⑮ 神の庭
明朝、支度を整えて、リュックにオニギリと夢を詰め込んでガクトは神の庭を目指し校庭の奥へと進んでいった。
校庭は果てしなく広い。
断崖絶壁の山を登り、
凍えるような吹雪の吹き荒れる雪原を抜け、干からびるような灼熱の砂漠を通り、ガクトはまばゆい霧のようなモヤモヤに包まれた。
「これはあの時と同じ、、、。」
ガクトが初めてこの世界に来たときと同じモヤに差し掛かったのだ。
しばらくすると霧のようなモヤモヤは晴れ、
のどかな庭園が目の前に広がっていた。
「ここが神の庭か?」
しばらくすると後ろに人の気配を感じ、振り向くと他の一等級の面々もこの庭へとやってきた。
「来てたんだガクト。なにか面白いものでも見つかった?」ミカが陽気にしゃべりかける。
「まあ待てや。俺の魔眼であたりを探ってやるからよ。」
そうゆうとガクトは額の魔眼を開眼させ、意識を集中させた。
「どうだ?なんかあったか?」
「ガル……」
エリカ、ミカ、嵐が見守る中、ガクトはなにかを見つけたようだ。
「向こうの方になにか居るぞ。しかもとんでもない闘気をぶっぱなしてやがる。行くぞ!」
ガクトを筆頭に四人はその闘気を感じる方へと歩きだした。やがて宮殿のような大きな建物へとたどり着いた。
「なんだここは?」
「なにか来るよ!!」
宮殿から巨大な闘気を纏った男が二人現れた。
「学園の生徒だなてめぇら。」
エリカ以上の巨体でガンガン殺気をとばしてくる。
「俺はナークラ。」
「俺ぁダバシ。」
「何者だお前ら?」エリカが喧嘩越しに問いかける。
「口の悪りぃ女だなー。ぶっ叩いてやろうかー?俺らぁこの聖域、神の庭を守る番人。ここに生徒がきたのはゴウキっちゅーガキ以来だなー。」
「そーっすねーダバシ先生ー。」
「コユキちゃんが学園立ち上げた時ぁ、一等級の特別講師として先公してたんだがぁ、府抜けたガキ共ばっかでよー。俺やナークラ先生の授業についてこれねぇやつらばっかだったわ。」
「そーっすねーダバシ先生ー。」
「そっから三等級やら四等級っちゅー弱い学級ができてよー。俺らぁ先公は退いたっちゅーわけよ。」
「んで、今はお庭のお番人か?笑えんな。」
ガクトがいつものデカイ態度で物申す。
「ガキが。自分でゆーのもなんだがぁー俺らぁ神エッちゃんが現れる前ぁマキゼンさんと三大豪傑としてこの世界の最強として君臨してたんだわ。今の肩書きゃぁ、神直属官軍最高位、神風学園特権階級神代行ダバシ、そしてナークラ先生だぁ。」
「そーっすねーダバシ先生ー。」
威圧するような闘気を放つ二人は間違いなく相当な実力者。
「ミカ。あいつらの闘気、方程式にあてはめてみたか?」汗をだらだら流すガクト。
「うん。右のダバシって男、9896溝992穣3720秭( じょ)81垓202京7665兆2508億ほど、左のナークラって男は更に上、1澗101溝以下切り捨て、ほどの数値だよ。桁外れに強い。」
「なんだと?」驚くエリカ。じぇじぇじぇ!
「コユキちゃんの方程式は身に付けてるみてぇだな。そこの獣みてえなガキと明らかに魔人の血ー混ざったガキ二人。俺ぁお前らと同じ才能型だ。とっておきの技出しゃぁ、数値は更に桁外れに跳ね上がんぞ。まあビビんなよ。命の保証はねぇ特別レッスンしてやっからよー。覚悟はしろや。」
「そーっすねーダバシ先生ー。」
エツコ直属の部下、ダバシとナークラとの壮絶なレッスンが始まる!!




