12話 町の開発
アルはウキウキしている。自分の思いどおりに町を造ることが出るからだ。祖父や父が忙しい事で任されただけであるが、アルの思い描く便利な町を造れると思うと自然にニヤケてくる。
アル(クフフフフッ、ヤルぞーーー)
そしてアルの部下としてトムにアスカ、大人は従士家からカルロスが来ていた。
アル「みんな集まっているな。」
カル「アル様、町を造るというのは本当ですか?」
アル「カルロスさん、本当ですよ。俺達で町を造るんです。作業人員は難民500人を使います。監督と重要作業はギルバートのエキスパートたちを使いますが基本は、難民500で作ります。カルロスさん頼みますね。」
表向きカルロスが総責任者となっている、流石に子供が責任者とはいかなかった。
トム「ねー、アル。僕たちは何するのー。」
アル「トムとアスカは水道を造ってほしいんだ。あとトイレね。」
アスカ「えーーーーっ、トイレはいやー、汚いもん。」
アル「アスカ、トムに任せれば大丈夫だよ。アスカは川からの水の流れを計算してね。」
トム「・・・・・・・」
カル「アル様、町はどこに作るのですか。」
アル「へへへ、これ見て。」
畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑
田田田田田田田田田田田田田畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑
田田田田田田田 田田田田田田田田田 田田田田田田田
門道道道道道道道 本村 道道道道道道道道道 村1 畑畑畑畑畑畑畑
田田田田田田田 道 畑畑畑畑畑畑畑畑畑 道 畑畑畑畑畑畑畑
田田田田田田田 道 道 畑畑畑畑畑畑畑
田田田田田田田 道道 町 道道 畑畑畑畑畑畑畑畑畑畑
田田田田田田田 道 道 畑畑畑畑畑畑畑畑畑
田田田田田田田田田田 道 畑畑畑畑畑畑道 畑畑畑畑畑畑畑畑畑
田田田田田田田田田田 村2 畑畑畑畑畑畑 村3 畑畑畑畑畑畑畑畑畑
田田田田田田田田田田 畑畑畑畑畑畑 畑畑畑畑畑畑畑畑畑
(川などもありますが今回は省略)
町の計画図
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l (居住区) 道道 l 領主館/従士達の家
l 道 l______l
l(商 店 街) 道 (商 店 街) l
門道道道道道道道道道道道道道道道道道道道門
l (商 店 街)道 l
l (居住区) 道 (工場/居住区) l
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アル「最初の町の計画だね。人口が増えても周りを拡張出来る様にスペースは残してあるし、早急に造れないとみんな困るからね。」
トム「へーーーー、これってかなり大変だよね。」
アスカ「当たり前でしょう。町よ、町、お店が出来るのよ。」
アル「お店はまだまだ先だよ。出来ても最初は2,3件だよ。」
アスカ「そ、そんな。洋服屋は、お菓子屋さんは、宝石屋は・・・・」
トム「宝石なんて買えないだろう。」
アスカ「いいのよ。夢を見るのは自由よ。」
カル「アル様、まずは道が最初でしょうか。門と塀は最後でよろしいでしょうか。」
アル「そうだねもうある程度の整地は終わっているからね。塀は無くていいんじゃないかな、誰も攻めてこないでしょう。あっ、でも低くても必要だね。」
トム「川からの水道だけだと不安だから井戸も掘った方がいいよね。」
アル「そうだね。水不足は拙いしね。じゃぁ早速始めようか。」
アルたちは作業に入る。
魔法の使えない難民たちはコツコツと作業をし、アルたち魔法使いたちは大胆に木を伐採、岩を砕き、建設材料を作っていく。
小屋の建設で慣れたこともあり順調に作業が進んでいく。
「オーライオーライこっちだー、良しここだー」
「砂利をもっと持ってこい、荷車で2台分だー。」
「木材の乾燥、完了しましたー。」
「平板にするぞー。」
「親方ー、柱が足りません。先に柱を100本です。」
各地で掛け声とともに工事を行っている。
そしてアルはというと、一人作業をしていた。
アルは以前の実験により作り出した。コンクリートで地下室を作っていた。アルの感が働き石のような固い物が出来上がっていたのだった。
色々な形を作る事の出来るコンクリートはまさに夢の建設材料であった。
カル「アル様、これは凄いですね。」
アル「でしょうー。形を自由に変えることが出来るんだよ。それに固まれば石のように固い石ないんだよ。」
カル「火事が一番怖いですからね。」
アル「そうだねすべての財産が燃えちゃうからね。」
カル「もしかして町の中央街道を50センチも掘っているのはこのためですか。」
アル「正解、このコンクリートを流し込むんだ。雨の日でも外に出ることが出来るよ。」
アルはコンクリートでドカンなどを作り、水道管や水の排水等に使用していった。この時代の都市建設では画期的な発想であった。
この時代は、トイレは穴を掘って、溜ったら埋める。水は川か井戸を使用、そして道は雨が降れば泥だらけであった。
町は道はコンクリートがひかれる、水道は区画ごとに引かれ(30件に1か所)+井戸、トイレも共同公衆トイレを作り、野糞禁止令が出来た。
野糞禁止令は、最初もの凄く不評であったが、皆が公衆トイレを使うと清潔になり、快適な事もあり誰も野糞をする者はいなくなった。
トイレットペーパーはないがお尻に優しい葉っぱが山には大量にあり、尻ふきに困る事は無かった。公衆トイレにも水が流れ、万一少し手に着いても水で洗い流せるようにもなっていた。
尻に優しい葉っぱが大量に必要になり新たな仕事が出来た。やさしい葉っぱの栽培という新しい仕事が出来た。これは子供たちが請け負い。いいお小遣いとなっていく。