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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
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16話 カルロスの交渉

カルロスは今震えている。


クレイン領の領主グレイト・クレインと対峙していた。


グレ「で、宣戦布告を受けたと。」

カル「はい、クレイン領の領主を名乗る騎士グルト・テーメーが我がギルバート家に宣戦布告をしてきましたので承諾しました。」

グレ「貧乏領のギルバートが我がクレインに勝てると思っているのか。」

カル「勝てる勝てないではございません。宣戦布告されたのです。貴族として受けたのです。」


カルロスのこの言葉で、グレイトはギルバート領はしかたなく貴族の矜持を守るために戦争を受けたと勘違いをした。カルロスがそう仕向けているのである。


グレ「決戦だな。貴族の矜持の為ならば全てをかけて挑もうではないか。我が領地とギルバート領をかけた戦いだ。」

カル「お、お待ちください。領地をかけた戦いとはラーク領の村領主の宣戦布告であり。クレイン領全体とはあまりにも・・・」

グレ「いいや、我がクレイン領の騎士なのだ。村の領主ではないただの代官であり。直参の騎士なのだ。」




グレイトは今、ギルバート領に領主、時期領主がいない事を知っていた。数日前この領地を王都へ行くために通過していったからだ。

領主のいない軍は弱い。特に強者としてギルバート領主は有名であった。領主さえいなければ勝てると思われていた。


グレイトは話を大きくしようと直参の騎士が死んだの騎士で領主領主代行であった等、色々とグルト・テーメーを高い評価をしてみせていた。実際は名前ぐらいしか知らなかった。


グレ「我が領主代行の宣戦布告は、グレイト領の総意である。グレイト領最大戦力にてギルバート領をかけた戦いに挑むとする。ガハハハハハハ。ギルバート領も最大戦力で戦おうではないか。おーーーそうだ領地をかけた戦いだ。貴族のしきたりの添い、誓約を交わすぞ・おい羊皮とインクを持ってこい。」


どんどんと話を大きく追い詰めていく。グレイト。


カル「お、お待ちください毛、決戦となりますと家は兵も少なく・・モゴモゴモゴ・・」

グレ「ガハハハハハ、心配ご無用だ、貴族の矜持に駆けて条件は公平だ。ギルバート領が勝てば我が領地であるクレイン領と新の領地となったラーク領を差し出す。クレイン家がすべてをかけて戦うのだ、ギルバート領も領地をかけて正々堂々と戦おうではないか、ガハハハハ。」


カル「おおおお、お待ちください。決戦は致し方ありません。ですが同戦力でお願いしたい。」

ガル「そうはいかん。領地の取り合いだ好きなだけ戦力を出せぼよいではないか。ギルバート領民全員が相手でもこちらは構わんぞ。くくくっ」


そしてカルロスを押し切る形で誓約書をかき上げた。第三者として教会を立ち会わせ正式な物とし扱われるように完璧にしている。



戦場は旧ラーク領内のマール草原とする。

決戦は10日後の早朝とする。

戦力は各自裁量に任す。

勝敗の判定は、第3者である教会と双方の指定する者が確認する。

勝敗は、相手の敗走、又は指揮官の死亡とする。

このマール草原の戦いにおいてクレイン領地とギルバート領地を賭けた戦いとする。勝者は領地を得ることに双方同意する。



上記が簡略化された誓約書の内容となっている。



カルロスは誓約書を握りしめ、うなだれながらクレインの館を後にする。



ガル「ガハハハハハハ、これで領地が又増えるぞ。我もこれで爵位持ちの貴族になるかのーーー。ガハハハ。」

執事「ご領主、最大戦力と申しますと1000の騎士と兵士、後は領民の兵士1000が限界でございます。」

ガル「ガハハハハ。ギルバート領は今最大戦力が不在だ。それにあそこは人が少ない。兵はかき集めても100から200だ、民兵をいくら集めても全く問題にならんぞ。ガハハハハ。」




カルロスは急ぎ、ギルバート領に向かっている。笑いがこみ上げてきてしまうのを必死に堪えている。


カル「ただいま戻りました。」

アル「カルロス、お帰りクレインとの交渉はどうだった。」

カル「領地を賭けた決戦となりました。」

アル「えっ・・・・・・」


アル、話が大きくなりすぎてフリーズ。



10秒後


アル「マジで。」

カル「マジです。なんでもありの領地を賭けた戦です。」

アル「相手は馬鹿なの。」

カル「いいえ、きちんと考えての答えです。クレイン家のグレイトは多分ですが領主、時期領主の不在を知っております。まぁ王都への通り道ですから仕方のない事です。そこでギルバートの戦力を過少と判断したのでしょう。話を大きくして領地を賭けた戦として来たのです。教会を立会人までして誓約書を作成されました。」

アル「バカだね。負けたら全て失うと思わないのかなー。」

カル「思えなかったのでしょう。勝つビジョンしか思い浮かばなかったのでしょう。」

アル「知らないって怖いねー。」


アルはカインとカルロスで作戦を練った。ギルバート領の兵力は、騎士・兵士63人、領民兵155人(元難民内55人)そして子供部隊20人が今、ギルバート領の総兵力となる。+アルとカイン


ギルバート領戦力


総指揮官       カイン   


補佐         カルロス騎士  


騎士・兵士(63人) 従士家 マインズ(隊長)


領民兵(155人)  カイン(隊長) 補佐カルロス(副隊長)


子供部隊(20人)  アル(隊長)




クレイン領戦力


総指揮官 グレイト・クレイン


騎士・兵士 1000人


領民兵   1000人



10日後、戦場マール草原





アルたちは決戦となるマール草原の調査隊を差し地形などを探らせた。


他にもクレイン兵の武器の種類等、情報をかき集めた。酒場で面白うように情報が集まり。誰が隊長で出世望んでいるとか、今回の戦いで手柄は村だとか。ギルバート領民を奴隷にするなど、欲望丸出しのクレイン兵達であった。


アル「もう勝った気でいるよ。こいつら馬鹿だね。」

カイン「それ仕方ないだろう、俺だって知らなければ楽勝で勝てると思うぞ。2000対200なんて勝負にもならないだろう。籠城じゃなくて戦場での決戦だろう。負けると思う方がおかしいだろう。」


カインの言う事は一人一人の戦力が同じであればの事である。だがギルバート領の一人一人の戦力は一騎当千ではなく一騎10から30である。+魔法である。







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