21 オフェンス&ディフェンス
ついに切って落とされる魔神マッダとの聖戦の火蓋。この日、晴れて学園最高峰超等級クラスへと進級したガクトをはじめとする四人、そしてゴウキとコユキを合わしたGOD6たちが最終会議を理事室で行なっていた。
「ママの予言によるマッダ到来の時期まで半年を切ったわ。」
「はっはぁぁ。疼くわ体が。早くそいつぶち殺してぇぇぇ。」
「今日はどういった会議?コユキ。」
「ええ。わたしたちはママとマキゼン先生を除けばこの世界で最強の力を身に付けたことになるわ。これは単に世界中の強者や他の生徒たちより強い、といったレベルではない。先代陽の神を凌駕する程の実力を身に付けていると解釈なさい。問題はこの世界自体が私たちの力に耐えられるかどうかなの。」
渋い顔をして喋るツルピカに対しエリカが、
「それはお前の母ちゃんの力で補うみたいな話だったんじゃねーのか?」
「ええ。ママのエネルギーでコーティングすることによって世界を抱擁する。単に言えば想定外の圧力は計算に入ってないの。このことは私が嵐と出会ったとき彼に伝えてあるわ。」
「あ?嵐、何か知ってんのか?てか喋れんのお前?」
すると、言葉足らずな自然児の嵐が過去を語りだした。
「ガル。俺、コユキ会ったとき聞いた。故郷、真っ黒な大きい嵐で滅んだ。仲間、家族みんな。原因マッダ聞いた。マッダ許さない。」
「どうゆうこと?」
「2つの世界を隔てるものは次元とゆう壁だけ。その壁は校庭にも、山にも川にも今この部屋にでもどこにでもある。2つの世界を裏表あるコインに置き換えて聞いてちょうだい。つまり次元とゆう壁さえなければ、例えて今私が立っている場所を表としたとき、次元の壁を超えた裏にはマッダが立っているかもしれない。次元だけを挟んで世界は全く同じ場所にあるの。」
「なるほど。」
「嵐の故郷を滅ぼした巨大な嵐は、マッダの破壊による衝撃が次元の壁に阻まれ、その衝撃が調和され災害と化しこの世界にまで及んだもの。それだけ次元は負荷に弱い。マッダがそれをぶち破ってこの世界に到達するとき世界がどれほどの負荷を受けるか分からないわ。そこで、次元の壁自体を強化する他ないと私は考えたの。」
ずっと黙っていたゴウキが痺れを切らして、
「ごちゃごちゃ分かんねぇ事抜かしてねぇでどうするか言えやぁぁぁ」
「次元の壁の強化は陽と陰の2つの力を備えるガクトに託すわ。」
「ああ?いきなりんな事言われても分かんねぇよ!!」
「次元の壁の強化についてはこれからマッダがくるまでの半年間にみっちり覚えてもらうわ。そしてミカ、嵐にもやってもらう事を説明します。」
「なに?」
「さっきも言ったけどママの世界の抱擁は想定外の圧力を計算には入れてない。聖戦時における瞬間的な衝撃が世界に大きなダメージを与えるかもしれない。大地を、海を、世界を強化するママの抱擁のサポートをしてもらいます。ガクト、ミカ、嵐。アナタたちには少し酷な話であるのは重々承知だけど、戦闘における力も期待はしてる。けど、それ以上に世界を守ることが重要なカギを握っている。それを分かった上でこの大役を担ってほしいの。」
ガクト、ミカ、嵐は顔を合わせ頷く。
「どうってことねぇ。その力も発揮した上でマッダを叩くのは俺だ。みんなそう思ってるだろ。首を取るのは自分だってな。」
「ははぁぁあ。魔王ちゃんも随分成長したじゃねぇかぁぁぁ。そいつの首取って終わりだ。あとは俺様たちの中で今度こそ最強ぉぉ決める。ただそれだけだ。」
闘いにおいて世界を守ることに徹するガクト、ミカ、嵐。そして最前線でマッダを叩くゴウキ、コユキ、エリカ。最終調整に入る!!




