人妖大戦争
PV800、ユニーク200突破!
みんな、ありがとう!
みなさん、こんにちは。
鈴風春花です。
あれからひと月経ちました。
その間、月読のところに何回か遊びに行ったのですが、あの一件以来誰も私たちに喧嘩を売ってくることはありませんでした。
平和って、良いですね♪
今、私は永琳とお昼ご飯(私製)を食べています。
メニューは、ご飯、焼き魚、おひたし、味噌汁、そして漬け物です。
普通に和食です。
勿論、味は保証できますよ!
この十年間、ずっと私が全ての家事をこなしてきたんですから。
永琳「ねぇ春花」
春花「何?永琳」
永琳「あなたに話したいことがあるのだけれど、いいかしら?」
話?いったい何のことでしょう?
春花「別にいいけど、どうしたの?」
永琳「実は、私たち、これから月に住むことになったの」
春花「ブフッ!」
永琳「ちょっと、汚いわよ」
春花「いきなり何を言い出すの!思わず味噌汁を吹いちゃったじゃない!」
永琳「だって本当のことだもの」
春花「で、月に住むのはわかった。それで?」
永琳「「それで?」って…。あなたも一緒に住むのよ?」
春花「えっ?」
永琳「だから、あなたも一緒に月に住むの」
春花「本当に?」
永琳「本当に」
春花「しかし何でまた月に住むことになったの?」
永琳「実は人類の寿命の原因がこの星にある穢れのせいだとわかってね。その穢れの元の妖怪がいない月に住めば人類の寿命は無くなるわ。本当のことを言うと、もう準備は出来ているの。後は今日全員がロケットに乗って月へ行くだけよ」
春花「そりゃまた急な話だね」
永琳「ちなみにあなた以外の住民は全員このことを知っているわ」
春花「…何で私にだけ教えてくれなかったの?」
そういうと、永琳はとびきりの笑顔で笑いながら、
永琳「あなたの慌てふためく様子が見たかったから」
と言いました。
春花「(この人天性のSだ。永琳…恐ろしい子)」
永琳「今何か失礼なこと考えてなかった?」
春花「いいえ、何も。」
……まさか心を読まれるとは、やっぱり恐ろしい子。
永琳「じゃあ、早速行くわよ」
春花「えっ?もう?」
永琳「そうよ」
仕方ない。それじゃあ行きますか。
~~~少女移動中~~~
――ロケット発着所――
春花「ふう、やっとついたね」
永琳「そうね」
春花「うわ。すごい列」
それから私たちは長い列に並びました。
それから私たちが列の半分くらいまで来たとき、永琳の元に警備兵が走ってきました。
警備兵「永琳様!」
永琳「どうしたの?」
警備兵「街の外側に大量の妖怪が、もはや今いるロボットだけでは持ちません!」
永琳「何ですって!」
警備兵「妖怪は現在第三地区を移動中。まっすぐこちらに向かっています!」
永琳「人類が月に逃げる前に先に殺すつもりだわ!だとすると、ここを何としてでも守らなければならないわ!」
そういうと、永琳は早速警備兵を連れて走ろうとしていたので、
春花「待って!」
永琳「春花、どうしたの?」
春花「私がその妖怪達を止める」
永琳「何を言ってるの!いくらあなたでもあの量の妖怪に勝てるわけが」
春花「大丈夫!だって……」
そういうと、私は今まで隠していた力を解放しました。
同時に、獣耳と九本の尻尾も出てきました。
春花「私も、妖怪だから」
永琳「春花…あなた」
春花「大丈夫。私は強いから。永琳、」
そういうと、私は永琳の目をまっすぐ見つめ、
春花「今まで、ありがとう!」
笑いながらそう言い、妖怪がいるところに転移しました。
永琳「春花!」
~side永琳~
春花が行ってしまった。
まさか、春花が妖怪だったなんて。
永琳「(…私は今まで騙されていたの?)」
一瞬だけ、そう思いかけたけど、
永琳「(そんな訳ない)」
永琳「警備兵!今すぐ第三地区に空中カメラを飛ばして!」
