第六話 朝に並ぶ7人
家に帰ったあと私は、桃真から気絶していた間にあった出来事を聞いた。
はっきり言って、信じられなかった。
でも、否定せずに受け入れようとする自分もいたことは確かだ。
・・・・・だから、自分を確かめようと思う。
☆★☆
「・・・・・にしても、さすがに7人は多いなよな」
「ですね~。でも、にぎやかですよ」
「朝っぱらからにぎやかなんて、近所迷惑じゃない?」
「お前が近所迷惑などと考えるとは、珍しいな」
「先輩、それちょっときついっすよ」
「そうです!近所迷惑というものは誰でも気にするものです!」
「・・・・たかが近所迷惑の話で議論してるほうが近所迷惑なんじゃねぇのか?」
今日から、みんなで学校に行くことになりました。
ただいま“仲良く”登校中です♪
でも、真鶴君って家の方向逆だったような気もするのだけれど・・・・。
「大丈夫ですよ。僕は」
「真鶴君・・・・また読んだのですか?」
少し怒ってみる。
いくら無意識だとしても、さすがに心を読むのはどうかとおもう。
でも、真鶴はくすくすと笑った。
「何も読んでませよ。顔に出てます・・・っていうか、心の声しゃべっちゃってましたし」
「・・・そうでしたか・・・!?」
これが無意識というやつか。
これは怒ったってどうしようもないことだろう。
さきほどの自分が、とても恥ずかしかった。
・・・不意に視線を感じ、あたりを見る。
「どうかしましたか?波沢先輩」
「い、いや。なんでも・・・」
視線の主は波沢先輩だった。
言い当てると波沢先輩はあからさまに目をそらす。
・・・どうしたんだろう。
気になって、波沢先輩の隣に移動してみた。
「波沢先輩、どうかしましたか?」
「ななななにもないぜ!!??」
するとなぜか、顔を赤くし先を歩いていってしまった。
「・・・ほーら!!おくれっぞ?」
―――頬を赤く染めて、顔だけ少し振り返ったときに見えた、波沢先輩の笑顔を見て溢れた気持ちは、きっと気のせい。
「はい!今行きます!」
「お、おれも行く!!」
俊祐もついてきた。
それに連なって、みんながついてくる。
かもの親子のようで、少し笑えてしまった。
第六話まできました!
なので、これからは小説も長々と書かず、前・後書きもあまり書かず。
で行きたいと思います^^
ひらめいたら書く、という気まぐれ更新ですが、よろしくお願いします^^