120話 強襲
島からアルの招集が掛かった。
ギルバート家と家臣たちは色めき立った。やったー戦だーーっとなった。そしてみんなが過剰戦力を用意してしまった。
ギルバート家戦力
第一騎士団 (レビン) 1000
第二騎士団 (クリス) 1000
第三騎士団 (クリス) 1000
第一兵団 (カイン) 5000
第二兵団 (アル) 3000
ワイバーン隊 20個中隊
主な家臣家戦力
ファースト家 騎士団500 ワイバーン隊1個中隊 兵300
フォンテーヌ家 騎士団400 ワイバーン隊1個中隊 兵300
フィールド家 騎士団500 ワイバーン隊1個中隊 兵300
ラーク家 騎士団500 ワイバーン隊1個中隊 兵100
ファルコン家 騎士団500 ワイバーン隊1個中隊 兵1000
トマホーク家 騎士団100 ワイバーン隊5個中隊 兵1000
マインズ家 騎士団300 ワイバーン隊2個中隊 兵500
ロックウエル家 騎士団100 ワイバーン隊2個中隊 兵1000
オレゴン家 騎士団300 ワイバーン隊1個中隊 兵500
イシタリカ侯爵家
ドロイド騎士団 500 兵2000
イシタリカ騎士団 100 兵1000
ワイバーン隊 5個中隊
ギルバート公国 騎士団500 ワイバーン隊3個中隊 兵1000(今回出撃なし)
この中で今回の戦力は、全体で騎士団2000兵士3000 ワイバーン隊25個中隊を連れて行く事になった。家臣たちからは猛反論が来たが島の攻略という事で輸送に限界があり騎士と兵は人数制限があると説明した。ワイバーン隊も全て連れて行く訳にもいかない。各地の連絡用や警戒に残して置く。
アルが用意して船に乗り込む騎士と兵たち、4本マストのこの船は別大陸を探すために造られていた物だ。今回はその船を総動員する。1隻に250から300人を詰め込む。船内と甲板に兵達が座っている。雨の降らない事を祈る。その船が20隻。その他に輸送船団8隻となる。
船は帆に風魔法をあて速度を上げる構造となっている。最高速度20ノットだ。プラスワイバーンで牽引すると5ノット加算される。
この時代の船の巡行速度は5ノットから7ノットだ。最高速でも10ノット。
先行して船団が出航していく。巡航速度での航行だ。15ノットだがワイバーンで牽引で20ノットになる。
そして2日後にワイバーン隊の出撃となった。25個中隊+ドラゴンたちが一斉に飛び発つ。その数およそ260この壮観な光景だ。
サンマリアとメアンナの二人は、特別仕様の移動箱から一緒に飛び発っていた。そして驚きで声も出せなかった。
サン「・・・・・」
メア「・・・・・お姉さま。」
サン「・・す、すごい。」
ワイバーン隊は順調に歩行している。後2時間で目的のクレタ島上空に到達する。強襲をかける予定だ。
そしてクレタ島上空に到達した。
アル「全騎突入せよ。」
アルの号令によって決められている場所へワイバーンが一斉に向かった。地上の民や兵士はクレメン島からの魔物の襲撃と勘違いをしていた。
本来であれば民と侵略者が一緒になって戦う事は無かっただろう。
ワイバーン隊も事情は分かっている為に騎士や兵士を殺す。
そして交戦して初めてワイバーンに人が乗っている事に気付くのだ。
アル「我々は、サンマリア王女の要請でこのクレタ島を取り戻しに来た。」
サン「サンマリアです。侵略者を倒します。」
「「「「「わーーーーーー」」」」
そして一方的な戦いとなった。クレタ島に残っていた騎士と兵は少数ですぐに殲滅が終わった。簡単に島の奪還が済むと、すぐにホントウ攻略作戦準備に移る。
海上輸送の船団も到着したので一晩休養を取らせ翌日に作戦発動となった。
その夜、家臣たちから文句が出ていた。もっと活躍の場が欲しい。という事で、ワイバーン隊は後方支援となった。船団の護衛と攻撃支援が今回の任務となった。主力は船に揺られて此処まで来た騎士と兵が今回の主戦力とされた。これにはアルも納得するしかなかった。
翌日
船団は最大速度で出陣、目標は目の前に見えている島だ。だが島の前に敵船団も見えた。船に被害が及ぶことを嫌がったアルはワイバーン隊に敵船団殲滅を命じた。喜んだワイバーン隊は、一人一隻とか言いながら敵船団の数23隻で23頭のワイバーンが飛び発った。そして見事に22隻の船を沈めた。
1隻は逃げていた。ワイバーンが来ることが分かると陸地に近い事で船を座礁させ逃げ出した。
弊害の無くなった船団は島へ強襲した。島の防衛は大したことがなく、敵の反撃も疎らであった。難なく上陸した騎士と兵は、王城を目指して進軍する。ワイバーン隊も上空警戒を行なっている。
そして王都へ入る入口の草原で、敵兵約10000を発見した。陣を構築している。
アルたちは騎士団2000と兵3000を各500に別けた。
1騎士団 クリス団長
2騎士団ファースト家フォンテーヌ家、フィールド家
3騎士団ファルコン家、ラーク家、オレゴン家
4騎士団マインズ家、ロックウエル家
1兵団 カイン団長2000
2兵団 アル団長 1000(うち魔法団200)
アル「敵は10000だ。一人二人を殺せば終わりだ。取り合うんじゃないぞ。譲り合いだ。」
「「「「アハハハハ」」」」」
アルの陣営から大きな笑い声が響く。
アル「突撃ーーー。」と言ったアルが先頭で駆ける。カインが一歩遅れて追いかける。それを追う様に兵たちが一斉に駆ける駆ける、駆ける。
先頭を走っていたアルは一振りで二人を斬り倒した。ノルマ達成だ。だが守るつもりはないようだ。3人目、4人目を斬り倒していく。続くカインも剣を振り回し殺しまわっている。
そしてアル陣営の最後尾が戦場に到達した時には戦闘は終了していた。(敵7000を倒す、後は逃げた)
(その後の戦いで前戦の兵の配置はくじ引きとなった。)
この戦闘で、皆殺しにしたことで王都には簡単に入る事が出来た。王都を守る兵がいなかった。
そして城を囲んだ。5000の兵で城の出入り口が4つに各1000,本陣として少し後ろに1000を配置した。