147話 小国群問題
レビン「陛下、どのような事でしょうか。」
陛下「いやな、レビンはリーフ王国貴族の特権と言っていたな。それを無くしてやろうと思ってな。小国群が6か国協議に加盟できたら、リーフ王国も皆同じにする。ダンジョン島の税も撤廃する。6か国いや7カ国協議を全て平等に扱う。リーフの貴族達に特権が無くなる。リーフ王国は少し損をするがその分は、7カ国となる分経済が活性化するだろう。それで補えるもっと大きの利益が生まれるかもしれん。」
レビン「アルは承諾するでしょう。公平、平等をうたっている国です問題はないでしょう。」
ジーク「・・・・・・・」
レビン「父上は働く運命でしたね。」
ジーク「あるが代表には出来んな。アルはリーフ王国の子爵だしな。仕方ないな儂が代表だけはやる。後は全てアルだ、いいなレビン。」
レビン「それで結構です。段々と仕事を増やしていきましょう父上。」
ジーク「いやだ。」
陛下「ジークよ、余も働いているのだ、少しは働け、余もハイヒューマンとなったが、引退の事を考えるとハイヒューマンはちと拙かったかと考えてしまうな。本当に後100年も働くと考えると嫌になるな。」
ジーク「ハイヒューマンになった事は、秘密にする必要がありますな。」
陛下「そうだな今回の事で余もそう思う。後で少し考えよう。」
3人の密談は終わった。そして6か国協議が開かれる事となった。
場所は勿論ダンジョン島である。
今回は内密にアルとジークも島へと渡っていた。
6か国協議は、いつも通りに進み、各国の改善などが話し合われていく。この6カ国協議はかなり結束が固くなっている。
だが今回の、話題である小国群となると多少状況が変わる。それはロング帝国の東側の国々も参加を希望している。ダウメシア王国のより北の国、ガリレオ王国やテトラ王国より南の国々も経済効果の恩恵に与ろうと参加を希望しているのであった。そこへ小国群が新たに加盟となれば他の国々が騒ぎ出すと懸念だ出てきてしまった。
リーフ王国は、小国群は事実上リーフ王国の一員だ。提案した思いはあるがどちらに転んでも問題はなっかった。
ロング帝国は、小国群を取り込みたい。ギルバートとリーフ王国が少しでも離れるよ画策したい。
セレン王国は、リーフ王国に従う姿勢だ。ダルメイア王国はし越し違う。北の国がダルメシア王国にしつこく言い寄ってきている。リーフ王国の穀物、ダンジョン品などがダルメシア王国経由で北の国へと流れている。リーフ王国との関係が近くなれば恩恵を受ける事が出来る為、参加を希望している。ダルメシア王国は北の国の利益を手放したくないのだ。その為に6か国の枠組みを壊したくない。
ガリレオ王国とテトラ王国もダルメシア王国と同じだ。これ以上の参加は認めない。
アルはこの話を別室で聞いていた。今上手く行っているこの6カ国協議に無理やり参加して乱すことは得策ではないと思っている。
6カ国協議はこのまま維持したほうがいいだろうとジークに伝える。ジークも今の話を聞いていたための同意している。レビンは無言であった。
アルは其れならば、小国群と接する国々と6か国協議のような枠組みを造ってはとジークに言うがジークはあまりいい顔をしない。自分が代表となる事が嫌なのだろう。
逆に今度はレビンが賛成してくる。何とかジークを働かそうとしている事が分かる。この二人に何があったのだろうか。
6カ国協議では、今回の小国群の件は却下となった。
まだ島にいたロング帝国とアルが話し合った。その話を聞いたガリレオ王国とテトラ王国が飛びついてきた。
新たな枠組みであれば問題ないという。
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ノースリズ王国 |
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|ダルメシア王国| |ーーーー|
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王国 |ーーーーーーー| |
|ーーー| | ロング帝国 |
| |ーーー| |
|リーフ王国 | |ーーーーーーーーー|セ
| | |ン
ーーーーーーーー|ーーー| |ーーーーーー| ティアナス |ト
ガ | | | 9連国 連合国家 |王
リ | | | |国
レ | テトラ王国 ーーー|ーーーーーーーーーーーーーーーーー
オ |ーーーーーーー | |ダ
王 | | |レ
国 | | サウストク王国 |リ
| | |ア ーーーーーーーーー ーー|ーーーーーーーーーーー|王
国
小国群に接している国は、ロング帝国、セント王国、サウストク王国、ダレリア王国の5か国となるが、ガリレオ王国とテトラ王国が隣接してはいないがロング帝国経由でなら行き来が出来る事で一応参加となった。まだ正式決定ではない。小国群を1国として7カ国となる。一度集まって話し合いを行なう事となった。各国の希望がこの島であった事で、ワイバーンを飛ばし、セント、サウストク、ダレリアから外務大臣かそれに準ずる者を呼ぶように伝える。
そして翌日には返事が返ってきた。大至急向かうのでワイバーンの派遣を要請してきた。
翌日ワイバーンを迎えに飛ばした・