これはアップルですか?いいえ、梨です。
どうやら、これはリンゴでは無かったようだ....。
だがしかし、どう見てもリンゴだ。
真っ赤な色に、美味しそうな形、これはどう見てもリンゴだ!
しかし、周りの人達は、これを梨だと言う。
「リンゴにしか見えないのになぁ....」
なんて俺が呟いていると、隣のジジイがやってきた。
ジジイは、「ほれっ」というと、水が入ったバケツを、俺の頭からぶっ掛けた。
水をかけられたことに半分苛立ちながら、ジジイに寄りかかると、ジジイは「ほれっ」と言って、梨を手渡した。
俺は梨を手に持つと、ジジイは、「ほれっ」と言って、地面を指さした。
俺は、ジジイが指さした先をみた。
するとそこには、真っ赤な水溜まりができていたのでした。