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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
1章 2回目の始まり
11/256

11話 大量の難民

簡略配置図

              山山山山

     ラーク領     山山山山山

    道道道道道道道道道道道道道道 ギルバート領

              山山山山

     ラーク領    山山山山山

             山山山山山

ーーーーーーーーーーー 山山山山山山

           山山山山山

   クレイン領


・道は街道

・山は1000メートルから3000メートル級の山々、隣領との山々の間は20キロから60キロ

ギルバート領との隣地領地は山間の唯一の街道で繋がっています。その街道は長年ギルバート領が整備したことで幅8メートルの立派な街道となっています。(距離にして20キロ)



アルは走っていた。祖父と父は馬で門へ向かってしまった為、自分は走って追いかけている。

ラーク領ってかなり近いよな。それであんなに服がボロボロになるのか。

アルが街道門にたどり着くころには大体の経緯が分かってきた。


ラーク領とクレイン領は長年領境で争っていた。そして農兵を集め戦となった。あくまで貴族同士の諍いとしてである。

クレイン領が勝利して、ラーク領内に押し寄せたのだ。通常は領主同士が話し合い。賠償等で決着をつける。

今回は、何故クレイン兵がラーク領内に押し寄せたのか、それはクレイン家の次男の独断であった。次男は領地を継ぐ事が出来ない。だが新たに領地を得る事が出来ればそれは自分の領地として得るためにこの争いを利用していた。

次男の単独であったが事ここに至っては、クレイン領主としても乗る事しか出来なかった。次男を処分すことは出来なかったからである。

クレイン側は、なるべく穏便に領民たちを懐柔しようとしたが、長年争っていた者同士であるために上手くいかなかった。小さな争いが各所で起こり収拾がつかなくなっていた。そして又領民の弾圧に兵を出したのだ。

ラーク領ではまだ抵抗を続けている。一部領地を占領されたが領主たちは領都を放棄して別の街に拠点を移ていた。


簡略配置図

              山山山山

             山山山山山

    道道道道道道道道道道道道道道 ギルバート領

              山山山山

------------------ラーク領  山山山山山

    占領地域   | 山山山山山

ーーーーーーーーーーー|山山山山山山

           山山山山山

   クレイン領




祖父「ラーク領の者達に追い出されたのか」


難民の代表者は涙ながらに語った。

村や町が占領され追い出されていった。ラークの領民たちはまだ無事な地域にと逃げていくが、小作人や貧民となっている者達の受け入れが拒否されてしまったのだ。特に老人、女、子供は戦力にもならない無駄飯食いと村や町にも入れなかったのである。そして飲まず食わずでここまで来たのであった。


やっと追いついたアルは、祖父たちの話も聞こえていた。



アル「おじい様。みんなで助けましょう。」


ジークにも答えは一つしかない事を分かっている。助ける以外に無いのだ。放置すれば餓死か盗賊に成るしかないのだから。


祖父「分かっておる。飯を炊け。パンを焼け。」


その一言で領民全体が動き出す。


難民約500人ほぼギルバート領(600人)の人口に匹敵している。

そして追い打ちをかける様にソルト家から移民団が送られてきた。



父「父上、拙いです。もの凄く拙いです。」

祖父「分かっておる。」

移民300人の後ろからゾロゾロと難民も付いてきていたのだ。


祖父「まずは数の把握からだ。それと食料の確認、小屋の建設だ。」


時期が収穫後であった為に穀物類に余裕があり食べさせることが出来る。住むための小屋の建設だ。これはアルたち兄弟が大活躍をする。木を伐採してすぐには木材としては使えない。ところがアルたちに掛かれば一瞬で木材として使える。


アル「いいー、いくよー、乾燥ー。(実は水分を移動している)」

クリス「これ便利だよなー。」

カイン「それにこのノコギリだったかよく考えてるよな。今まで斧でしか切れなかったもんなー。」

マリー「さすがアルねー、天才よ。」

ケリー「それより疲れたわ、甘いものが欲しいわ。」

サリー「そうでしゅわ、おやつがほしいでしゅ。」


6兄弟と領民たちの流れ作業で規格ものの小屋がどんどんと建てられていく。

10メートル×10メートルの小屋が6日で50棟建てられた。驚異的なスピードであった。(多少の雨漏り、隙間風は仕方のない事である。後で補修)



領民一丸となり作業しているが、当初の難民より増えてきていた。


ラーク領からの難民    500人

ソルト領からの移民    300人

ソルト領他からの難民   100人


そして新たにラーク領から 300人


合計           1200人


ギルバート領のの2倍の人数であった。今までのギルバート領であればこの人数を賄う事など絶対に出来なかった。だがタイミングよくアルの魔法開発が進み、穀物類が豊作となった事で何とか上手く事が運んでいた。ただの偶然だ。



ギルバート領幹部会議


祖父「食料の買い付けを行う。」

父「その方が良いでしょう。食料があると思われても困るからですね。誰が行きます。」

祖父「レビンしかおらんだろう。クリスとカインは護衛だ。他従士家と兵士から20人だす。」

父「そのくらいの戦力は必要でしょう。」

祖父「イメルダ、メイヤーは難民の女子たちに仕事を振り分けてくれ。」

祖母、母「「はい分かりました」」

祖父「マリー、ケリー、サリーの3人は難民の子供たちに色々と教えてやってくれんか。」

マリー、ケリー、サリー「「「はい。」」」


アル「おじい様、お、僕はなにをしましょう。」

祖父「アル、お前は町を造れ。」

アル「えっ、町ですか。本村の再開発ではなく新しい町ですか。」

祖父「そうだ、新しい町を造れ。お前たちの秘密基地にある水道やトイレ設備を盛り込んだ町だ。」

アル「えっ、秘密基地を知っているんですか。?」


アルの言葉に他の者達は大きなため息をはいた(ハァァーーー)


祖父「アルよ、知らない方がおかしいぞ、領民皆が知っているぞ。」


アル「ええええええええーーー。」


アルは、基地の名が秘密基地である為、秘密だと思っていたが、トムやアスカはべらべらと家族や他の者達に喋っていた。そのために皆が詳細まで知っていたのである。



ギルバート一家は動き出す。






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