138話 アルの悩み?
アルは、タイガー王国の貴族達に問いかけた。家族を助けたいのならば今までやってきたことを己で受けよ。
貴族達は、叫ぶ者、喚き散らす者、泣き続ける者といるが無言を貫いている者もいる。アルは無言の者には何も言わない。
アル「お前たちを送ったら家族は解放する。死ぬまで後悔しろ。
王「まままッてくれ。助けてくれ。」
アル「だから無理だ。お前たちがやってきたことだろう。王よお前だけは諦めろ。」
アルはそのままさって言った。
貴族「王よ、あなたのせいでこんなこんな事になったんだ。王が全ての責任を取るべきだ。」
貴族2「そうだ、みんなでそう訴えよう。」
貴族3「王だ王族が責任を取りべきだ。」
貴族4「そうだそうだ。」
王「お前たちも笑いながら虐めていたではないか。」
貴族2「仕方なくだ。王の命令でやっていたんだ。」
王と貴族達はお互いをののしり合っていた。城の中に入った事で少し元気になっていた。
小国群配置図
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| ① | | ④ |
|____________| | |
| | ③タイガー |ーーーーー|
| ② | | ⑤ |
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| スリート | | メイスン | |ーーーーーーーーーーーー|ーー|
|ーーーーーー ーーーーーーーーー| ⑥ | | ⑧ | |
|ギルバート | タリー |ーーーー| ⑦ |ーーーーーーー| ⑨ |
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|ドロイド |アンデル |クリデン | ⑩ |ーーー| ⑪ |ーーー|
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| |_ | ⑫ | | |
| サバリナ | プリテン |ーーーーーー| | ⑭ |
| | | ⑬ |ーーーーーー|
|ーーーーーーーーーーーーーーーー| | ⑮ |
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アルは、このタイガー王国に滞在しているがここは鬱陶しい。
アルを訪ねる者は多い、だがその目的も皆同じだ。助けてくれ、何でもするという物がほとんどだ。アルには理解できなかった。占領された敵軍の将に直接助けを求める事等ありえない行為だ。普通に処刑されてもおかしくないのだが、このタイガー王国の貴族は全く分かっていない。
仕方なく。貴族達の領地を占領した。慌てた領主たちは、又アルに問い合わせをする。アルはもう相手にしなかった。敵国で正式にはまだ戦争が終わっていはいない.停戦したのは王都だけでありタイガー王国の各地はまだ戦争状態である。
幾ら説明をしても理解しないアルはもう匙を投げていた。
タイガー王国内で強い強いと煽てられ、変に自身の着いた者達が多くいる。その為自分たちがに頼めば何とかなると本気で思っている様だ。
そんな貴族達の貴族領は徹底的に潰して回った。何も残らないように徹底的にだ。農民も全て強制的に移住させていった。
アルが貴族相手に四苦八苦していると8か国の使者たちが戻って来た。
各国の王の答えを持って来たのだろう。
早速、8か国の使者と話をする。
8か国共被害にあった使者に数人渡すことになった。余程、怨みに思っているのかその元使者たちは涙を流して喜んだという。
そして7連国の参加する事に話がいくと、7連国に参加するより新たな枠組みで作ってほしいとお願いされる。大きな枠組みでは無くこの9か国での枠組みを要望している、そして7連国と別にもう一つ造るのかを検討をお願いされた。要望ではなくなっていた。
アルとしては7連国に参加してもらった方が面倒がない。だが小国は小国なりに、小国理論があり後から参加では立場や優遇の事で色々とあるようだ。アル自身はそんなに差別などするつもりはないが、身内が国王であるため傘下扱いされる事で、又同じになる事を懸念している様だ。
アルも小国の懸念は理解できた。折角枠組みに参加したら下っ端扱いをされたら溜まった物ではない。
別の枠組みを作り時期が来たら大きな枠組みにする方が自然かもしれないと感じていた。
そしてアルの結論は別の枠組みを作り、いずれ7連国と合併する事を告げる。
8か国の者達も今、別の枠組みであれば問題はないようだ。いずれ合併でもその時の情勢で変わってくるだろう。
そうなると問題がアルの方に出てくる。このタイガー王国を占領しているのはアルだ。アルが8か国+タイガー王国のリダーとなる話であった。7連国であればジークがいるためのアルは関わらなくとも済んでいたが、今回は、そうはいかなくなってきた。さぁどうするかと考えているが、まだ名案が浮かんでこない。
アルは誰かに振れるかを考えていたが丁度良い相手がいない。クリスは無理、カインは論外、マリーにケリーは絶対やらないだろう。残っている身内がいない。マリーの夫ベントレイは辛うじて可能性はあるがマリーが納得しないだろう、それに家臣との兼合いいもある無理だ、ケリーの夫サイダーは論外だろう。
家臣の中から抜擢すると筆頭家臣にしなければならない。家臣たちの信頼が揺らぐ、身内で家臣とは訳が違う。「ハァーー俺しかいないよなー。はぁぁぁぁーっ。」
ガックリと肩を落とすアルの姿を見た家臣たちは不思議なものを見ているようであったという。何故かアルが最初からこのタイガー王国の王になると民が思っていたようだ、アル一人だけ違っていた。
その事をあとで聞いたアルは苦笑いを浮かべていたという。