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これチートだな。

「とりあえず、適当に……っと」


いくつか手に取ってみたものの、本の表紙はボロボロになっており、タイトルは読むことが出来なかった。


だから、とりあえず適当に1冊選んでみることにした。


選んだ本を開け、1ページ目を見る。


『悪神ルクスの魔導書』


最初のページには、そんなタイトルが書かれていたのだ。


不気味そうなタイトルだけど、かっこいいな。


と、そんなことを思いつつ、俺はページをめくる。


「…………なんだこりゃ?」


文字は一応読めるけど、


書いてある内容はよくわからない。


魔法操作とか、魔力制御とか、とにかく訳のわからないことばかりが書いてあるようだ。


そう思ったところで、ピロリン、ピロリンという音ととも、視界の隅にメッセージが現れた。


新たなスキル【魔術の心得】を取得しました!

新たなスキル【頭脳明晰】を取得しました!

新たなスキル【魔術分析】を取得しました!

新たなスキル【魔術分解】を取得しました!


続いて脳内でさっきのステータス画面が浮かび上がってきた。


─────────────────

■カエデ レベル 5


■体力:100

■魔力:150


【10】STR(筋力)

【10】VIT(耐久力)

【12】AGI(敏捷度)

【10】DEX(器用度)

【16】INT(知力)

【10】LUK(幸運度)


ステータスポイント:50 スキルポイント:10


■職業:未定

■称号:無し

■装備

頭【空欄】

体【村人のシャツ《黒》】

右手【空欄】

左手【空欄】

足【村人のズボン《黒》】

装飾品【空欄】


■スキル(4/∞)

空欄

【魔術の心得】【頭脳明晰】【魔術分析】【魔術分解】

■所持アイテム

・世界地図

■所持金

・1000E

─────────────────

これは、あれでしょ? ほら、よくRPGに出てくる。

スキルブックとか呼ばれるやつ。


と言っても、もしこれがただのスキルブックなら新たなスキルが入手できるだけでしょ?


なのにステータスも上がっている。


何年もRPGをやってきたが、このパターンは初めてだ。


何にせよ、本を読むだけで新たなスキルが入手できる上に、ステータスも上げられるなんて、もしかして序盤にすぐ最強になれるという流れか?これ。


そんなことを考えながら淡々とページをめくっていく。


1時間後、『悪神ルクスの魔導書』を読み終わった、今の俺のステータスがこれ。


─────────────────


■カエデ レベル 20


■体力:240

■魔力:400


【10】STR(筋力)

【10】VIT(耐久力)

【40】AGI(敏捷度)

【30】DEX(器用度)

【50】INT(知力)

【10】LUK(幸運度)


ステータスポイント:200 スキルポイント:50


■職業:未定

■称号:無し

■装備

頭【空欄】

体【村人のシャツ《黒》】

右手【空欄】

左手【空欄】

足【村人のズボン《黒》】


装飾品

【空欄】


■スキル(5/∞)

【魔術の心得】【頭脳明晰】【魔術分析】

【魔術分解】 【賢者の権能】


■所持アイテム

・世界地図

■所持金

・1000E


─────────────────


なぜかわからないんだが、HPよりMPの方が高い。


…ってか読んでいる間にもうひとつのスキルを獲得したみたいだ。


スキルの欄に新たに賢者の権能という名前のスキルが追加されている。


もしかしてだけど、RPGみたいにスキルや装備、呪文などクリックすれば、情報画面とかが顕現するのだろうか。


そう考え、とりあえず新たに追加されたスキルをクリックしてみる。


すると目の前に、半透明な画面が現れた。


現れた画面には、賢者の権能についての情報が載せられていた。


─────────────────

■ 賢者の権能

悪神ルクスを倒した大賢者セフスの権能。


悪神ルクスに支配された世界。 その世界を救う為に、セフスと名乗った大賢者はルクスと対峙して、大地の地理を変化させるほどの戦いを繰り広げた。その戦いはとても長く、数百年間にわたり継続。500年後にようやくルクスは倒され、セフスは世界を救うことに成功した。


魔法に関するスキルブックや巻物に接触すると、自動的に内容をおぼえられるスキル。

このスキルを使って、大賢者セフスはたったの一時間で1000個のスキルを極めることができた。

─────────────────


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