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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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126話 兄弟姉妹夫妻たち

ギルバート侯爵家、盆地領の領主館に兄弟姉妹全員が勢ぞろいしている。

クスストフ夫妻、カイン夫妻、アル夫妻、マリー夫妻、ケリー夫妻、サリー夫妻の合計13人だ。

何の集まりかというと、ギルバート公国の今後についての話し合いとなっている。現在ギルバート公国の公王は、祖父のジークとなっているが後継者がまだ決まっていない。その後継者を決める会議であった。


クリス「俺は無理だ。この侯爵家だけで一杯一杯だ。それでなくとも忙し過ぎだ。」

カイン「俺は興味ない。やだ。」

アル「俺も無理かな、今島の事もあるしな。」

マリー「私は商売の方がいいわ、国の経営なんて面白くないわ。」

ケリー「私も同じよ、金行で世界征服よ。」

サリー「私がやるわ。」


「「「「「えっ」」」」」


クリス「サリー、国の経営だぞ、物凄く大変で、面倒だぞ。」

ケリー「そうよ面倒よ。止めときなさい。」

マリー「サリーは何でやりたいの。」

サリー「この中で一番の暇しているのは私よ。私も何かやりたいの。」

カイン「いいんじゃないか。みんなでフォローすれば問題ないだろうし、おじいさまが物凄く喜ぶぞ。」

アル「喜びすぎて、死なないでほしいですね。」

ケリー「過呼吸になってポックリなんていやよ。」


レイ「こ、こんなに簡単に決めていいんでしょうか。」

クリス「レイモンドいいんだよ。ギルバート公国は、リーフ王国とは関係ないからな。俺達で全て決める事が出来る。レイモンドはこれで王配かぁ、男爵じゃ拙いな。アルどうする。」

アル「ならドロイド王国から侯爵位を渡すよ。まぁ小国群の爵位はリーフ王国では一つ下に見られるけど、伯爵位でみられるってことだし問題ないでしょう。アンネいいよね。」

アンネ「もちろんですわ。すぐに用意しますわ。」


マリー「そう言えば、アンネは王様なのね。」

ケリー「そうだわアンネ、ドロイド王国に金行を造って、ギルバート金行と提携よ。小国群を経済支配よオホホホホホホ」


「「「「「・・・・・・・・」」」」」



セフィーナ「それより皆さんにご相談があるのですが。」

クリス「セフィ、国内の事かい。」

セフィ「そうなよ。今リーフ王国内で貴族同士の争いになっているの、それを治められないかと思って。」

アル「国内で争いなんてあるんだ。何で争ってるの。」


それはギルバート家にも一部責任はあるかもしれないが、リーフ王国は現在経済的に他国よりも頭一つ飛び出している。絶好調なのであるが、その好調が今回の問題の引き金となっている。

リーフ王国を除いた5か国の貴族達がリーフ王国貴族達を取り込もうと今必死で動き回っている。その影響でリーフ王国貴族達が少し勘違いをしている。

自分たちは優れている。自分たちは特権を持っている。優遇されて当たり前だ。もっと優遇しろとなっている。困っているのはリーフ王国だ、他の5か国の貴族がリーフの貴族を煽てもちあげ煽っている。


アル「リーフ王国貴族達に特権なんてないでしょう。」

ソフィ「ないわよ、だけど5か国の貴族達は其れが解らないのよ。だからリーフの貴族達を持ち上げて何かを得ようとしているのよ。リーフの貴族達は、煽てられて利権を力を見せつけて他国の貴族に褒められたいのね。」

アル「あほくさ。」

セフィ「アルさん、そうは言うけれど、リーフ王国では今大問題になっているの。もちろん利権なんて渡せないし、そんなものは無いわ。それで貴族同士の利権の取合が始まったのよ。」

アル「要はリーフ王国貴族が他国にいい所を見せたい、褒められたい為に争っているという事ですか。」

セフィ「みっともない話だけどその通りよ。」


カイン「何で、他国の貴族達は、リーフ王国にすり寄るんだ自国の王に近づけばいいじゃないか。」

セフィ「事が複雑なんですの、自国での出世の為が多いみたいですが、一部ではリーフ王国内で爵位を貰おうとしているようですわ。」

アル「あーー、リーフの爵位があれば色々と買えるのんね。」

ソフィ「そうですのワイバーンからバトルホース、スキルオーブも優先的に買う事が出来ますの。」

クリス「それでリーフ貴族達を煽って国内で争いを興させて治めるんだろうな。その功績で爵位か自作自演だな。」

アル「リーフ王国はどう考えているの。」

セフィ「リーフ王国が、今貴族達にないか一言でも言えばそれをネタに争いが起ってしまいますの。」

アル「最悪だね、リーフの貴族。」

カイン「俺たちもリーフ王国貴族だよ。けっ。それに貴族達が弱いのが原因だろう。強ければダンジョンに潜ってスキルオーブを取る事が出来るんだ。自分で取る事が出来るようになっているのにこうなるのか。」

セフィ「なりますわ。貴族達は自分たちは特別だと思っておりますの。」

ソフィ「リーフ王国内に貴族派閥が出来てしまっているの、ロング派、テトラ派、ガリレオ派の3つよ。」

アル「セレンとダルメシアが無いだけましですね。」



特権意識を持った貴族達は、特権か利権を与えなければ納得もしないだろう。だがそんな物は与える事は出来ない相談だ。

納得できなければ、このまま争いが激化していく。そうなると国が乱れ経済に影響が出てくる。

アルは何とかしなければと思うが良い考えが浮かばない。叩き潰す考えしか浮かんでこないのは、アルの意識が戦争思考なのかもしれない。


必死に内戦以外の解決策を考える。

そしてたどり着いた答えはやはり戦闘での解決案であった。だが最小限で抑える事を考えている。


アル「一つ貴族家を生贄にしましょう。その貴族家を徹底的に潰します。悲惨に残忍に」

クリス「やり過ぎにならないか。それに生贄にされる貴族家がなぁ。」

カイン「いいんじゃないか、踊らされて最初に暴発した貴族にすれば、こちらが選んだんじゃ後味が悪いけど、向こうが先にやれば問題ないだろう。」


アルの考えているより、現実はもっと大掛かりであった。一貴族と思っていた者が、実際は貴族達が集まり集団となっていた。それもロング、テトラ、ガリレオの派閥ではなく、何の派閥にも入っていない者達であった。これには少し訳がある。3つの派閥のターゲットなった者達が反発したのだ。この者達は被害者であった。この事でアルたちも方針を変える事になった。


リーフ王国内の内乱が始まった。


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