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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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137話 タイガー王国

そして翌日にはドロイド王国から家臣たちが到着した。家臣たちの見た光景は、手足の無い王や貴族達が城の前に転がっている光景であった。家臣たちはアルに怒りの大きさを実感していた。ブルブル


アルは王族と高位の貴族の中で五体満足な者達を集めた。

前王妃、王妃、幼い王子、王女、貴族では、侯爵一人、伯爵3人だった。この者達貴族は城内にはおらず王都内の自分の屋敷に居た。王族は城の奥にいたために無事であった。(地方にも貴族は居ます)


アルのいる場所に連れてこられ皆、顔が真っ青になっている、ここに迄来る間に話を聞いたのだろう、誰もしゃべらない。

アル「お前たちは、捕虜となった。この国の捕虜の扱いは知っているか、」

アルは偉そうな一人を見る。」

侯爵「・・・・知っている。」

アル「同じ扱いをする。」

侯爵「ままま、待ってくれ、お願いします。」

アル「どうして待つ必要がある。いつもと同じだろう。」

侯爵「お願いします、お願いします。お願いします。」

侯爵が必死でお願いをする姿を見て前王妃、王妃と子供たちが段々と不安な顔になっていく。この者達は何が起きているのかを正確には理解していない。




城の前に転がされている。王たちを見て王妃は気絶してしまった。子供たちは震えるだけであった。アルは王妃と子供たちを別室へと移した。残された前王妃と貴族4人だけとなった。


アル「俺は、ただ使者としてこの国へやって来ただけなんだ。それがこの扱いだ普通怒るだろう。それに聞くところによると毎回、これと同じようにやっているのだな。使者をいたぶり、みせしめにしてしている。こんなことは許されないだろう。余ってこの国は滅んでもらう。まぁ皆殺しでもいいが、それでは納得しない者達が多くいるのでな各国の被害国へ渡す。


侯爵「ままま待ってくれ、それだけはやめてくれ何でもする。頼む。お願いだ。お願します。」

伯爵「お願いします。お願いします。」


前王妃「申し訳ございません。私たちはそれ程恐ろしい事を行なっていたのでしょうか。」

アル「知らないのかな。」

前王妃「使者が何度か民の前で許しを願っていた事は知っておりました。それがこういう事だったとは。」

前王妃は貴族達を見るが貴族達は下を向いて顔をあげない。


アルは一つ大きなため息を吐く。ハァーーーーーッ。


アル「知らないでは、済ませられない事なのですよ。前王妃でしょう。国を預かる一族なのです。知る知らないではないのです。責任は取っていただきます。」

前王妃の顔が真っ青になる。まさか女の自分も責任を取らせるとは思っていなかったようだ。


アルは家臣たちに各国を回らせる。タイガー王国に被害にあった国は使者を出す用に、送迎はドロイド王国が引き受けると伝える。


そして数日後、タイガー王国に8つの国の使者が現れた。8か国の国はやはり小さな国の者達であった。タイガー王国は逆らえないような国をいたぶっていたのだ。反撃されそうな国には普通に対応をしていたようだ。



8か国っ使者は城前に転がっている王や貴族の姿を見た。最初驚いた表情をしたが、今は笑っている。さまぁみろとでもいうように笑顔だ。

この転がっている王や貴族達には1日2回水を大量にかけている。水分補給は大切だ。



城内ではアルが待ち構えていた。アルは事の成り行きを使者たちに話す。そしてこの場に呼んだ理由も流した。


使者1「それならば我が国の被害者に渡しましょう、その者も少しは気が晴れるでしょう。」

使者2「私どもも同じです。ありがとうございます。」

使者たち「同じ」


使者たちは皆同じように答えていく。

アルはこの国を作り変える事を告げる。今迄がひどすぎる事で周りに変わることを伝えていく。

使者から話を聞くとこのようになったのは今の王になってかだと説明された.前王は温厚な人でこんな理不尽な事はしたことが無いという。前王妃もいい方だと伝えられた。


アルは、後日その者達を引き取るように伝える。


そして使者たちはアルに提案をする。

この小国群の国は、他国に国が小さいという理由でいつもバカにされ扱いが酷い事、タイガー王国も他国では馬鹿にされていあのだろうという。だから余計に小国内では偉ぶっていたのだろうという。


それでもこの使者に対する仕打ちは許せるものではない。


使者たちはアルの7連国の様に一致団結が出来ないかを問うてきた。

アルは可能だと答える。参加するのならば守る事を約束した。


使者たちは国へ伝えると足早に帰っていった。


タイガー王国民にも事のあらましは伝わっている。王国民が顔色が悪いんはその制かも知れない。何しろ目の前に王や貴族が転がっているのだ。次はもしかしたら自分ではと思ってしまったも仕方のない事だ。



アルは一旦王や貴族達を城に中に戻し、王たちを洗わせた。身ぎれいにした王や貴族達は大きな部屋に連れて行き。改めてアルと会談する。会談ではなかった通達であった。


アルは、王たちの移動に不便を感じた為に足を再生した。その時の驚きに満ちた王たちの表情は、物凄かった。無くなった足が再生されたのだ。期待に満ちた目がアルに灌がれていたが、すぐに落胆の色へと変わった治した理由を知ったからだ。今までいたぶった事のある者達はその国へと渡すために足を治したと知ったのだ。恐怖に怯える者、呆けてしまう者と色々であった。


アル「王よ、聞こえるか。」

王「き、聞こえます。お助け下さい。お、おねがいします。」

アル「無理だな。今までお前たちがやってきたことだろう。それがお前たちがやられる側になっただけだ。」

王はボロボロと涙を流して泣いている。悔いているのか、絶望で泣いているのか分からない。

アル「この国は解体する。お前たちのせいだ。民に見せたのは拙かったな。民もこれから悲惨だぞ。貴族の家族や騎士の家族も生きている事が苦痛に感じるだろう。」


アルの言葉で自分の家族も同じ目に合う事を理解した、自分の行いが家族を苦しめていく。貴族達に苦悩な表情が現れる。

家族たち、この件(使者のいたぶり)に関わっていない者達を助けたいか。


アルの言葉に縋る者とそうでない者がいた。


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