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蔭田 実篤ver.

私は初めて話しかけてくれた榎戸さんよりも奥の部屋で私のことをじっと見つめている蔭田さんのその目を見逃していなかった。

(すいません、榎戸さん。奥にいる蔭田さんを呼んでもらっても構いませんか?)

「別にかまわないよ?いろんな人話していきなよ。楽しいし、女の子一人いるだけでここも随分明るくなったからね。ありがと!じゃあ、またねー。大丈夫、ちゃんと呼んでくるから。」

榎戸さんは笑顔でそう答え、奥の部屋にいる蔭田さんのもとへと行った。

何か悪いことをしてしまったな…と思っていると、

「僕のことを指名してくれてありがとうございます。塔 瞳ちゃんだよね?」

あれ、自己紹介してないのに…。

「同じ会社の人間の顔と名前ぐらい一致してるよ…もう。瞳ちゃん?」

(蔭田先輩、これからもよろしくお願いします。)

「気が早いな…」

(そうですか?)

「でも…先輩と後輩としての関係以外にもなれるかな?」

(ほええええええ?)

「そんな驚いた顔しなくてもいいじゃない?」


『ちょっと待った!!!!!!!!!!!!』


榎戸さんが急に話に割り込んできた。

『蔭田さん。落ち着いてください。』

ん?

「僕は…大丈夫だよ?」

『全然大丈夫じゃないですよ。また、いつもの癖出てました!』

「そう?」

(いつもの癖?)

『蔭田さんには気を付けてね。

うっかりセクハラ言動をしょっちゅう言ってるから。本人の自覚がないから、本当に気を付けて。』

「ねえ、これから俺と一つにならない?」

『蔭田さん、さすがにモロアウトですね。』



少し経って…

すっかり雨も止み、太陽が照りだしてきた。

「これからドライブでもしようか?どう?」


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