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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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148話 各国の思惑

ダンジョン島にサウストク王国、ダレリア王国、セント王国、テトラ王国、ガリレオ王国、ロング帝国、

小国群アルとなんとローマン帝国がやってきていた。このローマン帝国はガリレオ王国とテトラ王国から南下にある帝国だ。

ガリレオ王国とテトラ王国が参加できるのならば我が国もとやってきたのだ。それもワイバーンに乗ってきたいた。

アルはその国の事は良く知らなかったが、他の国々の顔が多少引きつったような表情をしていた。


まだ正式には何も決まっていない事から、ローマン帝国も参加を許可した。8か国で話し合いを行なった。

8カ国は、6カ国協議と同じように、スキルオーブの割り当てを希望してきた。まぁ枠組みを作る時点で分かっていた事だ、今更驚く事でもない。要検討という事にした。

そしてローマン帝国が、もしこの枠組みがうまく機能するのならば侵略はしないと宣言したのだ。

他の国に確認したところ、ローマン帝国は超巨大国家で侵略を繰り返し多くの国を飲み込んできたという。ローマン帝国が本気になれば、この国一帯は数年で飲み込まれると各国は行っていた。それがローマン帝国が侵略をしないと宣言してきたのだ。各国は本気で驚いていた。


アルとしては超巨大国家など、関心は薄かったがさすがに6か国協議が一つになればローマン帝国には負ける事は無いと思っていた。幾ら巨大国家でも一度に動かせる兵数には限りがあり、一つの場所に集まる事は困難だ。ならば問題なく殲滅が出来ると考えていた。

アルの考えを見透かしたように、ローマン帝国の使者は、国が大きくなりすぎて今は内政に力を入れる時期になり、侵略は行わないと新たに説明をしていた。

各国も一応は納得をしていた。


このローマン帝国が参加すると何とこの大陸の半分以上を占めるという。巨大な市場が出来上がる。



この協議会で、各国はスキルオーブ以外でダンジョン島の自由航行を要求してきた。

勿論問題はないが、こちらも金行の設立と物資輸送と空港の設立を提案した、各国はこれを了承する。

各国としては、この空港設立をもろ手を上げて喜んでいた。


今後は鉄道を各国に敷き大陸横断と行きたいところだがまだまだ先になりそうだ。

大きな決め事が了承されると、話が現実的になっていく。

8国の新たな枠組みの設立の次期と各国に存在しているダンジョンも自由に行き来できるようにすることも決まった。

ローマン帝国には二つのダンジョンがあるが、40層迄進んでいない。セント王国、ダレリア王国、サンストク王国にはダンジョンは無い、そこでアルにダンジョンを造ってくれとお願いされるが、明言は避けた。何でのホイホイとやっていては切りが無い。


アルも一応は王様であるのだ、国益を考えてダンジョンを利用する。


8カ国の話が終わると各国の者たちは島の観光に出ていった。残っているのはロング帝国の者たちだ、アルと話をしたいようだ。


ロング帝国宰相補佐のイカロス・トレイシー伯爵だ。イカロス伯爵はアルにノースリズ王国の事を知っているかと訪ねる。アルは名前は知っているが詳しくは知らないと答える。

イカロス伯爵は、そのノースリズ王国が、ダルメシア王国とロング帝国に6カ国協議の参加に強く迫っている事実を伝える。参加は今回拒絶された事で、何か動き出すだろうという。ノースリズ王国は国土は広いが人口は少ない。極寒の地が多く人の住めるような環境ではないという。


ノースリズ王国は、その極寒の地をダンジョンの力で人の住めるようにしたいと考え、6か国協議に参加しようとしていたようだ。


このまま行けばいずれ戦争に発展するだろうと言う。

アルは戦争は拙いと考えるが、遠く北の地の事で直接関係はないが、8カ国の枠組みを作った事で無関係ではいられない。

ロング帝国の顔を立てるととなった。一度ノースリズ王国に話を聞く事になった。するともうこの島にいると説明された。アルは苦笑いを浮かべていた。



ルド「ノースリズ王国宰相、ルドルフ・キルバッハです。アルフォード殿」

アル「アルフォード・フォン・ギルバートです。」

ルド「ロング帝国のイカロス殿から話は聞いておると思いますが、ダンジョンを作っていただけませんか。」

アル「見返りはありますか。」

ルド「そうですなーーー、もう土地は必要ないでしょうし、金も要らないでしょう。困りましたな。」


アルはダンジョンを造る事は可能だが、何の見返りもなくダンジョンを造れば他の国が黙っていない。一国だけ唯で造る事など出来ない相談だ。

ルドルフもこの事は十分に理解しているのだが、ノースリズ王国にアルに支払う見返りがないのが現状なのだ。金はノースリズ王国より持っているだろう。土地も極寒の地を貰っても使い道は無い。

ノースリズ王国宰相は本当に困っているのだ。


ルドルフとアルは、色々話をするが中々良い案が浮かばない。まぁ良い案が浮かんでいればこんな話合いは無かった。

アルも、極寒地をダンジョン化で、人が暮らせるように成るのかのに興味が出てきていた。実験をしてみたいと思いがあり必死に案を考えた。そこで獣人達を使う事を考えた。今は島とアルの領地内にしかいない獣人達を別の場所にも拠点(領地)を持って暮らせるようにすることを考えた。


アルはルドルフに獣人の事を伝え、極寒の地に自治領を認めるならば、試しで作成してみると伝える。

ルドルフは、他に案が無い事で了解をした。


アルは獣人達にこの話をして集団で移住希望者を募るようにお願いをした。獣人達は、喜んだ子沢山で町は飽和状態になっていたのだ。他の居住地があれば移り住みたいと思っていたようだ。

平和な為に死ぬ事もない。狩りで食料確保もしないのだ。獣人達に今危険なことが無い。人口が増えてしまう事は自然であった。


ルドルフとの話も場所や環境の事を色々と聞き出していく。

ノースリズ王国には氷に閉ざされた土地が多くある。出来ればそこに造ってほしいと言われる。ノースリズ王国のまともな土地にはもう町や王都などがあり、其処に人口も集中している。

アルも氷に閉ざされた土地でもなるべく人がいる場所を求めた。そして一年で2か月ほどであるが氷の溶ける時期がある土地を見つけた。ノースリズ王国の町も近くにありダンジョン化で町が出来れば交流も出来るとアルはこの場所一帯を自治領にと伝える。



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