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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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131話 使者?

小国群の中にサバリナ王国がある。ドロイド王国の隣国だ。このサバリナ王国の使者が今ドロイド王国を訪問していた。対応するのは女王アンネローゼであった。


使者「ドロイド王国女王陛下、お目にかかれ大変うれしゅうございます。」

アンネ「私は忙しい、用件はなにかしら。」

使者「はい、今私どもの国、サバリナ王国は危機に直面しております。ドロイド王国に助けてもらえないでしょうか。」

アンネ「なぜ助ける必要があるのか、貴国とは交流もない必要とは思わない。」

使者「それはもっともな話です。ですが話を聞いてからもう一度お考え下さい。」


使者の話は、今、サバリナ王国は他国から侵略を受けている。サバリナ王国は、はっきり言って負けそうだ。助けてくれと言っているのだが、敵はこのドロイド王国を狙っている。本命はドロイド王国でるというのだ。

ドロイド王国は、この7連国で飛躍的に発展した。ドロイド王国は前王と全く関係のない者が新たな王となった。まだ国が揺らいでいると勘違いをしたのだろう。ドロイド王国を占領しようと考えている。その前哨戦というべきかドロイド王国と隣国となるようにサバリナ王国に戦争を仕掛けたのだ。と告げてくる。

全部が本当とは思えないが、ドロイド王国の発展を見れば分からなくもない。


だが実際は全く違っている。サバリナ王国と今戦争をしているプリテン王国は普通に仲が悪く戦争になっただけであった。それが今回、サバリナ王国の失策により大きな敗北をした。挽回の策が無く、思いついたのか今回のドロイド王国に助けを求めるであった。


アンネ「そのプリテン王国が攻めてきてから考えよう。それでは終わりだ。」

使者「えっ、あの、おお、お待ち下さい。」

アンネ「まだ何かあるのか。」


使者は焦った。国が攻められると、告げたのに何の反応も示さない。おかしい。

使者は勘違いをしていた。自国の戦力を同等と考えていた。小国一つが今のドロイド王国に敵うわけがない事を知らなかった。


使者「国が攻めてくるのです。大事ではありませんか。」

アンネ「小国一つでこのドロイドが落とせるものか。攻めてきた時がプリテン王国の最後だな。」


使者はアンネローゼを見送る事しかできなかった。


使者は仕方なく、他の国を回ったが7連国すべてで断られてしまった。この案を出した使者は国へ帰る事が出来なくなっていた。サバリナ王国では、知恵者と知られているこの使者は、大見栄を張って国を出てきていた。今更ダメでしたで帰らる筈もなかった。


サバリナ王国はかなり追い込まれている。一刻も早く援軍を出さなければ本当に国が占領されてしまうのだ。知恵者は必至に考えるが全くいい考えが浮かばない。知恵者と思われていてこそ意見が通るのだ。何者でもない者が一国の王に意見を言ったところで聞いてくれる訳がない。




そしてサバリナ王国は追い込まれていく。もう残すは王都周辺だけになっていた。

サバリナ王は、怒り狂っている。知恵者からの連絡も兵たちの不甲斐なさも全て人のせいにして怒る。怒鳴る、喚き散らすを繰り返していた。王に近寄る者がいなくなっていた。



そしてサバリナ王国は占領された。



王はどこかに逃げててしまっていた。残された家臣たちが生き残るために必死で足掻いていた。

プリテン王国は元々仲の悪い事で容赦がなかった。王国民も奴隷にしようとしている。勝った事でプリテン王国は、少し勘違いをしてっしまった。自分たちが強いとも思ってしまったようだ。勘違いした騎士の一人が隣国であるドロイド王国の民を殺した。国境付近でのことであった。


その事実を聞いたアンネローゼは、全軍に指示を出す。国民を守れ。敵を討て。


張り切ったのは、滞在中の者たちだ。(ギルバートの家臣たち)


滞在中の者達は分かっていたアンネローゼなら絶対にやらかす。みんな準募万端であった。

すぐさまワイバーン隊が出撃、陸上部隊も優先的に回されているバトルホースでの出撃であった。もちろんアンネローゼも出撃をする。だが家臣たちに一日だけ待ってくれと頼まれ一日遅れでの出撃となった。これには大きな訳がある。アンネローゼが出撃すると、まさかの一発で終わる可能性があるのだ。家臣たちは自分たちに活躍の場を求めて一日遅らせたのであった。


一日遅れた事でアンネローゼの活躍の場は無くなっていた。


アンネローゼが隣国サバリナ王国に到着した時には、全てが終わっていた。王とはドロイド王国が占領していた。

ドロイド王国のワイバーン隊とバトルホース騎士団が電光石火の早業で王都を占領し、プリクラ王国に兵を捕虜とした。そこにアンネローゼが到着したのだ。

アンネローゼは治まらない。消化不良を起こした。プリテン王国に使者を出す事もなく。進軍を指示した。喜んだ家臣たち、準備に一日かかったが進軍を開始した。


ドロイド王国王城に残っている家臣たちは万一の為に、ギルバート公国とギルバート本家とアルに伝令を飛ばしていた。

アルたちは、伝令が着てすぐにドラゴンで飛び発った。アルについてこれたのはアスカ隊とトム隊だけであった。

ジークも部隊を派遣(自分は居残りでかなり不機嫌)した。ワイバーン隊と騎士団だ。

本家のギルバートも準備をして兵士3000人を送りこむ。


もうこれは、過剰戦力どころではなかった。

アルのドラゴンだけで過剰戦力であった。いいやアルもいらない。アンネローゼとオスカル君とハルがいるだけでもう充分であった。


アンネローゼがプリテン王国へハルと飛んでいるとアルが追い付いた。

アルは、止める事はしない。止めたらアンネローゼが怒るからだ。敵を殲滅するまで止まらないのがアンネローゼである。


アルはアンネと共にプリテン王国王都上空まで来た。上空を旋回しながらドロイド王国の兵たちの活躍を眺めている。さすがのアンネローズの先に到着した自国の兵を押しのけられなかった。


それとアルに城の攻撃に待ったがかかっていた。王を殺しては降伏させられないと言われてしまった。

今のアンネローゼに攻撃手段はない。


そうこうしているうちに地上部隊の王都制圧が完了した。残すは城だけとなった。

アルとアンネローゼは地上に降り、城門前まできていた。


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