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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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159話 浮遊島オープン

アル「デイズ、浮遊島の島主代理を命ずる。」

デイズ「俺に、ギャンブル依存症にするつもりですか。」

アル「そんな事しないよ。あの浮遊島は、ギャンブルがメインだけど、他にも設備が多いんだ。それに人もたくさんやって来るしデイズは警備をずっと遣ってきてもらったから犯罪には詳しいでしょう。あの島に必要になるよ。だから頼むよ。」

デイズ「分かりました。引き受けます。ロビンなんかには負けていられませんからね。」

アル「最初から負けてなんかいないよ。ロビンはロビン、デイズはデイズなんだかね。」


浮遊島のお披露目に向けて忙しくしているアルは、デイズを事実上の島主とした。(島主、アル)

ギルバート家に出入りをしている商人、商会の人たちにも声をかけ浮遊島に店を出さないかと相談もしている。家臣の中からも募集を行なう。家臣自身ではなくとも可能として家族や親兄弟が来ればぐらいの軽い気持ちであったアルだが、とんでもない事になってしまっていた。

噂が広がっていたのだ。何度か実験飛行を行なっていた為に、目撃者は多かったアルフォート(奇人)がまた何かをやっていると噂は広がり、ギルバート家からの情報と合わせると浮遊島は町になると結論が出ていたようだ。そうなるといずれは住人を募集する事は間違いない。そして募集をするのならば、このギルバートの領地だろうと完全に予想が当たっていた。


店舗は200店ぐらいの店は出せる。大きな商店街が二つある。それに各設備近くにも何店舗か店を出せるようにしている。その店舗を借りようと商人たちが殺到している。まさかこんなに人気が出ているとは思ってもいなかった。

まぁ普通に考えれば殺到するだろう。人が集まる場所に店が出せるのだ、もう半分は成功しているような物だ。商人ならば店を出したくなるだろう。

そこでアルは、店の内容を吟味する。同じ店が並んでも意味がないからだ。


そこに王様特権とでもいうのだろうか、ロング帝国皇帝とリーフ王国国王、そしてローマン帝国皇帝がそろって浮遊島に別荘を建てると言ってきた。打診ではなく建てるだ。

アルは仕方ないと要望を受諾する。

別荘は、溶岩温泉の近くに超高級住宅地20件の用地を各2軒分を提供した。ギルバート家も2件分の敷地にアルが建設をしている。アル自身の別宅としても1件分の敷地に建てていた。もちろんデイズにも1件プレゼントしている。デイズは大喜びだった。貴族になった気分だと言っていたがデイズは男爵なのだが実感が無いようだった。もう何年も経つのにいまだに平民の積もりらしい。


アルの家臣の多くが平民から貴族になっているが、多少家を大きくしている様だが気持ちは裕福な平民という意識が多いようだ。それは周りも皆同じように貴族となり環境があまり変わらなかったせいもあるようだ。


店舗を経営する家族やそこで働く者や家族用の住宅も建てている。この浮遊島全てが賃貸となっている。その為建築はアルがすべて行っているのだ。ダンジョン化をしている事で建築は直ぐに出来るので問題はない。

各施設、ホテル、店舗関係者だけで4000人ぐらいになりそうだ。他にも出てくるだろうから5000人ぐらいが浮遊島の住人と言う事になるだろう。


そしてオープン前にギルバート家のみんなを呼んでいる。子供たちに遊んでもらうためであった。アルの兄弟達の子供たちはあみんな仲良しだ。そして家臣たちの家族も呼んでいる。各店舗やホテルのプレオープンだ。

子供用のアトラクションも増やした。魔物動物園にワイバーン体験飛行、アスレチックにちびゴーレムのゴーレム使い体験、そして溶岩温泉の水遊び場を造っていた。


子供たちの遊び場だけではない。ダンジョンも稼働させるていく。このダンジョンは夢を売る為に他よりも多くの収入になるよう設定している。それはマジックバックにスキルオーブ(剣、槍、弓、身体強化、縮地、防壁)と多種多様なスキルオーブを用意している。冒険者・探索者たち用に宿屋も2000人長期滞在できるようにしている。少し足りないぐらいがいいと考えだが甘いような気がしている。

一応、緊急で宿屋を増やせるようにはしているのだ。


浮遊島は、ギャンブル場、ダンジョン、子供のアトラクション、溶岩温泉、商店街、この5つがメインとなっている。

特に溶岩温泉の成分が凄かった。星の生命力が少しだけ含まれていた。星の生命力の力は人の病気や傷を癒してくれる。古傷も治り、たいていの病気も治っていく。1日では無理だが1週間も経てば効果が分かってくる。

(この事は後日、噂が広がりアルは緊急事態となった。地上にも同じ設備を作り、浮遊島に人が来ないように必死になったと言う。)



そしてオープンとなった。最初の場所は勿論アルの所属国、リーフ王国王都だ。もし違う場所にしていたら大変なことになったであろう。実はアルは自分の国であるフェアネス王国を最初と考えていたがレビンにリーフ王が期待していると聞いたことで最初をリーフ王国に変更したのであった。

オープン時にはリーフ王国の王族たちも多くやってきた。まぁ自分たちの別荘があるんだ来るよな。


そして王都の住人たちの多くが興味本位だろう、浮遊島へと押しかけてきていた。実に初日で4万人もの人が浮遊島へとやってきていた。アルはこれは拙いと思い緊急対策を施した。


休憩所の増設と宿屋の増設だ。溶岩温泉内にも仮眠の出来る施設を作り、人が休める場所を多く作っていった。商店も増設する200店舗の募集に漏れた者達に緊急事態と伝え店を出させることにもなった。何しろ全ての店に行列が出来てしまっていたのだ。拙いどころではない状態になってしまっていた。


デイズはもう寝る暇もなくなっていた。手伝いで来ていたロビンやデラ、サム、トム、アスカまでも寝れていないようだ。アルも不眠不休で対応している。これほどの人が押しかけてくるとは完全に予想外だった。

だがこれには少し事情がある。リーフ王国は他の国より民が裕福になっていた。その為にお金を使う事が出来たのだ。浮遊島はお金を使う施設がある、いやお金を使わせる設備があるのだ。

アルのようにひねくれていないリーフ王国民は素直に喜んで楽しみながらお金を使ってくれている。その為に快適にするために今アルたちは必至になって対応しているのである。




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