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桜が言うと俺たちは黒木先輩を探した。
黒木先輩は周りに人がいないところにいた。
「あ!・・・・いた!あそこだ!行こ!」
俺たちは黒木先輩に向かって歩き出した。
「会長〜」
と、浅海がよび
「黒木会長」
と、美雨が呼ぶ。
「うん? 何か用? 浅海に美雨・・・・・そっちの1年は確か瀬戸 凌君と・・・朝比奈 桜さんだね?」
「あ!はい」「そうです」
俺たちは同時に返事をする。
「何か用?無駄話なら移動中にしようね」
「いえ、無駄話じゃなくて、宝はここにはないんじゃないかって思って・・・・・」
「へぇ〜・・・・・・・どうしてそう思うの?」
黒木先輩は不思議そうな顔でしかし、笑みを浮かべ、俺に聞いてきた。
「ここは、体育館から1番近くて、それにここには生徒が多いので探すのはあきらめる方がいいと思うんですよ。それから、前回も先生方が隠したのなら裏を掻いて同じ場所にあると思います。
それか体育館の中もしくは周囲です。」
「うむ、頭は悪くないようだね。だがここは広い、ゆえに探してない場所も多い、だからだ ここを探して・・・・・・そうだね 今10時前か・・・・・なら10時40分にここを出て体育館の方に行くよ。」
「はい!!」
「10グループの人、集合」
黒木先輩が皆に声をかけると、みんな、集まってくる。
「慶 どうした?」「? 会長どうしました?」「会長、どうかしましたか?」
徳川先輩、上杉先輩、椎名先輩が黒木先輩に集めた理由を聞いている。
「まぁ・・・・待ちな!今から話してやるからさ、その前に周りに聞こえないように、もっと近づくんだよ」
みんなが近づいて円を組む。
黒木先輩は小さな声で話し始める。
「よし!!それじゃあ、集まってもらった理由はね、この1年の瀬戸君のおもしろい意見だ、まぁこの瀬戸君の意見じゃここにはないって話だ、どこにあるのかってのは、前回のあった場所にあるってことらしい。
だから後40分くらいしたらここから動くよ。
行く場所は、体育館だ!!だがほかの生徒には気づかれないように、気をつけて移動するよ。」
みなが驚いてる。代表で徳川先輩が聞いてくる。
「瀬戸君だったね? 君はどうして体育館にあると思うんだ?」
「それは 簡単ですよ。だって体育館は僕たち生徒全員が出てきた場所だから 一番怪しまれにくいからですよ。体育館はみんな集まっているから隠すにも見つかってしまうリスクがありますからうまい具合に隠さないとだめですからね。しかしリスクを犯してまでも隠す価値はあります。皆出て行きますから体育館からは、だから戻ってくる人は少ないはずです。」
俺が説明すると皆まだ少し納得いかないような顔をしていたが、黒木先輩が賛成しているためなのか、反対するものはいなかった。
「って言うことだから、時間になり次第ここを動きます、でもほかの生徒には気づかれないようにね。それじゃ解散!」
黒木先輩の一言で俺たちは離れていった。そして宝探しを再開した。
再開して少ししたら近くに冬月さんが近くに来ていた。
「やっほ〜〜、瀬戸君、私は冬月だよ〜!!」
「冬月さん、何か用?」
「まぁね〜、さっきの瀬戸君カッコ良かったよ〜!!」
俺はその一言に照れる・・・・・・
「い、いや、そんなことないよ////」
「そんな照れるな〜!」
「////////照れてないよ!!」
「まっ!!いいけど〜!!」
「それより、用はそれだけ?ないなら探すの手伝ってよ」
「えっと〜、用はね!!何だっけ?」
「いや・・・・・・俺に聞かれても知らないよ・・・・・」
「え〜っと・・・・・思い出せないから・・・・まっ!!いいや!思い出したら言うからね〜〜!!」
「う、うん、じゃあ探そ!!」
「は〜〜〜い!!!」
俺たちは話を終わっって宝を探し始めた。
30分後、俺たちは徐々に体育館の方に移動していた。
「よし!!じゃあ体育館の方に行くよ」
黒木先輩が小声で皆に確認をする。それと同時に俺たちは動き始める。