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神々戦線2nd  作者: 110隆
13/34

⑪母コーコ

「気配は感じてるのよ!!!!!!!!!!!!!!!!!

話があるわ!!!!!!!!!!出てきなさいコーコ!!!!!!!!!」


大声で呼び叫ぶコユキ。


「あ?!!てめぇ……なんでババァの名を知ってやがる!!?なんだ一体…」


急なコユキの呼び掛けに戸惑うゴウキ。

すると、奥の方から、老婆に近い痩せ細った女が出てきた。


「ババァ。」

ゴウキの母コーコが表れた。


「あんたがかぁ。神の子やねぇ。あたしに何か用かっち。」


「座って下さい。」


「……ちぃーとお茶菓子でも買ってこよっかねぇ」 「いいから座りなさい。」


ちゃぶ台を囲み座るコーコ。


「おいコユキィィィ。どうゆうことだぁぁ!?てめぇがなぜうちのババァを知ってやがるぅぅ?!」


「やはり今の今まで、実の子にすら話をしたことがないようね。今ここで、アナタの口からゴウキに事実を告げなさい。」


コーコは知らん顔して鼻をほじりだした。


「おいババァ。なんだ一体。説明せぇやぁぁぁ。」


「ゴウキや。お腹すいただろぉ?どら、飯でも作ってやるかんねー。」


席をたとうとするコーコに、


「話づらいのであれば私の口から話します。それでも構いませんか?」


「……別、好きに話せばいいっちっち。」


ゴウキを見つめるコユキ。


「まずゴウキ。アナタには私と同じく神の血が流れています。神は神でも私とは別の、インの世界の魔神の血が。」


「あぁ!!?」


「力のみで支配する初代の魔神を、卑劣で姑息な手段を用いて、ありとあらゆる罠や騙し討ちをしかけて神の座から引きずりおろし、二代目魔神へと就任したのが、今目の前にいるアナタの母、コーコなのよ!!!」


「なにぃぃ……!!?」

「ういぃぃ……♪」ふざけるコーコ。


とんでもない事実が知らされた。コユキの母エツコと世界を二分に分ける魔神の元二代目はゴウキの母コーコだった。


「ババァ。どうゆうことだぁぁ?てめぇ人間じゃねぇのかぁぁ?」


「そのことについては順を追って説明していくわ。

二代目へと就任した魔神コーコのインの天下は長く続いた。この世界と違い、力のみが神の座を決めるインの世界。そして表れたのが絶対的力を誇る生物マッダ。マッダの存在に気づいたコーコは、統括しなければならない神の地位を捨て、自らの保身のために逃げ出したのよ。壁を越えたこのヨウの世界まで。」


マキゼンがしゃべりはじめた。

「ヨウとインの世界の狭間には、神エツコがうみだした転生の門と言われる結界が張られている。生まれもって魔人は人間の3倍の力を持つと言われている。魔人がなにかの偶然でこのヨウ世界に踏みいった際、脅威的な存在となるのを危惧したエツコは、魔人を人間へと転生させ、力を三分に落とすために結界をつくりだしたのだ。」


「…ババァ。お前が元魔の神だと………」


「ここからは推測に過ぎないが、卑劣な手段で奪い取った魔神ではあるが、仮にもインを力で支配する地位までついたコーコだ。当時は相当強かったと思われる。魔神としての地位は捨てても、力は後世に残したい。そう思ったのだろう。我が子に自分の力の全てを託しこの世界にやってきたのだ。」


黙ったまま吹けもしない口笛を吹きながら話を適当に聞き流すコーコ。卑劣だの姑息だの散々言われ耳が痛いことだろう。


「ははぁぁぁあ。よく分かった。現状は何も変わらねぇぇぇ。今度は俺様がババァに代わって魔神を引きずりおろすのみだ。俺様には魔神の力がある。その力をフルに使ってぶっ叩くのみだぁぁあ!!」


「報告は以上。知っておいたほうが何かの為になると思ったからだ。」


「ははぁぁあ。俄然テンションが上がってきたぜぇぇぇ。」


沈黙を貫いていたコーコが口を開く。

「腐っても元魔神ねあたしは。あの怪物のことは分かる。闘う気ぃーみたいやけど、あたしを巻き込むんじゃないよー。命が100あっても到底勝てんけんねぇー。」


「見たことあるの?マッダを」


「ハゲのお嬢ちゃん、あんたの母ちゃんもあの怪物を直に見たことないけん、想像のみでシナリオを進められるっちっち。どうあがいてもあの怪物を倒すのは無理っちゃ。」


「…………。」


「コユキィィィ。逃げ出したババァの言うことなんざ間に受けるまでもねぇぇぇ。俺様は学園に戻るぞぉぉぉ」


先にゴウキが家を出ていった。


「二つ目の報告は、コーコ、アナタを聖戦の対抗勢力として迎えいれるようお願いしにきたことでしたが、もう結構よ。アナタはゴウキに力を全て託して我が身にわずかな力も残さなかったようね。数値は100万程しか感じられない。予想以上の臆病者だとゆうことも分かりました。世界のどこにいてもマッダとの闘いは避けられないのも事実。もうアナタに用はありません。どうぞ、余生短い隠居生活をお過ごし下さい。」


そうゆうとコユキも席をたち家を後にした。マキゼンも振り向きざまアッカンベーして家を出ていった。


「ひひひ。馬鹿だねぇー。賢いのがどっちか、すぐに分かるっちよ。」

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