奴の名は………
黒虚さんの「東方紅魔兄」とコラボ!
知っている人は知っているあの人が登場!
キャラ崩壊が本気な話であるので注意!
きっかけは、水花のその一言だった。
「お腹がすいた」
「そういえばもうお昼ですね。どこかで食べますか?」
「いや、でもお金どうするの?」
「確かに。あたし達はここの通貨持ってないぞ?」
「「「「う~ん」」」」
空腹を主張する水花とそれに賛同する空。
しかし、金銭について質問する春花と、自分達が文無しであることに気付く澪。
そのまま四人が悩んでいると………。
「フッハハハハ!そこのお嬢さん方、お困りのようだな!」
そのとき、一人の男らしき声が周りに響きわたる。
「!?」
春花が声がした方向を向くと、そこには一人の男がいた。
身長は大体二メートル近く、髪の色は金色、瞳は紅の比較的細身のその人物は、ゆっくりとこちらに向かってくる。
「……あなたは?」
「私か?私はヴラド・スカーレットだ」
「私は鈴風春花」
「射命丸空です」
「鬼山澪だ」
「河城水花だよ」
「で、スカーレットさん、私達に何か様ですか?」
「ヴラドでいい。いや、その辺を歩いていたら偶然同類に会ったのでな。少し声をかけてみただけだ」
「同類?」
「春花嬢達も、私と同じで種族を隠してるのだろう?」
「!?」
「なに、心配しなくとも、それについて言いふらす気はない」
「そう…、ならいいよ。でも、さっきの言い方からすると、あなたも人外みたいだね」
「私は吸血鬼だ」
「て言うことは、にんにくや十字架が苦手だったりするの?」
「いや、私はむしろ餃子などは好物だぞ?十字架も嫌いではないな。ああ、あと、日光も大丈夫だぞ。この間浜辺に行き日光浴してきたぞ」
「………見事に常識を破壊してくれるね」
「フッハハハハ!私に常識など通用せぬぅわあ!」
「そ、そうなのかー」
「しかし、最近出番が無さすぎるものだから、ほかのところに出てみれば、こんなにも面白いことになるとはな」
「なにが面白いの?」
「九尾の半神半妖と、鬼、烏天狗、さらには河童が人のいるところを歩くなど、この状況を面白いと言わずしてどうするのだ?」
「そうかな?で、話が逸れたけど、私達に何の用?」
「先程の話を聞くと、これから昼食を食べるのだろ?私も一緒にいいだろうか?ぜひ旅の話をしてほしい。代わりに、昼食代は私がだそう」
「良いの?」
「そのくらい、かまわんよ」
「じゃあ、みんなは良い?」
「問題ないね」
「ご飯が食べられればそれで良いよ」
「私も異議はありません」
「と言うわけで、ヴラドさん、ありがとうございます」
「でも、どこで食べるの?」
「フッハハハハ!私に任せろ!いい店を知ってるぞ!」
「それでは、そこに行きましょうか」
「うむ、では、早速行こうか」
そして五人はヴラドが進める店に入り、昼食を食べた。
ちなみに、そのときヴラドは餃子を美味しそうに食べていたそうな。
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