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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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156話 救助活動

キロエ山の救援活動は今も続いている。


ロング帝国が後手後手に回り救援が滞っている為にアル達(ギルバート家)が活動している。

孤立している難民たちをワンバーンたちが救助して運んでくる。浮遊島内では炊き出しと治療が行われている。ギルバート家総出で行っているのだ。治療の指揮は勿論イメルダがとっている。

ギルバートの女性陣全てが今浮遊縞で治療活動をしている。

子供たちも手伝いをしている。避難してきた小さな子供たちのお世話をしている。


そして噴火はいまだに続いている。いつ終わるのかもわからない噴火活動は、避難煮た者達の沈んだ心に重く圧し掛かっていた。

それでも子供たちは元気だ。浮遊島と言う不思議な場所で元気に遊んでいる。その姿を見ていると自然に元気が出てくる。大人たちは子供の元気な様子を見て少しずつだが気持ちが上向きになっていく。


気持ちが上向きになるとロング帝国への不満が出てくる。助けてくれたのは国外の者達なのだ自国の帝国は何もしてくれないとなっていた。特にキロエ山の貴族への不満は大きい。


そしてロング帝国からの支援物資が届くとギルバートは喜んだ。これで帰れると思ったのだが、ロング帝国は支援物資以外の事は何の手立てもしていなかった。アルは物資を運んできた帝都の役人に確認をした。

役人も支援物資輸送が仕事で他の指示はないとの事であった。アルはジークに頼み帝都へ確認に行ってもらう事にした。いつまでもギルバート家がいるのはあまり宜しくないと考えたからだ。


ロング帝国からの救助部隊が来ない事には少し事情がある。この土地を治めている貴族が邪魔をしているのだ。被害が甚大と言う事を隠したいとの思いがあり、支援は必要なしと帝都で訴えているのだ。支援自体は自身で行なうと言い張り支援金だけを受け取る事になってしまっていた。この貴族は、支援部隊を独自で出す用にしていたが人が中々集まっていない。金をケチっている為に危険な場所へと向かう者は少ない。

そして支援部隊がキロエ山に到着したのが噴火から一月後であった。それも100人程度の支援部隊であった。アルは呆れて何も言えなかった。何千人、何万という避難民に対して100人しか送ってこないのだ。それから数日後にロング帝国帝都からジークが大量の物資と兵士たちを引き連れていた。皇帝に現状を伝えた所、軍を使ってくれと頼まれたようだ。

アルとしても人は足りない状況だ。軍人ならば多少過酷な仕事でも問題はないだろう。


軍人たちは、被害地の整備をするために来たのだが、溶岩が冷えて固まりどうする事も出来なかった。持って来たツルハシやシャベルでは固い岩を砕く事が出来なかった。


アルは土地に関しては手伝うつもりはない。他国の事であり自分たちで処理してもらうしかない。

だが一応軍人に飛竜かドラゴンの爪ならが岩が砕ける事を伝えてあげた。そうでもしなければ途方に暮れて何も出来ないからであった。


そして噴火から3か月もすると噴火も治まって来た。これで一安心となったがアルたちは帰るに帰れない状態となっていた。

噴火が治まり、さぁ撤退だとなったがロング帝国の難民たちの住処がまだ作られていなかった。これはロング帝国とギルバートの連絡不足の結果であった。ロング帝国は浮遊島が避難民の居住区として使う事が出来ると思っていたが、ギルバート家は臨時として使っていただけであり撤退時には引き上げる事にしていた。

この問題が表面化したところでロング帝国はギルバートに対して浮遊島を貸してくれと頼んできた。ギルバートも無下には断れない。現状避難民たちが生活をしているからだ。だがそこで問題と成ったのは浮遊島とギルバート家への支援の金額だ。唯という事には成らないのだが、金額が途方もない額になりそうであった。

ギルバート家総出の作業であり、浮遊島やドラゴン、飛竜とワオバーンそれに多くの兵士たちが、救援活動を行っていた。大国の意地だろうか支払うと言う。


そこでアルは浮遊島を貸した時の金額をロング帝国へ見せた。それを見た役人は気絶して医務室に運ばれていった。

この浮遊島の製作費と溶岩を別の場所へと移動させる作業、避難民たちの居住区などを合わせるとロング帝国の年間予算が一月で無くなる金額であった。ロング帝国が払える金額ではなった。ロング帝国は簡単に考えていたようだ。避難民の居住区として考えていたようだ。居住区だけであれば態々高価な浮遊島を使う事は無いのだ。地上に小屋を建てて住まわせたほうが経済的である。この作業をやらなかったロング帝国が悪いだけであった。



ロング帝国の皇帝と宰相の二人は大きなため息を吐いていた。まさかの金額にどうする事も出ないのだ。

陛下「浮遊島を使う事は出来んか。」

宰相「出来ません。レンタル料が高すぎます。地上に小屋を造りそこで生活させましょう。」

陛下「そなるな。いつまでに作れる。」

宰相「一月で作ります。」

陛下「宰相、ギルバートに払えるか。」

宰相「払えません。無理です。」

陛下「ならばギルバート家の提案に乗るしかないな。情けないが仕方がない、何かいい案は無いのか。」

宰相「今はありませんが考えましょう。ギルバート家がタダでいいと言ってくれているのです。その温情に縋るしかありません。」


そして一月後に、避難民の居住区がロング帝国内に完成した。浮遊島の避難民たちはその居住区に引越しを行なった。

アルたちはこれで引き上げる事になった。アルのフェアネス王国も火山灰で被害が出ている。連合国家の数か国も被害にあっている。その救援作業はデラがすべて行っている。アルに報告が届いている。特段問題にはなってないが資金がかなり減ってると言う。事実上唯は働きになった事で使った金は戻らない。

だがその働きで何千、何万もの人達が救われた事も事実である。ギルバート家のこの慈善事j業は世界中で大きく取り上げられた。今後自然災害が起きた時のは各国が協力(救助活動と救援物資)する事が6か国協議と8か国協議会で決まった。



浮遊島を表に出しと事でアルは資金集めの為に移動賭博場で各国を回る事にしていた、減ってしまった資金を回収す為であった。アルは一人にやけていたと言う。



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