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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
141/255

141話 宰相

翌日


3者による会議が開かれる。


3人は自己紹介をした後に議題に入る。

議題とは、マセル王国が提案した定期的の3者会談であった。3人は其れを了解した。


そして3人の沈黙が続く・・・・・・・・・・・・・・。


他に議題が無かったのだ。

ジークとアルは、会談の了解とマセル王国が何か問題を提案する物と思っていた。マセル王は、何も考えていなかった。


アル「じゃぁこれで終了ですかね。」

ジーク「そうじゃな、特に議題も無ければ終わりじゃな。」

マセル「・・・・・・・議題はある。・・・・・・・」

アル「・・・・・」

ジーク「・・・・・・・」


そして10分経過


「「「・・・・・・・・・」」」

アル「マセル王どの様な議題でしょうか。」

マセル「・・・・・い、今考えている。」

アル「・・・・・」

ジーク「明日もう一度でどうだ。マセル王も考えが纏まらんだろう。」

アル「そうしましょう。」


3者会談は、終わった。



マセル王は、家臣たちに告げる。明日までに完璧な議題を出せ。

そしてマセル王は満足したのか、ゆったりとお茶を飲んでいた。


困ったのは家臣たちだ。別に今困っている事もない。大きな事件もない。何を小国群国家内の相応しい議題にすればいいのかが分からない。


家臣たちは何かないかと探し回る。


今、小国群国家は落ち着いている。7連国、9カ国連合国家と6か国同盟でまとまっているのだ。大きな問題など一つもない。これが1、2年も経っていれば何かしらの問題は出てきていただろうが、成立してまだ間もない。問題が出る方がおかしいのだ。


それでも家臣たちは必死で探す。そして自国の問題ではあるが一つの議題を見つける。奴隷問題だ。マセル王国では奴隷制度がある。奴隷の売買を認めている、犯罪奴隷や戦争奴隷の他に借金奴隷が主流であった。農家の貧しい者達が子供を売る。マセル王国事態がそんな裕福な国ではない事で奴隷産業と呼ばれるほど多く取り扱っている。その中で騙されて奴隷になる者も多い。これを議題にと考えた。だが王が却下した。自国の問題を他国に相談する事等、王に取って在りえない話であった。


そして時間が経ち、3者会談の時刻となった。


3人は「「「・・・・・・・・・」」」


終了となった。


アル「もし次回会談を開くとしたら議題を先にお知らせください。議題が無い場合は会談を次回に持ち越しとしましょう。」


この3者会談で唯一決まった事であった。



こんな3者会談であったがマセル王国には大量のお土産が渡された。家臣を含めたすべての者に送られていた。

酒に高級麦に米、便利な魔法具、剣や槍のスキルオーブ迄送られた。家臣たちはおお喜びだ。

マセル王は、一人の家臣のスキルオーブを取り上げてしまった。自分のお気に入りの家臣に渡すためであった。

取り上げられた家臣は、大きな不満が残ってしまった。自分だけが取り上げられ他の家臣はそのままなのだ。どんな善人だあろうと怒るだろう。王に直接文句でも言えば処刑されてしまう為にその時は黙って従ったのだった。


そんな不満を思っているとは、全く思わない王は上機嫌となり国へ帰っていった。


その家臣は、数日後マセル王国を出没した。




そしてアルのフェアネス王国に姿をあらわした。男はアルに面会を求め、事の次第を説明をした。男はこの国で騎士として使えたいと告げる。アルは、ある程度の強さはあると事が分かった。騎士として仕える事を了承した。

アルは、その騎士に剣と槍、そして身体強化のスキルオーブを渡した。後は自分でダンジョンからとるようにと伝える。


騎士は家族を王都に住まわせる。マセル王国では家族は全て王都に住むことなっていた。アルはその事実を聞いて驚いた。要は人質を取っているのだ。家臣たちを完全には信用していない事が分かった。

アルは、武勲を挙げて領地を貰え、そして住む所が決まったら引っ越すように伝える。まだ領地も無いために取りあえずは王都暮らしになった。





アルは、新国家の運営を忙しそうにこなしてる。全てを刷新したことで決める事多く、アルの決済待ちが多くなっている。そこでアルは宰相を探している。ロビンにと考えたが、今アルの新領地はロビンが回している引き抜く事は出来ない。盆地領、新領地、ダンジョン島、クレメン島とホントウ島の領地、そしてこのフェアネス王国だ。宰相が4,5人は必要であった。

人材は無限ではない如何にか遣り繰りしようと考えたが無理だ。


トムとアスカは実戦部隊だ。領地経営にはさせられない。ロビンは新領地のトップだ。ダンジョン島は獣人達に管理をさせる。盆地はダンジョンもある重要な土地になる、ここはサムに任させる事にする。

「デラしかいないな。」

アルの領地の農村開発で手腕を発揮していた。幼馴染の一人だ。

デラは女性だ。今のアルの国であれば問題ないだろう。デラをフェアネス王国の宰相とした。今まで女王は存在したが、女性宰相は初めてだったようだ。各国に驚きを与えていた。


デラを宰相としたことでアルにも余裕が出て来た。各領地のトップも改めて決めた事で皆張り切っている。家臣たちの領地もその家族が見ているため特に問題にはなっていない。


アルは、領地巡りを行なう事となった。新たなトップたちの様子見と暇つぶしだ。アンネローゼと子供たちを連れて行くことなった。張り切ったのは勿論アンネローゼだ。

子供たちと衣装合わせなどを行なっている。楽しそうにどこに行くのかを決めている。子供たちはアンネに気を使っているのか、いいね、凄いねと褒めて称えている。出来た子供たちだ。



数日後、アンネローゼに異変が起きた。慌てるアルと子供たち。そしてその病は、ただの妊娠であった。

ホッとするアルであったが、アンネローゼは納得がいかないみたいだ。行く行くと駄々をこねるがアルもここは譲れない。アンネに子供が生まれたら連れて行くと約束をする。そして何とか説得に成功する。


子供たちは、仕方ないと大人の対応をしていた。子供たちに苦労を掛けている事を実感したアルであった。

アルは、子供たちの為に日帰りダンジョン見学に出かける事にした。


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