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「これより 対面式を始めます!」
ざわざわしていた人たちが、ステージに立った上級生らしき女子生徒の声で、一斉に、静かになった。
俺は、声のしたステージに視線を向けた。
そこには、青龍高校の制服を着ている、女子生徒が立っていた。
聞くところによると、青龍高校の生徒会長の黒木 慶と言う先輩だった。
聞いた話では、黒木先輩は、頭脳明晰でさまざまな活動に貢献して、それの
おかげで青龍高校を盛り上げたらしい。それの影響でか一般生徒達や先生からの評価もたかいらしい。
黒木先輩の容姿はかなり整っている。髪はストーレートに下ろしていて黒くしかし艶やかに腰までの長さがある。そして人柄もよさも支持される理由の一つだと言う。
「まず、皆さんが使っているパイプ椅子を片付けます」
俺たちは出てきた黒木先輩に、見とれていた。
「1年生は、立ってください。椅子には荷物を置かないでください」
俺たちは、黒木先輩の指示で皆立ち上がった。
「1年生は、自分が使った、椅子を横の棚に入れてください」
俺たちは、黒木先輩の指示通りに、椅子を片付け始めた。
俺たちの片づけが終わると、
「ではこれから、対面式を始めたいと思います。まずは2、3年に入ってもらうから1年は私から見て、右側に寄ってください。」
黒木先輩が、そう言うと、2、3年が入ってくる。
2、3年は入ってくると、皆が興奮した顔をしていた。
2,3年はすぐに自分たちの場所に行って、静かにまっていた。
「まず、今から渡すものを見てください」
黒木先輩がそういうと、生徒会役員らしき人たちが、先頭の生徒に紙を渡していた。
「みんな、それを取って、見てもらえる?それに書いてあるのは、こちらで決めたグループです、とにかく、グループで会って自己紹介をしてください。続きはその後でするから、それじゃ、始めてください」
俺は、しばらく呆けていた。そして、黒木先輩の指示通り動き始める。