⑤おれのお目目はやっぱすげぇだろ
飲み込みの早い一等級生徒たちは、順調に自分と相手の闘気量を量れるようになっていた。神経を研ぎ澄まし、目に見えない力を肌で感じとる、並大抵の修行ではない。その中でズバ抜けて成長していたのがガクトだった。
「はっはっは。だいぶコツをつかんだなガクト。」
「悪いが俺には魔眼があるからな。全てを感じとる第三の目に見えねえものはねえ。」
「自分の力を数値でだせるか?」
「ああ。………」
突如黙るガクト。自分の闘気を数式に当てはめ計算し、答えをだしたガクトはなにやら元気がなかった。
「あ?魔王。わかんなら言ってみろよ」
エリカが煽る。
「4066兆くらいだ。違うかマキゼン?」
「正解だ。下数桁切り捨てた数値は4066兆。正確に力を分析する能力を身につけたことになる。おめでとう。」
拍手するマキゼン。
「ミカの半分程度の実力ってことか。俺は。
」
「基本値でいえばそうゆうことにはなるが、前も言ったように、あくまで基本値。+αが重要な値だ。ましてや君は才能型。その+αが未知の数値を叩き出す。努力型とは異なった修行方法を編み出すことが大事だ。日々の修行で基本値をあげ、最高の特技をみにつけろ。
」
「ああ。誰にも負けたくねぇしな。必ず俺がその魔神をぶっ倒す。」
「盛り上がってるとこ悪りぃが、ガクト。わたしたちの数値も教えてくれよ。」
上から目線で物を頼む上からエリカ様。
ガクトは額の魔眼に神経を集中させて、エリカ、嵐の闘気を読み取る。
「!!!………学園祭で、ある程度勝者が見えてたってコユキが言ってたのはこうゆうことか。」
ガクトが額に汗する。額の魔眼に垂れて涙流してるみたいになっちゃった。
「もったいぶらねぇで早く言えよ。」
「嵐、9033垓600億程、エリカ、560穣7垓6900京7800兆程だ。デタラメに強え。この方程式、疑うわけじゃねえがそれほど差があるのかよ。俺とエリカや嵐に。」
「……慰めにもならんことは私は言わない。ズバリ基本的な力が桁違いゆえ、どうあがこうと現状エリカや嵐には勝てんな。いち早く闘気を分析する力を身につけたガクトには、次のステップへと進んでもらう。」
「ああ。そうしてくれ。俺より強いやつがいるってのは耐えられねえ。前はただ、威圧感や覇気なんかが俺よりデカイ、小さいでしか力量の違いを判断できなかったが、ここまで正確に分かるととてもじゃねぇが………。」
「よく言うだろう?相手の強さが分かるのも強さのうちだ。あとはそこまでかけ上がるのみじゃないか。ジャマイカじゃないか。基本的な力をコントロールする能力を身につけてもらう。ガクト、ついてきなさい。他の生徒は引き続き闘気を分析する能力を磨きなさい。」
「ち。魔王に先越されるたぁな。」
マキゼンとガクトは、校庭のはるか奥へと歩いていった。




