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北天のボラリス(2)


 【氷の息吹】がこっちへと飛んでくる。

 反射的に俺は右に素早く跳躍して攻撃を躱すが、ボリラスは躊躇することなく次の攻撃へと移る。

 今度は大きな翼を羽ばたかせて風を起こす。

 と同時に【氷の礫】みたいな攻撃を口から発射する。

 起こされた風に推進され、発射された【氷の礫】の数々が速くなり、一瞬にして俺との距離を詰めてくる。

 

 それを見て俺は目を鋭くして、刀を強く握りしめる。

 すると数秒後。

【氷の礫】が命中しそうなところで、目を開けると、左手で握っている【黒薔薇の刀】を構え、左下から右上に振り上げて、ひとつめの礫をなんとか弾くことに成功する。

 【超加速】を頭の中で唱えつつ、右上から水平に我が愛剣を振り、二つめの礫を弾く。

 そのまま【氷の礫】を全部弾けるまで俺は身体を限界まで追い込んで振り続けていた。


 だが、ボリラスの攻撃連打はまだ終わらない。

 大きく口を開くのが見えた。

 また【氷の息吹】かもしくは【礫】を使うか。

 と思いきや、今度は猛烈な炎を吐き出しやがった。

 何それ聞いていないよ?

 と、思いつつ、気づく。

 

 そうか。

 名前は北天(アークティックスカイ)のボラリスだからてっきり【氷属性】の魔法しか使わないかと思っていたが、そうでもないらしい。

 しかも結構使いこなしているみたいじゃん。

 右を見ても左を見ても、上を見ても下を見ても、どこにも逃げられる隙がない。

 下に下がっても意味もない。

 こうなったら結界を使うことしかできないか。


 そう決めて体内から魔力を引っ張り出し、右手を差しのべながら思うような形に練る。


「【結界(極)】!」


 そう言ったや否や、目の前には透明な障壁が現れ、ボリラスの炎の息吹を防いだ。


 正直に言って【結界(極)】はやり過ぎかなぁ、と思う。

 シリカと戦ったときみたいに【結界(強)】を使ってたら魔力消費がそんなに激しくならない、かつ、同じ働きを果たせたかもしれないが、もし(強)を使ってて萌え滓に化させたら意味の無い死を果たしたんだろうな。


 念の為に(極)を使ってたってわけだ。


 で、今さらなんでそんな話をすると。


 答えは見てのとおり……


 ――――――――――――――――

 

■カエデ レベル 112

■体力:650/650

■魔力:2000/9000

 

【100】STR(筋力)

【101】VIT(耐久力)

【110】AGI(敏捷度)

【100】DEX(器用度)

【125】INT(知力)

【30】LUK(幸運度)

 

ステータスポイント:2500

スキルポイント:1500

 

■職業:賢者、龍の末裔、冒険者

■ランク:ランクB

 

■称号:無し

■装備

頭【空欄】

体【魔術師のバトルセット《ローブ》《黒》】

右手【空欄】

左手【空欄】

足【魔術師のバトルセット《ズボン・革靴》《黒》】

武器【黒薔薇の刀】

装飾品【空欄】

■魔法

【表示する】

■スキル(34/∞)

 ・【魔術の心得】【頭脳明晰】【魔術分析】【魔術分解】【火魔法】【黒火魔法】【闇魔法】【雷魔法】【水魔法】【氷魔法 】【土魔法】【風魔法 】【光魔法】【時空魔法操作 】【付与魔法 】【結界魔法】

 ・【超級剣術】【鑑定】【縮地】【錬金術】【賢者の権能】【超加速】【接近戦の達人】【超級格闘】【見切り】【柔軟性強化】【気配察知】【素早さUP】【敏捷性UP】【近接武器の達人】【創成者】

 ・【万能創成】【想像顕現】【書き直し】【盗賊の達人】【話術】【開錠】【掏摸】【隠密UP】【短刀の達人】【アイテム発見率UP】

 ・【忍び足】【全属性自在操作】【召喚魔法】【古代破壊魔法】【古代幻惑魔法】【古代召喚魔法】【魔力量UP】【瞬間移動】

 ・【傲慢の権能】【強欲の権能】【嫉妬の権能】【憤怒の権能】【色欲の権能】【暴食の権能】【怠惰の権能】

 

■所持アイテム

・世界地図

■所持金 ・5000000E

――――――――――――――――

 


 よく見ればだいぶ魔力が消費されていたことに気づくでしょ?

 そしてその理由は考えればひとつしかない。

 さっきの【炎の息吹】の威力が凄まじいものだった、という。

 つまりもしその炎に打たれたら、もうその時点で確死なんだよ。


 これは、ヤバイんじゃないっすか?

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