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俺死んだのか、2回目の人生始まる。  作者: 只野人
2章 激動の時代
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107話 カイン攻撃したい(隊)

アルたちは、無事にタリー王国にたどり着いた。そこでタリー王との謁見となる。


謁見では、事前に宰相マクロスが王へ説明を行なっていたようで問題なく終わった。



王「宰相、本当に大丈夫なのか。」

宰相「ギルバートの者達は強いです。必ず勝ちます。で、ですがその後です。」

王「勝つのか、5か国を相手取り勝てるのか。」

宰相「勝つでしょう。問題なく勝てますが、相手国を滅ぼしてしまうかもしれません。」

王「はぁ?滅ぼすだと、いくら小国群の国とはいえ、そこそこの国だぞ。うちとは違うぞ。」

宰相「あっ、タリー王国は小さいですからね。」

王「今はタリーの事はいい。勝ってどうするのだ。」

宰相「勝ってから考えましょう。タリーの者になるか、ギルバートに領地として差し出すかです。私はある程度は、ギルバートに差し出して今後も守ってもらう方が良いと考えます。軍費を我が国が負担する事は無理です。それならば領地を渡し守ってもらった方が良いです。」

王「・・・・・情けないがタリー王国は金が無いからな。それに国民達も戦いに向かないしな。」

宰相は思った。戦いに向かないのは陛下です。


そして王は思った。本当に勝てるのか、もし勝てたとしてその後が問題だ。タリー王国は戦えない。軍事力もないが、金もない。そして人もいないのだ。


小国の貧乏国家がタリー王国なのだ。



アル以外の者達が出撃していった。


カインはもの凄く張り切っていた。久しぶりの戦争だ。それも俺が指揮を取っている。自由だ。好きに戦える。

もう何も考えてはいなかった。カインはハイヒューマンとなっている。知能も格段に高くなっている。はずなのに以前とあまり変わらない。アルもカインの事を不思議に思っている。実はカインは知能も多少は上がったが、感、直観力が飛躍的に伸びている。人により能力が上がる箇所が違うのかもしれない。


カイン「いいかーお前ら、敵は王だ。城に突っ込み敵は、なぎ倒せー、行くぞーーーー。」

騎竜兵たち「「「「「「「おおおおーーーー」」」」」」」

カイン「クロウ、城に穴を開けろ。そこから入るぞ。」

カインの相棒ドラゴンのクロウが息吹き(ブレス)を放つ。

城に大きな穴が開く。そこにカインがクロウと突入する。

「クロウは、外の敵を倒してくれ。」

カインはクロウに指示を出す。カイン隊の者も同じだ。

城の外ではワイバーンと飛竜とドラゴンが暴れている。もうこれで国は滅びてしまうだろう。普通はワイバーン1体でもかなりの被害が出る。それがワイバーンが20もいる上、飛竜1にドラゴン1である。

城の兵士たちは、何も出来ない。ドラゴンに勝てる武器も腕もないのだ。逃げるしかなかった。


城内は、騎士たちがカイン達に向って斬りかかっている。たかが20人余りと油断をしている。

たかが20人されど20人なのだ、


カイン「ミール、いくぞ。」

ミール「了解。」(カインの部下であり、ワイバーン隊隊長)

カインとミールは、城の廊下を進んでいく、他の部下たちは3人一組で城内の敵を倒している。


カインとミールが大きな扉の前にたどり着く。カインはその扉を蹴飛ばす。見事に扉は開いた。いや半壊した。

大広間と思われるその部屋には、騎士や文官など人がかなりいいる。中には偉そうな者達もいる。


カイン達の侵入を阻止しようと騎士たちがカインに迫る。だがカインに斬り殺される。騎士の首が飛ぶ。それを見た文官たちの悲鳴が木霊する。

カインは気にせずに騎士たちを斬り殺していく。30人ほどいた騎士は全て首と動が離れていた。


カインは文官たちに近づく。文官たちはカイン一歩が近づくと一歩下がる。だが下がる事も限界がある。もう下がれなくなり、カインが目の前まで来ていた。

カイン「この中で一番偉いやつはどいつだ。」

文官たちが一斉に一人の女を見る。

女は、(えっ、私、違うでしょう。私じゃないでしょうーー。)

カイン「お前が一番偉いのか。」

女「い、いいえ、私は何の権限もありません。ただの王女です。」

カイン「そうか、まぁ立場と権限は違うからな。文官どもは責任逃れでもしたいのか。お前ら実質にえらいやつはどいつだ。」

カインが凄むと「ひっ」と声が聞こえる。

一人の男は手をあげる

カイン「お前がこの場での高位者か。」

男「高位者と言えばそうですが、私の役職は、内政省、管理課雑務係係長補佐です。」

カイン「・・・・・・一応、役職者という事だな。うん分かった。何か俺が悪いような気がしてきた。ここで大人しくしていれば、殺しはしない。いいな。」

男「はい分かりました。この場で大人しくしています。他の皆にも言い聞かせておきます。」


カインは大広間を出ていった.感が鈍っているかもしれない。


だがこの中に1人だけ大物が紛れていた。文官たちにも分からないように紛れ込んでいた。


カインは城内を片っ端から探した。王を捕らえるためだ。

城の兵士と騎士戦える者達はカイン達に全て殺されたか捕虜となったいた。

そして城の最奥に騎士たちが守っている扉を見つけた。カインは騎士たちを殺しその扉を開いた。そこには王と王妃、重鎮4人が隠れていた。

カインはその6人を連れ出して先ほどの大広間に連れて行く。この大広間には捕虜も縛られて此処にいる。

大広間も狭く感じるほどに人が大勢いる。


カイン「俺は、タリー王国、傭兵部隊隊長のカインだ。このメイセン王国、攻撃の指揮官でもある。メイセン王国はタリー王国に降伏をするか、戦うかの選択をしろ。戦うのならば皆殺しにする。」


カインの言葉は、降伏しなければ此処にいる者達は皆殺しと言っているだけである。もう答えは一つしかない。


女「そんな選択はないでしょう。降伏しなければ皆殺しだなんて降伏しか選択がないではありませんか。」

カイン「おッ王女か、よく気づいたな。そうだよ。殺すことを考えている。タリー王国に無理難題を仕掛けてきた報いだな。諦めろ。」

女「タリー王国に無理難題ですか。」

カイン「知らないのか。」

カインは周りを見回す。そして王を見る。

王は、何も言わない。


カイン「王よ。答えろ。タリー王国の事を誰が知っているのか、誰が知らないのか。」

王「・・・・・・・重鎮の者しか知らん。」

カインは大きなため息を吐く、ハァーーーーー。



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