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すごいことの始まりのでは?

目の前に、ドラゴンを飲み込むほどの爆発が炸裂する。

しかもドラゴンだけじゃなく、俺の目の前にある森を、全てまとめて焼き尽くされた。


更地になった森の風景。

それを見た俺は、あっけに取られた。


なんというものすごい威力だ。

これが【殲滅の猛火】の力か。


恐ろしい。


でもこれで、ドラゴンを倒せたか。

見回すが、何処にもドラゴンの死体が見当たらない。


骨も肉も、全てが炎の猛火で焼き尽くされた。


つまり、

……俺の肉が灰になっちまったんだ……。


ギュッとこぼれ落ちそうな涙をこらえながら俺は溜息をする。


悔しいけど、まだ生きている。

それが一番だ。


さてと。

とりあえず、移動しようか。


と、そのときだった。

俺はふらつきを覚えて、地面に膝をついた。


体が重い。

重すぎる。


立とうとしても、なかなか立ち上がれないほど。


「………お」


原因はすぐにわかった。

それがMPが0に、Hpが1になったからだ。


─────────────────


■楓 レベル 99


■体力:1/421

■魔力:0/7890


【40】STR(筋力)

【101】VIT(耐久力)

【110】AGI(敏捷度)

【100】DEX(器用度)

【125】INT(知力)

【30】LUK(幸運度)


ステータスポイント:2500スキルポイント:1000


■職業:大賢者、龍の末裔

■称号:無し

■装備

頭【空欄】

体【村人のシャツ《黒》】

右手【空欄】

左手【空欄】

足【村人のズボン《黒》】


装飾品【空欄】


■魔法

【表示する】


■スキル(18/∞)

【魔術分解】【火魔法】【黒火魔法】【闇魔法】【雷魔法】【水魔法】【氷魔法 】【土魔法】【風魔法 】【光魔法】【時空魔法操作 】【付与魔法 】【超級剣術】【鑑定】【縮地】【錬金術】【賢者の権能】【超加速】

■所持アイテム

・世界地図

■所持金 ・1000E

─────────────────


まあ、そりゃそうだな。

あの凄まじい威力が備わっているからだ。

そりゃMP不足になるだろ。


どうやらMPがなくなったらHPまでが削られるみたい。

残りのHP1ってことは、ギリギリ生き残ったな、俺。

もしHPが0になったら死んだか?

多分、死んだな。


これからは、魔力に気をつけて魔法を使う必要がありそうだ。


………それはそれとして、


グルル、グルル。


うん。

まだ腹が減っているんだ。


半径100マイル以内にいる全ての動物や魔物を焼き殺してしまったってことを考えると、やはり街に行く手しかないんだな。

着いたら1000エリスもあるんで、どこかのかなりいい店で飯を食おうか。


(エリスはこの世界の通貨だろうな、どう考えても)


とまぁ、その前に魔力も体力も尽くしてしまったんで回復してから移動しようとするか。

正直に言って身動きが取れないこのままだと、ここに回復するのがちょっとあんま気に食わないが、まあ、どうせ半径100マイル(それ以上かもしれない)に何もいないから大丈夫でしょ。


とりあえず一息しよう。



すると10分後。


─────────────────


■楓 レベル 99


■体力:421/421

■魔力:7890/7890


【40】STR(筋力)

【101】VIT(耐久力)

【110】AGI(敏捷度)

【100】DEX(器用度)

【125】INT(知力)

【30】LUK(幸運度)


ステータスポイント:2500スキルポイント:1000


■職業:大賢者、龍の末裔

■称号:無し

■装備

頭【空欄】

体【村人のシャツ《黒》】

右手【空欄】

左手【空欄】

足【村人のズボン《黒》】


装飾品【空欄】


■魔法

【表示する】


■スキル(18/∞)

【魔術分解】【火魔法】【黒火魔法】【闇魔法】【雷魔法】【水魔法】【氷魔法 】【土魔法】【風魔法 】【光魔法】【時空魔法操作 】【付与魔法 】【超級剣術】【鑑定】【縮地】【錬金術】【賢者の権能】【超加速】

■所持アイテム

・世界地図

■所持金 ・1000E

─────────────────


よし、これで完全に回復したな。

確かMPは0だったけど、10分以内に全回復するのってはや過ぎないか?


さすがに早いなぁ。

まあ、それはそれとして……

そう言えばステータスポイントもスキルポイントもかなり余っているね。


計3500ポイントもある。

これ、どうしょうかなぁ。


今の時点で、STR(筋力)とLUK(幸運度)以外全てのステータスのバランスがかなりいい。

INT(知力)は一番高いステータスだけど、大賢者という俺の職業を考えれば別におかしいことではない。


AGI(敏捷度)も割と高いな。

まあでも、考えればこれもおかしくはない。


魔法を使う人は長距離から敵を倒す。

魔法を使う為に集中力が必要だから当然接近戦が苦手なんだ。


敵から距離を取れる為にVIT(耐久力) もAGI(敏捷度) も必要としている。


つまり今の俺は完全に【魔法使い】ってことなのだ。

だったらなんでDEX(器用度) がそんなに高いわけ?


ゲームであんまり魔法クラスとしてプレイしていないからこんなに高いってことは必要としてるってわけだろ?


ならいいんだけど、そうだな。

繰り返す。


これ、どうしょうか?


ステータスを1回でも上げる為にポイントの5個を必要としているみたい。


ステータスポイントは2500もあるからステータスを500回あげることが出来るってわけだ。


因みにスキルを1回上げる為に10ポイントを必要としている。


それを考えると、レベル99ってMAXじゃないだろ?

こんだけのスキルがあれば、ひとつ上げさせる為に10ポイントが消費するってことは全部MAXまであげることが出来ない。


しかもスキルの概要欄に【無限】の記号もある。


魔法のスキルばっか獲得したってことを考慮すると、やはり例えば刀とか片手の武器を使いこなしたいのならば、それらの武器に関連するスキルを覚えないといかない。


まあ、いずれ刀を使いたいものだからとりあえずSTR(筋力) を100まで上げようか。


ふむ。そうだな。


片手で刀、もう片手で銃とかはどうかな?

魔法は銃を通じてまだ使えるならいいんじゃない?

弾丸はさすがにないし、弾丸の代わりに火薬を使うのも効率的によくないと思う。

それに銃を通じて魔法を使うのがカッコイイ。


この世界には銃とかが存在しているのかな?

もし、存在しないのならばまぁ、それはそれでいいんだけれど。


その場合だと魔法剣士になっても大丈夫だね。

ってか良く考えれば、それは悪くはないよな。


【魔法使い】だから接近戦がもちろん苦手だ。

接近戦を好む人や魔物に出くわしたらそりゃもう終わりだな。

その欠点を補う為に剣を使えばなんとか対応できる。

俺に言わせればいいアイデアだと思うな。


それに、《超級剣術》というスキルも覚えている。

魔法剣士に適しているかもしれない。


まあ、それはさておき…それ以外のステータスは別に今の時点で上げなくても大丈夫だろ。

スキルも同じやしな。


結局、あんまりステータスポイントを使わずに画面を閉じたのだ。

スキルポイントはもちろん1ポイントでも使っていないので、まだ1000ポイントが余ってる状態。


さて、せっかく回復したし、そろそろ街へ旅立とうか。


そう決めると、俺は立ち上がる。

うん、前の疲弊は完全に消えたようだ。


四肢を伸ばすと俺は歩き出す。

目指すは【イマゼン】という名の街だ。

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