どう生き延びていこうかな
「ふぅ...今日も疲れた。」
俺はしがない社会人5年目のベテラン?だ。
ただ毎日起きては飯を食べ、出勤し、激務をこなし、帰宅して、寝る。この繰り返し。
27になっても彼女はいない。
初めの頃は会社に入ったら彼女の1人や2人くらい勝手に出来るだろうと思っていた。
まぁ現実はそうは甘くないわけで、
俺のスペックは良くも悪くも平々凡々。
身長は169.9cm(あと1mm...)、体重は62kg
顔は...まぁ見るからにモブ。
ファッションに気を使い始めたのは高一の夏。
明らかに遅すぎた。そのせいで大学はモテない。
まぁ取り柄という取り柄は、身体が丈夫なことくらいだ。
元々陸上をやってただけに、足腰だけは無駄に強くなりやがったせいで、上司にこき使われる毎日だ。
5年だぜ?5年もその部署で働いてる癖して、出世無し。
まぁ平凡故。だろうな。
「今日は何を食べようか。寒いし、鍋も良いが麺もいいな。」
「健康に気を使わないと体調を崩しそうだ。...まぁないが。
心配してくれる親もいねぇしな。」
ーーーーキキィィィィッッ!!!!ーーーーーーーーーーーーー
痛てぇな。
何が起こった?
あぁトラックか。
居眠り運転なんぞしやがって。
誰か救急車を呼んで欲しいな。
おぉい。そこの人。救急車を呼んでくれないか?
?
聞こえてないのか?
おぉ.い..救急しゃぉ....
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「いやぁ死んだと思ったね。」
「なんでちゃんと生きてんだよお前は。」
「良いだろ生きてたってよw」
「まぁともかく無事?で良かったよ。
全治6ヶ月の重症だってな?
まぁ幸い腕は残ってるから仕事は出来る。」
「鬼かw
まぁせっかくの機会だし、ゆっくり休むとするよ。」
「そうか、そんじゃ俺は帰るわ。
なんか元気そうだったし、心配するだけ損した気分だ。
ピンピンしやがって。」
「ふっ...俺の体は強いぜ?
半年と言わず4ヶ月以内に治してやるよ。」
「やれるもんならな。
また明日にでも見舞いに来てやるよ。」
「あぁ。そんじゃぁな。」
....
その後俺は普通に死んだ。
らしい...
らしいって何故かって?
そりゃぁ赤ちゃんになってるからな。