警備兵「はっ!」
警備兵は、そういうと勢いよく走っていった。
永琳「(なら、今の私にできることは、無事に人類を月へあげることと、あなたのことをみんなに伝えることよ)」
警備兵「永琳様!準備が整いました!」
永琳「そう。なら今すぐその映像を各地に送って!彼女の犠牲を忘れないためにも!」
警備兵「はっ!」
永琳「(春花…死なないで)」
私は、そう祈りながらシャトルに乗り込んだ。
~side春花~
私は第三地区の空中に転移した。
春花「(妖怪は…。いた!)」
幸い、妖怪達は固まって移動しているようで、ほかの場所には見えなかった。
私は、すぐさま空中から妖怪達の前へと転移した。
妖怪「貴様!何者だ!」
春花「私は、鈴風春花!あなた達は何故人を攻撃するの!」
妖怪「そんなこと決まっている!自分達より弱いものをいたぶって殺すのが愉しいからだ!」
春花「くっだらない!そんな理由で、永琳達に手は出させない!私が永琳達を、守る!」
ここでまたもや能力を行使する。
今度は「あらゆるものを切り離す程度の能力」。
これの応用で、自分と妖怪を囲むように、周りから『切り離す』!
妖怪「くっ!結界か!だが貴様一人に何ができる!皆の者先に行け!」
春花「させない!」
能力による結界を張った後、その範囲の外にいた妖怪達を全部結界の中に転移させる。
妖怪「何!仕方ない。皆の者!強行突破だ!」
そういうと、先頭にいた妖怪が私に突っ込んできた。
それを私は白刀で左から右に斬る。
続いて襲いかかってくる妖怪達を、私はひたすら斬り続ける。
時には弾幕を使い、直接当てたり目くらましに使ったりしながら着実に数を減らしていく。
…残りが元の五分の一位になったとき、最後のロケットが発射し、突然声が聞こえた。
素戔嗚「久しぶりだな!まさか貴様が妖怪だったとはな!ちょうどいい、貴様等に置き土産だ!」
そういった途端、声は消え、ロケットから何か光るものが落ちていった。
それを見た瞬間、私の背筋に悪寒が走る。
春花「っ!」
慌てて周りの結界を解除し、うずくまった自分を囲むように結界を張る。
そして、光が地上にぶつかった瞬間、すべての光と音が消えた。
周りが砂埃に覆われ、視界が塞がれた。
しばらくして、砂埃が落ち着いてきたので結界を解除し、周りを見渡すと、そこには、何もなかった。
さっきまであった建物も、戦っていた妖怪もすべて消えていて、後にはまっさらな更地だけが残った。
その瞬間、どこからか懐かしい声が聞こえる。
永琳「春花!大丈夫!?」
春花「永琳!?」
月読「春花さん!大丈夫ですか!」
春花「月読…。私は大丈夫だけど、街が…」
月読「実は今のは素戔嗚以下数名が独自に開発した爆弾のようです。ああ、あなたが無事でよかった。永琳と話し合った結果、その神等は月での穢れの原因になる可能性がでたので、そちらに送ります。後は好きにしてくれてかまいません。…春花、彼らの罪をどう裁くかはあなた次第です」
そういうと、月読はいったん言葉を区切って、
月読「…最後に、何か伝えたいことはありますか?」
春花「永琳に、また会おうって、伝えといて、あと、ありがとうって」
月読「……わかりました。必ず伝えます。それでは……また、お会いしましょう」
そういうと、月読の気配も消えた。
それと同時に、数名の神が地上に現れた。
その神は、私を見た瞬間、
神「ヒィッ!い、命だけは!」
と、命乞いを始めた。
春花「(…なんて醜い)」
春花「……いいよ。私からはあなたに何もしない。だからあなたたちは自分たちの目で自分達が犯した罪の重さを知りなさい。」
そう言い放ち、私は遠くへ転移した。
中々戦闘描写はきついね。
なるべく駄文にならないように頑張るよ!
感想待ってま~す!