113話 ギルバート家の功労賞授与
功労賞
ギルバード侯爵家家臣団から分家をつくる。
ファースト家、フォンテーヌ家、フィールド家、ファルコン家、トマホーク家、マインズ家、ロッウエル家、オレゴン家、ラーク家、この9家はギルバート公国に分家を作った。
この中で一番苦労したのがマインズ家であった。マインズ家は今レイモンドしかいない。妻であるサリーはいるが数には入れられない。マインズは、亡くなった母の縁者を探した。何とか見つけて一人養子とし、分家を興したのだ。
マインズ家よりはましだったが、オレゴン家もまた苦労した。カインの妻となったオレゴン家は、王家に仕える家でもある。長女であるルビーは仕方がない。としても王家(本家)とギルバート(分家)にもう別れていた。それをもう1家分家をつくらなければならない、嬉しいはずが喜べなった。もう子供がいないのだ。親戚から一人養子を貰い今回の分家にあてたのだった。それも家臣も分けたために完全な人手不足になっていた。
本来であれば、貴族になる。爵位を貰う事は家の名誉であり誇りでもある。それが苦痛になるとは誰も思わなかった。
ギルバート公国でお輿す分家は領地と爵位を授与した、爵位は男爵位であった。
(これは本家が男爵位の為に同じとした。)
そして他にも多くのも達が貴族となった。一番の目玉は、何といってもフォンテーヌ家、家臣ルミーであった。ルミーは王を捕虜とした功績で貴族となり直臣となった。騎士爵位であるが領地持ちとなる。だがこれから自分の家臣探しに困る事になる。もうめぼしい者達は分家作りの為に雇われた後だった。人っ子ひとり残っていなかったと言う。困ったルミーは、仲のよかった教会の子供たちを家臣としていった。これが当たった。優秀な者達が多くいた。そして他の領主たちにばれて競争になってしまった。
他にも陪臣たちの中で数名直臣となり領主となっていた。
ギルバート公国としてはこれで空き領地を埋める事が出来る。この地に残った貴族達もいる為これで問題はない。それでもギルバート公国の空き領地は全国土の3分の1はあったそこに押し込んだ形である。
ギルバート家のマリー家、ケリー家、サリー家、クリス家、カイン家、アル家も爵位を貰った。今後子供が増えた時の為にと伯爵位を貰っていた。今のところ領地はなしだ。
これで一応は終わったてなかった、まだあった。
アルが、ドロイド王国が先日流行り病に事で家臣たちの貢献を褒めた。そして褒賞として、分家を作れとほざいたが、家臣たちは無理と断られてしまった。褒賞なら金でくれと言われた。
それは仕方の無い事であった。今回の分家はかなり無理をして家を分けている。分ける程、人数や家臣がいないのだ。無理やり分家を興したのである。それじゃなくともギルバートの領地が大きいのだ人材不足は深刻だ。
それをもう1家作れとは無理な話であった。
アルは仕方なく。トムやアスカ、ロビン、サムやデイズの兄弟を呼び無理やり分家をつくらせた。
騎士爵位としてドロイド王国内に領地を持たせた。トムやアスカからは大文句が出た。それでなくとも新領地の経営で手一杯な状況であるのだ。親兄弟を集め何とかやりくりをしていた。それを台無しにしたアルに文句の十や二十は言いたくもなる。(実際は揉まったサム達はサム達の部下(家臣)に振っていた。)
本来であればイシタリカ侯爵家の家臣団に分家を興させるのだが、イシタリカ侯爵家にはそれなりの家が一つもないのである。もう少し時間を掛けて家臣を育てるしかない。
ジーク「皆よく聞いてくれ。今回ギルバート公国を国を興す事となった。突然決った事だが、今のギルバート家の勢いならば予想できたことだ。その事を踏まえて、・・・お前ら子を作れ後、2,3人は作れ、人が足りない。人手不足だ、分家をつくれ、後2,3家は作れ良いな。」
ジークのぶっ飛んだ発言で家臣一同唖然としていた。
レビン「ギルバートの子供たちも同じだ。盆地、新領地、島そしてこのギルバート公国、イシタリカのドロイド王国まである。はっきり言うぞ。まだ増えるアルがいるんだ。こいつはまだ何かやるぞ。分かったか。」
カインは大笑いをしていた。クリスはクスリとしただけだ。マリーは微笑、ケリーは大笑いをしていた。サリーは、ワクワクしているようだ。
一斉にアルを見る家臣団
アルは知らん振りをしていた。
家臣団は、レビンの言葉に皆、納得をしていた。アルが動けば領地が増える。この言葉はギルバート家家臣の合い言葉となった。
以前は爵位もなく、金もなく、暇を持て余して子作りに励んでいた者は、今義務で励むことなった。家臣たちは何か虚しさを感じていたと言う。それでも一人二人と子供が増えていった。
後日、ギルバート領地全体にお触れが出された。子供を一人儲けるとギルバート家より祝金として金貨1枚だ贈呈する。とお触れが出た、領民ちは大騒ぎとなった。子供を作ると金になると他領に迄噂が広がった。
ロックウエル家
アーバン「リーガン、今日でお別れか。」
リーガン「まぁそうだけど又近いうちに逢えるさ。さっきレビン侯爵が言っていただろう。アル様が動けばって、また一緒に戦えるさ。」
アーバン「そうだな。俺たちは戦いしかなもんな。」
リーガン「父上のこと頼むな。」
アーバン「任せとけ、それに飛竜なら3、4時間ぐらいかすぐだ、日帰りも出来る。」
リーガン「アハハハ、そうだな。」
家臣たちは、別れを惜しんでいた。だがみんなすぐにまた会えることを確信していた。
イシタリカ侯爵家はアンネローゼはアルの妻である、ギルバート家の一員であるがイシタリカ家の領地も増えている。元からのイシタリカ侯(伯)爵領、新領地+元帝国領一部(アンネローゼ領)、そして今回ドロイド王国アンネローゼ女王となる。
没落貴族とは思えない常勝貴族となっている。
リーフ王国においてギルバート家を除けばイシタリカ侯爵が一番力を持っている。アンネはあの性格であるので陛下は余り気にしていないが、貴族達はアンネローゼを警戒してきている。そして今回の女王である。リーフ王国の貴族が国王になる事を大問題と貴族達が騒いでいるのだ。ギルバート家の事には触れずにアンネローゼだけを攻撃しようとしていた。元没落貴族の女だと軽く見ているようであった。