爵家は、村一つから大きな町と町が1つと村が20の領地となった。アンネローゼはマレーンのおかげよと伯爵に付け加えていた。

伯爵も良く分かっているようで結婚の話はマレーンの叙爵を理由に白紙となった。


マレーンは女爵となってしまって戸惑っているようだ。今まで貴族であっても貧乏貴族と言うよりも酷い。平民以下の暮らしぶりだった物が、いきなり領地が町一つと村が8村となってしまったのだ。家臣も何もいないのである。途方に暮れてしまう事は仕方のない事だろう。

そこはアンネローゼのお節介焼き魂に火がついている。アンネローゼはマレーンの為に各地から女性騎士と内政官を集める。多くはプリテン王国の女性騎士だが、ギルバート家の女性騎士、(内政官は男女同数)もいる。その女性騎士たちに、騎士爵位を渡すことでマレーンに仕えさせた。万一の時はアンネローゼはフォローも約束している。

それに開発が進めば騎士爵にも領地を渡すつもりである。騎士爵達もその辺は全く心配はしていない。ギルバートの一員であるアンネローゼのいう事は信頼されているのである。ギルバート家一派は、領地が余っている事をみんな知っているのだ。ドロイド王国もこれからは、開発、開拓に力を入れていく。ゴーレムを使い進めて行くだろう。


ドロイド王国貴族家に騎士爵位のドロイド王国に申請で男爵家は1つ、子爵家は3つ、伯爵家は5つ、侯爵家は7つの騎士爵位を渡す。これは貴族の子弟のための救護策でもある。今後開発やギルバート家が領地拡大をしたときのためでもある。アルがロング帝国の属国の王になる事が決まっている。広大な領地である為に貴族が大量に必要になる事もドロイド貴族達に説明している。その為にきちんとした教育と領地経営を教えこんでおくうように伝える。

数年後には新たな貴族が誕生すことになるだろう。


ドロイド王国には騎士爵位は存在していなかった。国が小さい事もあり必要では無かった。それを今回アンネローゼは新たに騎士爵と言う物を造った事になる。これは貴族家の子弟たちにとって衝撃的な出来事としてとらえられた。平民になるか何処かの貴族家を継ぐしか貴族として残れなかったものが、騎士爵として新たに家を興すことが出来るようになったのだ。功績をあげれば領地持ちにもなれる。これほど希望のある物は今まで無かった。平民落ちとなれば貴族に復帰する事はドロイド王国では不可能であったのだ。


アンネローゼは少し調子に乗り、マレーンにワイバーン迄プレゼントしていた。これには城内の家臣たちがやり過ぎだと声をあげたが、アンネローゼには聞こえなかった。

そしてマレーンはかなり優秀だった。領地経営もきちんとこなし、城内の仕事もこなしていった城内の仕事はアンネローゼが押し付けていた物である。

マレーンが優秀と言事が分かるとアンネローゼは、マレーンをドロイド王国宰相にしてしまった。

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