109話 アンデル王国・クリデン王国
アンデル王国に向ったには、ギルバード家家臣団ファースト家、フォンテーヌ家、フィールド家の3家だ。この3家は陸上部隊も配置していた。先ず陸上部隊が王都前で戦闘をしていた。ワイバーン隊よりも早く陣を敷いたが王都から攻撃を受けていた。丁度その時にワイバーン隊が上空に到達た。ワイバーン隊は素早く王都門を破壊、陸上部隊を支援して王都内に突入に成功させる。陸上部隊は王都全体に兵を走らせる。
散らばった兵士たちは、次々と王都の拠点を制圧していく。まるで訓練を見ている様だ。
無駄なくきびきびと動いている。
ワイバーン隊は陸上部隊の支援と王城攻撃部隊と二つに分かれていた。城攻略部隊は3家の頭主たちがいる。
3家とも武勲を上げるためにかなり張り切っている。当主たちの飛竜は城の上空から城内に入る。城内を3家の者達が駆け巡る。他を出し抜き王を確保するためだ。
競技のようになっているが本人たちは本気だ。
「見つけたーー王を捕らえたぞー、フォーンテーヌ家家臣、ルミーが捕らえたーーぞーーー。」
大声て叫ぶ、家臣のルミー、その声でフォンテーヌ家の家臣たちが、皆、ルミーが捕らえた。ルミーが捕らえたと、連呼していく。
その後も、次々とアンデル王国の重要人物たちが捕らえられていく。そのたびに大声で名乗りが上る。
3家は問題なく王都を制圧し、城も完全制圧に成功した。5か国の中で一番敵国の死者が少なかったのは偶然かもしれないが計画的に動いた勝利であった。
時間的に最後に攻撃したのは、クリデン王国であった。このクリデン王国には若き英雄、アーバンとリーガンとレイモンドの3人だ。
この3人は今や国中が知る英雄である。まぁ多少は造られた英雄ではアルが実力は間違いない。
この3人、実に真面目であった。クリデン王国の王都に着くと王都正門で名乗りをあげ正々堂々とタリー王国から宣戦布告受諾を読み上げる。それに驚いたには王都民たちであった。いつの間に戦争になっていたのだ。そして門を突破して王都の大通りを進んでいく3人と後ろにドラゴンと飛竜2体である。
その姿は、まさに英雄であったが、王都民から見ると悪夢以外にない。
3人以外の兵は後に続いている。上空を警戒するワイバーンも6頭いる。
城につくが城門は閉ざされている。仕方なく門をドラゴンの尻尾で叩き壊す。
門を壊すと中には騎士や兵士が待ち構えていた。そして戦闘が始まった。それはかなり激しい戦闘となった。レイモンドたちは全部で30人もいない。ドラゴンと飛竜がいるために数が少なくとも問題はない。それでも相手の数が尋常ではなかった。次から次へと兵が湧いてくる。
レイモンド「ドラ-、ブレスで薙ぎ払えー。」
兵の多さにたまらずレイモンドが叫ぶ。
ドラゴンが兵士に向ってブレスを放つ、放たれたブレスは兵たちを焼き殺す。100人は丸焼きになっていた。
レイ「これで一息つける。体勢を立て直しだ。」
アーバン「俺とリーガンで先頭に立つ、少し休んでろよ。」
レイ「頼む。」
レイモンドとアーバンたちは位置を入れ替える。そしてまた戦いが始まる。
そんな戦いをもう半日も続けていると流石に兵士の姿が少なくなってきた。もう兵士たちが居なくなったのだろう。
そして兵の姿は無くなっていた。死体は山のように残っている。
3人は疲れた様子もなく城の中に入っていく。城の中は閑散としていた。
そして、内政官だろうか、3人に降伏の意志を告げる。3人はハッと?なったが降伏するなら問題ないと承諾するが、王都数人の重鎮はもう逃げだしたと伝えられる。
今この城に残っている王族は、まだ13歳の王女とその母である。側室だけであると伝えられる。
3人は仕方ないとその側室と13歳の少女をタリー王国へ連れて行く事にした。逃げた王たちが戻る事も考えられるためにワイバーン隊すべてを残す事になった。タリー王国につき次第に応援も送る事を決めていた。
捕虜
マイセン王国 王、王女、重鎮数名
スリート王国 王
ドロイド王国 王都の高官
アンデル王国 王、重鎮26人
クリデン王国 王女、側室 高官数名
アルは、何も言えなかった。ドロイド王国の城を溶かしたと来た時は頭の中が真っ白になってしまった。まさかだろう。と思ってしまった。
だがニッコリと報告をしているアンネローゼは全く悪いと思っていない。まぁ戦争なのだから城を破壊しても何の問題もない。
だがあまりに過激であった。20体のドラゴンたちが一斉にブレスを放つなど。都市を丸焼きにするようなものだ。普通はやらない。
その話を聞いたギルバートの者達は、みんな黙っていた。予想の範中だったようだ。
カインだけはアンネローゼを褒めていた。俺も次はぶっ放すと意気込んでいた。
そしてタリー王国で、タリー王と宰相、アルに3人が今後の事を話しあう。
宰相「アル殿、今回はありがとうございました。タリー王国は救われました。」
アル「いいえ、多少やり過ぎた所もあります。アハハハ。」
アルは自分の妻のやり過ぎを誤った。
王「アル殿、女神さまはタリーの為に有働てくれた結果です。全てタリーの為にやっていたのです。」
アル「ありがとうございます。まぁ先へ話を進めましょう。」
アルと宰相と王は、タリー王国の今後を決めた。最終決定は各王族に確約を取ってからだが大まかに決めておく。各国はタリー王国に領土の割譲、(約3分の1)そしてタリー王国を筆頭に連合国とする。
6か国の王とギルバートを入れた7者による合議制の連合国家を新たに造る事になった。
この経緯はタリー王国に兵力が無く戦いに向かない事でギルバートを頼りにしたいとの意向があった。王の下では何かとやりにくい。そこで一律してしまおうと考えたのが合議制であった。六か国とギルバートが新に領地を貰ってのスタートになる。ギルバートだけは、6か国が授与する公爵位となり公国となった。
戦争前
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| スリート王国 | メイセン王国 |ーーー
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|ーーーーーーーーー|ーーーー| タリー王国 |ーーーーーー|
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| ドロイド王国 | アンデル王国 | クリデン王国 |
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戦争後
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| スリート王国 | | メイセン王 |ーーー
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| ギルバート公国 | タリー王国 |
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| ドロイド王国 | アンデル王国 | クリデン王国 |
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