⑥エースで四番
果てしなく広い校庭のずいぶん奥の方へときたガクトとマキゼン。そこは何もないただの砂地だ。
「ではガクト、これを。」
なにやら手のひらサイズの鉄球のようなものをガクトに手渡した。
「!!!な、なんだこれは!!?」
とてつもなく重い鉄球を手渡されガクトの足は砂地に沈んでいく。
「力のコントロール。至ってシンプルなものだ。球を投げる。それをプロ野球投手のように、狙った場所に、なんキロの速度で、あらゆる変化球を駆使し、正確に投げられるようこの特殊な鉄球で訓練してもらう。」
「球投げだぁ~!?それで強くなれんのかよ?」
「ははは。では1つ条件を出そう。バッターボックスとピッチャーマウンド間と同じ距離、同じストライクゾーンとして、30キロのフォークボールと300キロのカーブを修得してもらおう。正確な速度で、定めた変化球で、必ずストライクゾーンに投げること。これが条件だ。」
「はっ。余裕だぜ。おれは地元の魔王デビルズのピッチャーで四番のエースだったんだぜ。野球は天才的な腕だ。」
「では期待してる。ここに速度計を置いておくから自由に使いなさい。明日様子を見に来るから、それまで頑張っていたまえ。でわ。」
そうゆうとマキゼンは校舎のあるほうへと戻っていった。早速試しに1球ガクトはおもいっきり球を投げてみた。
「……!!!!!ちゅーか、重っ!!!!」
ピピッ。
速度計は40キロを観測した。
「マジかよ。300キロでこれ投げれんのか?しかもカーブで。」
事の難しさに投げて気づいたちょっと頭の足りないガクトだった。




