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学園生活  作者: 壬生
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FILE9

俺たちは、体育館からでて、職員棟に向かいはじめる。


青龍高校の職員棟は体育館から遠かった。

体育館から歩いても7,8分、かかる距離に職員棟はある。


俺たちはその間、皆で喋っていた。


「黒木先輩」


俺は黒木先輩に話しかける。


「うん?瀬戸なんだ?」


「あの先輩ってどうして生徒会長になろうと思ったんですか?」


「あ!!それは俺も気になるっす。」


犬塚が話に入ってくる。


「私も気になりますわ。」


「私たちも〜〜!」


桜と浅海さんと美雨さん、も入ってくる。


「う〜ん 別にこれといって、特別な意味はないな、ただもっと学校を楽しく過ごしたいから、生徒会長になっただけだな」


「そうそう、こいつ1年のころなんて面白くない〜ってずっと唸っててうるさかったよ、

けど何かイベントがあると、もうテンション高くて困ったよ。しかも、毎回1人で張り切って、それで、皆と一緒に盛り上がろうとしてたな」


徳川先輩が笑いながら言うと、


「ちょ!! ちょっと!なにいってるんだ!!そんなこと言わなくてもいいだろう!!」


黒木先輩は顔を真っ赤にして徳川先輩に文句を言っている。


「へぇー」


みんな黒木先輩が顔を真っ赤にして文句を言っているのを笑ってみていた。


俺は、というと・・・・・・《黒木先輩、怒るってより照れてるな・・・・・かわいすぎる・・・・》


俺は、そう思っていて、急に何か恥ずかしくなったので顔を回りに向けると、

隣で犬塚が惚けていた。その隣にはこっちをじっと桜が見ていた。

俺は恥ずかしくなって、すぐに目をそらし、黒木先輩に向いた。


「けど、黒木先輩。学校が楽しくなるようにってのでもすごい理由だと思いますよ。

俺じゃ生徒会長になってまで、学校を楽しくしたいなんて思わないですもん。

だから黒木先輩の理由は、すごい理由だと思いますよ。」


「え! そうか・・・・・・・・・・ありがとう」


黒木先輩の真っ赤な顔がもどり笑顔でお礼を言ってくる。


俺はその笑顔に見とれていた。


黒木先輩は、俺が黙ったことを、不思議に思ったのか、訊ねる。


「?どうした?瀬戸」


「!!い、いえ!!なんでもありません!!」


俺は答えたが少し声が裏返っていた。


「? まぁいいわ、それよりもうすぐ着くわよ」


「は、はい!!」


俺たちは、そんな話をしている間に、職員棟まで来ていた。


俺たちは、棟の中に入ると、真っ先に校長室に向かう。


「失礼します」


黒木先輩がドアをノックし挨拶をする。それに習って俺たちも挨拶をする。


「しつれーしまーす」「失礼します」「失礼しま〜す」「失礼する」


俺たちも、黒木先輩に習い、挨拶をする。

すると、


「どうぞ」


中から返答があった。


黒木先輩は、ドアを開けて中に入る。


俺たちも、黒木先輩の後に続いて、校長室に入った。


校長室には、校長先生がいた。


「校長先生、すこし、失礼します」


「はい、どうぞ、だけれど、私の机とそこの金庫は触ってはだめですよ」


「はい、わかりました」


俺たちは校長室で紙を探し始める。


「じゃあ、啓介、浅海、美雨、それから2年の椎名さん、と上杉君、1年の、犬塚君、冬月さん、隣の部屋の応接間をお願い、私と残りの人はこの校長室を探します。それじゃ、始めて」


俺たちは、黒木先輩の指示の元、分かれて探し始める。

徳川先輩たちは、隣の部屋に移動し始める。


「それじゃあ、私たちも始めますか、そうね、私は校長先生近くを探すわ。だからほかはお願いね」


「はい」


俺たちは返事をする。そして探し始める。


俺は前回あったという、先代の校長たちの写真に向かう。


「まずは、額だな」


ガタガタ・・・・取れた、俺は額を1枚1枚丁寧に扱い額の裏を開ける。そこには・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何も入っていなかった。


俺が、額と格闘していると時間は10分経過していた。

そのころ、校長室にいる黒木先輩やほかの人たちは、まだ探していた。


「みんな、そっちはどうですか?」


みんなに尋ねると、


「こっちは、だめですわ」と桜

「こっちもだめだ」と黒木先輩

「ここにもありません」と俺

「こっちにはない」と武田先輩

「こっちはありません」と岡本先輩

「こっち、ありません」と石川


ほかのところもないようだ。


「ないか、じゃあ、隣にも聞いてみようか」


黒木先輩がまとめる。

誤字脱字、感想などありましたら、ご連絡ください。


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