⑨ゴウキって、アレ、これ、アレって話
各々修行が躍進する一等級の四人の生徒たち。
ガクトの次に課題をこなし修行を続けるミカ。力を分析する修行に手こずったエリカや嵐も、第一、第二段階の修行を終えそれぞれ部室や樹海にこもり技を磨いていた。
理事室にてコユキとマキゼンが対談していた。
「どうですか先生。」
「はっはっはっ。頼もしい生徒たちです。筋がいい。半年後の繰上試験が楽しみです。」
「それは良かったです。ところで、1つ気になる点がありまして先生をお呼び立てした次第です。」
「うむ。どうぞ。」
「ゴウキのことに関してなんですが。学園に入学してから今日に至るまでを見て、ゴウキはあの事実を知らされてないのではと思っています。それを伝えるか否か。」
「なるほど。事実は把握させておいたほうがよいと思いますが、聖戦につながる進展はないかと。」
「………。彼は今、生まれもった才能のみでこれまでの強さを身に付けているようです。よって、かつてない敵を想像し、今までしたことがない修行を行っています。明確な意志がうまれれば、その修行のカンフル剤となりそこから大きく飛躍できるのではと考えます。」
「明確な意志ですか。事実をどう受け入れるかは分かりませんが、伝える意味はあるかもしれませんな。」
「そしてもう1つ。伝えるべきことがあると私は考えています。」
「……!!まさか。」
「ええ。」
「全てはゴウキに事を告げた上での話になりますな。私もお供します。」
ツーツー同士だけで会話が進むハゲとヒゲ。二人はゴウキのいる喧嘩部の部室へと向かった。
どよめく大気を纏う部室。あいかわらずゴウキの居る周りだけ天候が悪化していて、どしゃ降りの雷雨だ。
コンコン
「ゴウキ。コユキよ。入るわ。」
白目をむき汗まみれで瞑想を続ける猛々しい表情のゴウキが座っていた。
「ぁぁぁあ。邪魔すんじゃねぇぇぇ。エリカみたく吹っ飛ばすぞぉぉぉ。」
エリカは修行するために喧嘩部へと踏みいり、ゴウキの逆鱗に触れたせいでぶっ飛ばされて追い出されたようだ。
「大事な話があってきたのゴウキ。」
「あぁぁぁ?髪の毛生やしてから来やがれぇぇぇ」
全く相手にしない素振りを見せて瞑想を続けるゴウキ。
「これから私とマキゼン先生が同行して家庭訪問を行います。家を案内なさい。」
「あぁ??????」




