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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
133/255

133話 どうするプリテン王国

ギルバート軍がプリテン王国王都に結集していた。はっきり言って暑苦しい。むさ苦しい。

アルは、帰りたくなっていた。活躍の場がないと泣いているのだ。いい大人が、戦えなかったと駄々をこねている。もう帰りたいと思っても仕方のない事だろう。


そんなアルでも、仕事はしっかりと行なっている。プリテン王国とサバリナ王国の両国の対応を決めるために話し合いを行なっている。

メンバーはアル、アンネローゼとプリテン王国王妃の3人だ。王子と王は除外された。


このプリテン王国は独特の習慣と男尊女卑が常識の国のようで、たとえ王妃と言えども地位は高くはないようだ。王配となっているが、女のいう事は誰も聞かないようだ。

アンネローゼも驚いている。リーフ王国も多少は男尊女卑の傾向は在る。だがここまで酷くはない。


アル「王妃、色々とあるが最初に伝えておく。王と王子は処刑となる。」

王妃「・・分かりました。戦争で負けたのです。その責任を取る事は王族として当然です。」

アル「ご理解いただけて良かった。王と成人している王子だけだ。未成年の子供には責任はないだろう。」

王妃「ご配慮、感謝いたします。」

アンネ「そこで相談なのだけど。王妃さん。あなたがこの国を導いてみない。」

王妃「えっ、私がですか。・・・・・私には以前夢がありました。この国の民の生活が少しでも豊かになればと思い、王や家臣たちに訴えた事だありました。ですが女の私では何も出来ませんでした。もし願いが叶うのであれば、精一杯やらせて頂きます。」

アンネ「そうよかったわ。これから宜しくね。もう一つ相談なんだけど。隣のサバリナ王国の事だけどsの国も一緒にどうかしら。」

王妃「サバリナ王国の事は良く知っております。この国とは不俱戴天の敵です。民同士がいがみ合っています。国を立て直す時に合同する事はかなりの無理があります。」

アル「アンネ、これは仕方ないよ、無理に合併しなくとも時期を見よう。」

アンネ「でもそうなるとサバリナ王国は誰が見るの。」

アル「まぁ宛てはある。」


それからは、プリテン王国のこれからの事が話合われた。


プリテン王国女王   エリザベス1世(改名)


プリテン王国はドロイド王国に従属する。

プリテン王国は男女平等とする。

プリテン王国はドロイド王国の王国法を受け入れる。以後はドロイド王国法に従う。


この王国法とは、アルが作成した法である。ドロイド王国の王を頂点とした専制君主だ。王の命令は絶対。民は王が守る。など大分偏ってはいるが、民を大事に思って造り上げている。それ程理不尽な事は書かれていない。他の国の法の方がよほど理不尽である。


プリテン王国の事が決まってもそう簡単に民や貴族達の意識は変わらない。そこでこのプリテン王国に部隊を駐屯させることになった。まだまだ治安維持に執拗な事もあり、ワイバーン隊を5個中隊と騎士団200人と兵団1000人が駐屯する事になった。

騎士と兵は治安維持の為に各地を回る事となる。王都には別に専用の部隊を置く。王都警備隊女性騎士隊100人だ。

この女性騎士たちは各地から集められた。女性の騎士は少ない。リーフ王国内では最近多くなってきているが、全体的はまだまだだ。ギルバート家の中から必死で集めてきたのだ。


平民出身や貴族出身の混じるこの隊は、プリテン王国内でも話題に上っている。

女性だけの騎士団(隊)、この国ではありえない事であった。男尊女卑の激しいこの国で職業につく事すら珍しいこの国で、国を守る騎士が女性であるとが信じられなかった。

アルはそこで、一つの催しを行なった。プリテン王国騎士と女性騎士の模擬戦だ。

プリテン王国騎士たちは、喜んだここで女性騎士たちを叩きのめせば、やはり俺たちが必要だと思われる。

そして結果は、10人の騎士が女性騎士と戦った。騎士0勝、女性騎士10勝となった。女性騎士の完全勝利で終わった。これには少し秘密がる。アルはこの部隊が造られる前に女性騎士たちにスキルオーブを与えていた。国外部隊の為の報酬だ。身体強化、剣、槍、弓、、アイテムボックスにワイバーン(帰郷の為)まで与えていたのだ。負ける方がおかしい。勝って当然だ。


プリテン王国騎士たちが完全敗北したことで若干だが女性向上となった。女は男に敵わないと言われていた事が言えなくなった。それだけでもこの国としては大きな一歩になっていた。

女性騎士が治安維持の為に王都の警備をする。そしてたまに悪いやつが捕まる。大抵は男である。女の騎士にコテンパンにやられる姿が王都の名物となる日も近い。


プリテン王国内の人事も男をなるべく排除した人事をしている。才能のある女性はかなりいた。元王妃は人材を以前から見定めていた。使える者達に声をかけてすんなりと決まった。

王国の大臣6人中3人を女性した。下の役職も多くの女性を登用していった。余りに露骨だと批判した大臣は次の日に死体となっていた。この事実で多くの貴族たちは口を噤んだ。



この事があり少し経つ頃に、女王が宣言したのだ男でも女でも能力主義とする。宣言をしたことで公平性を表に出す事となった。平等とするならば試験で決める事となった。

こうなるとやはり現状、男の方が有利となる。今までの教育で女性は教育を受けていない。だが少数であるが男子より優秀な者も出てきていた。

アルはこれが健全だと言い。男女の自由競争だと推奨した。

まだまだ歪ではあるが何とかスタートが切れた。


残すは、サバリナ王国だけとなった。この国の王はどこかに逃げてしまっている。現在捜索中であるが行方はまだ分かってはいない。国内に潜伏しているのか、国外に逃亡しているのかも分かっていない。


アルはこの国の王を如何すか考えはあった。サリーがギルバート王国をいずれ引継ぐ、夫のレイモンドが近くに王としていれば安心だ。レイモンドをサバリナ王国の王とするのだ。

レイモンドにはまだ話てもいない。アルの中だけの考えだが、誰も反対しない事を確信している。誰もがサリーの安全を考えているからだ。レイモンドはサリーの護衛である。その報酬が国王だ。多少問題のある国民であるがこれはご愛敬だろう。みんなで手助けはするのだから。


そしてレイモンドが緊急事態として呼ばれた。ついでにサリーも同行していた。

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