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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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113話 クレメン島

ギルバートの者たちは、クレメン島へ乗り込もうとしていた。魔物の巣窟であるこの島は、まさにギルバート家の為に存在している様だ。

先日の戦いの兵力をそのままこちらに持ってきている。この島を殲滅するかのように、皆意気込んでいる。


船が着岸すると続々と降りてくる男達、5000人者男たちが、この島に上陸する。そして魔物を狩っていく。

大空には、ワイバーンが上空を旋回している。ワイバーンや巨大大鷲など大型の飛ぶ魔物を狩っている。


上陸部隊は、この島を沿岸部から内陸部へと進む予定となっている。それにしてもかなりの数の魔物が生息している。普通はこんなに魔物密度が高くはない、何か理由があるのだ今回の魔物討伐と同時にこの調査もされる。


アル「これダンジョンだろう。」

カイン「フィールド型だな。」

アル「奥にダンジョンがあってそこから出て来た魔物が生息したんだろうね。」

カイン「なんか潰すのが勿体無いな。」

アル「一度殲滅してみてから考えよう。又魔物が復活すると思うけどどのくらいのペースで復活するのかを確かめたいしね。。

カイン「よしやるか。」


アルとカインも兵士たちに混じり魔物討伐を行なっていく。魔物の種類も豊富で数も多い。良い素材になるな等と考えながら倒している。

ゴブリン、オーク、オーガ、ウルフ、コング、リザードマン、サイコロプスにアント、魔物の博覧会のようだ。

奥へと進むと一旦魔物が出なくなった。多分ここからがダンジョンなのだろう。

アルたちは、奥へと進んでいく。今までと変わらいが、多少魔物が弱くなっている感じがする。

外に出た魔物は鍛え上げられたのかもしれない。


そうやって奥へ奥へと進んでいると、風景ががらりと変わったダンジョンで別のエリアに入ったようだ。

そこは、岩と砂の世界だった。魔物も巨大サソリにサンドシャークと大きな魔物が多く。砂漠で物凄く歩きにくい。アルたちは徒歩での討伐を諦め、ドラゴンに乗り、この砂漠の魔物を討伐していく。

アル「あの砂漠で徒歩は無理だね。」

カイン「無理だ。」

砂漠エリアを抜けると又森に戻る。


今度の森は、前の森とはは少し違っている。木の間隔が広い。そして木が大きい。自分がまるで小人になった気分だ。実際小人になったようなものだった。魔物が全て巨大になっていた。

ゴブリンが、大人より大きく2Mぐらいはあり、オークは3Mはあった。このエリアで人が小さくなったのか、魔物が大きくなったのかは分からないが、人より大きい事だけは分かった。アルたちの討伐には、それほど影響は出なかった。


そんな巨大魔物たちのエリアを進んでいくと、木々が途切れ草原にでる。この草原には色々な薬草などがありそうだ。この草原には魔物が少なくあまり会う事が無かった。

草原を進んでいると集落を発見した。アルたちはその集落へと向かう。集落に住んでいたのは人ではなかった。


アル「こんにちは、」

村人「外から来たかい。」

アル「そうです、この島の外から来ました。」

村人「それは又、良くここまでこれたものだね。強いだけじゃここまでは来れないからね。」

アル「あー、あの砂漠ですか。」

村人「そうだ。我々でもあそこは中々抜けられない。」

アル「外の世界を知っているのですか。」

村人「多少は知っている。たまにこの場所に人がやって来る。」

アルは興味が沸き、村人に人が来るとはどういう事かと聞いた。この草原に偶に人がうろつく事がある。何でもダンジョン内で罠にはまり気づいたらこの場所にいたという。その人の殆んどは、この場所で年老いて死んでいくという。勇敢にも帰ろうと砂漠に挑戦する者もいるが帰って来た者はいないそうだ。


そして今一人の人間がこの地で暮らしているという。アルたちは合わせてもらう事にした。




集落の中を進んでいくと一軒のボロ屋が見えてくるそこに住んでいるという。

アル「こんにちはー。」

男「えっ、人。あなたも罠にはまったんですか。」

アル「違います。この島の外からやってきたんですよ。」

男「まさか、此処から出れるんですか。」

アル「ご希望なら。」


男は泣いていた。この地にやってきてもう3年も経つという。その3年の間、男は必死にここから出る方法を考え実行し失敗していた。どうしても砂漠を向ける事が出来ない。水がない事とサンドシャークの問題だ。


アル達と男は、夕食を取りながら話し合っていた。


男は、トロイカ王国の冒険者で名をコウレンという。アルたちはトロイカ王国の場所が分からなった。まぁ外へ出れば誰か知っているだろう。

そして男は村人たちの事を話す。あの人たちはいい人だけどなれないです、木が人なんですよ。木が動けることも感情がある事もびっくりです。この集落で人は俺だけでした。本当に来てくれてありがとう。

男は泣いていた、今まで一人で心細かったのだろう。


この集落の村人たちは、木だ。木と言っても人型であり、口も目も耳もある。鼻は形だけであった。

身長は人よりも高い。体重もかなり多いだろう。そして特徴的だったのが水は飲むが食事は殆んどしない。必要がないようだ。光合成によって栄養を作り出すことができるために必要がないという。


その為この集落には畑も家畜も何もない。あるのは広場のベンチぐらいだ。


翌日になるとギルバートの家臣たちもこの集落にやってくる様になった。これに驚いたのはコウレンだけではなかった木の人達も感情表現は分かりにくいが驚いていた。


家臣たちにここまでのエリアの話を聞くと、砂漠エリア以外にもいくつかのエリアが存在していた。

総合すると、島の外周は普通の島、奥に入るとダンジョン内となり更に進むと砂漠エリア、洞窟エリアなどかなり過酷なエリアがこの草原を守っているようだ。

アルはこの地をダンジョンが守ると疑問を持った。木の人達やコウエンに周辺の事を聞いて回った。

そしてこの島の中心なのかは分からないが、大きな木がある事が分かった。木の人達はそこから生まれてくるらしい。その為に木の人達が、その木を大事に思っている。木の人たちの人口増加はその大きな木にかかっている。


アルはその木の場所に案内された。

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