3-?? 《!自称俯瞰者のメモ帳-用語!》
「三口目」の時点で判明した情報についての記録。今まで読んでいてわかりづらい所のあった読者の為、作者本人の確認の為にまとめられたもの。
必要無ければ、読み飛ばし可。補足の説明がある場合もある。
この項では特に、「三口目」で判明した事実を中心として記録する。
#用語
《蜜》
「思い通りにする」力。本作で描かれる“ゲーム”ではマアリ側の“戦士”と地球人の“代表者”が普通の地球人では決して行えないであろう戦闘を繰り広げるが、それはこの“蜜”の力があってこそである。
“蜜”を使った戦闘では、マアリから「どれだけ力を借りられるのか」が重要であり、それは精神、心、気合、感情……等と表現される、生命に宿っているの不定形な「何か」によって左右される。
・マアリ自身の語る“蜜”
3-6 《!無限!》にて対峙した綱木野賢人に対し、マアリ自身の“蜜”の解釈を語るシーンがある。
「……なぁ、綱木野クン。あたしの力に限りが無いように……理屈で言えば、その力を借りられるキミ達“蜜”を持つ者の力もまた、限りが無いはずだ。ほら、いくらでも借りたまえ。出来るだろう?あたしとキミ達は、『生命』という点で同じの筈だ。あたしの心やら精神やらと同じように、キミ達にもそういう何かが、果ての無いモノをその身に宿している筈だ。やれるさ、やろうと思えばね」
「あたしが振るうのは無限の力」―――要約すると、“蜜”とは無限の力である、ということである。
今まで栄田利里やマアリが「それっぽいもの」と表現してきた、生命に宿っているの不定形な「何か」。それには果てというものが無く、すなわちそれに関連した力である“蜜”の力もまた、「無限」である……というのが「三口目」で明かされたマアリの主張だった。
マアリが圧倒的な戦闘能力を持つ真の理由はここにある。マアリは、本当に、「無限」の力が自分にあると信じていて、「無限」を深く理解している。その思考のもとに振るわれる彼女の“蜜”、「無限」の力はまさに果ての無い強力さである。
「無限」であること、そしてそれを理屈というより本能に近い形で理解を深めていけば、“蜜”の力は「無限」に近づく。
その発想を強く体感する機会があれば、“蜜”を持つ者の強さは格段に跳ね上がるだろう。
今回の場合、栄田利里がそれに該当するだろう。
《形式B》
マアリに創り出された中の一人、リザ・ジェーンが提案した新しい“ゲーム”の形式。
街中でその戦闘を大々的に公開する。趣旨は戦いの様子を“ゲーム”参加者以外にも見せること。実感を持ってこの危機に向き合わせる狙いがあり、あわよくばそこから代表者立候補者が出てこないか、というのもある。
これまで地球人達はマアリ達の仕掛けた“ゲーム”とそれに賭けられたモノのスケールの大きさに、実感を持ってこれに向き合うことが出来ていないのがほとんどだったが、“形式B”が実施された結果、に危機が迫っていることに対するリアルな実感を持つようになった。
この話では、「“形式B”により世界中で代表者と戦士達の戦いが目撃されるようになると、良い意味でも悪い意味でもマアリ達が『本気』であることが伝わるようになってきて、この地球には今、色々と大きな変化が起きているのだが……ソレは今特に関係が無いので表現を省きます。と言うか実はよく知らない。花ちゃんの事ぐらいしかちゃんと見ていない」……とリリィが話す通り、地球全体で“ゲーム”やマアリ達が原因となった変化についてはほとんど語られない。
《キブカ星》
マアリの母星。
「三口目」では「キブカ星」の人間同士で行われる地球人のソレのレベルを大きく超えたコミュニケーション手段が多く使われている。
マアリやマアリに創られた者、またはマアリと同じ惑星で産まれた者同士なら、言葉を使って会話することはほぼ無い。
言葉でも仕草でも無い。「伝えたい事」そのものをそのまま伝え、受け取ることが出来る、誤解など起こりようも無い真のコミュニケーションと言えるモノを実現している。
これを体感した栄田利里は、「地球人がコミュニケーション能力が大事だなんだと言っているのが本当に馬鹿らしい。こういう風に100%そのまま伝える手段が無いのならその中でのコミュニケーションの上手さなど最高と最低で大して変わらない。そんなお粗末な基準の中の能力差を重要視するなんて滑稽過ぎる」
「前提から間違えている。言葉だけでは、仕草だけでは、地球人には、そもそもコミュニケーションを成立させる事ができない」と地球人のコミュニケーション手段を評している。
以上の事から、キブカ星の人間のコミュニケーション手段と比べ、地球人のコミュニケーション手段のレベルは非常に低い、と言わざるを得ない。
《キブカ惑星調査隊》
キブカ星が擁する、宇宙に存在する数多の惑星の調査を目的とする集団。あるとき、当時の彼等にとっては未知の惑星だった、地球を発見。
惑星調査隊はマアリを班長とした数人で構成された「マアリ班」を地球へ送り込んだ。
「マアリ班」は、地球に降り立って10年の間、地球のソレよりも何百倍も優れた技術をフルに使って、念入りに調査し続け、観察し続けた。
この10年の間に、地球人達は彼等に失望され、現在の状況に至る原因を作ってしまうことになる。
・10年の終わり
「マアリ班」のマアリは、地球の調査と観察に費やした10年の終わりに、死人を元にした栄田利里やリザ・ジェーン、“真価の闘技場”で見られるマイクンや観客達と等といった数多くの生命を次から次へと誕生させ、そしてそれら全てに同じ問いかけをした。
地球人を滅ぼすか、否か。
その理由は、マアリ班のメンバーだけで無く、色々な考え、思想を持つ者の言葉が欲しかったからだとマアリは語る。実際に、マアリに創られた生命の中には「彼女に創られた」というパーソナルを持つにも関わらず、マアリと異なる思想を持つ者がいる。
そのマアリと異なる思想を持つ者の一人で、“ゲーム”と言う地球人の真価を計る方法を提案したのが、栄田利里であり、そこから話は始まるのであった。




