Let's出国
……最近執筆速度が遅い。
博麗神社…
「みんな、準備できた?」
そこでは、春花達が、旅行の準備をしていた。
「「「できたよ」」」
「着替え」
「あるよ」
「治療道具」
「私が持ってます」
「あとは……、このくらいで良いか、じゃ、出発!」
「「「おー!」」」
準備ができていることを確認した春花達は、村から飛び立つ。
「今回は、海を渡って国の外に出ようと思うから、外国まで飛んでいくよ。みんな、ちゃんと言葉覚えた?」
「問題ないさ。しっかり覚えたよ」
「なら良いね。……と、海が見えてきたね」
その後、四人で雑談をしながら進むと、海にたどり着く。
「一面が青一色ですね。話には聞いていましたが、初めて見ました」
「水がこんなにあるよ」
「海ってのは広いもんだねぇ」
初めての海に、三人はそれぞれの感想を言う。
「ん~~~、そろそろ見えるはず」
「あ、あの大陸じゃないですか?」
「そうそう、あれだよ」
「よし、そうと分かれば、一番乗り!」
「あ!澪ずるい!」
初めての外国に、もう待ちきれないと言わんばかりに速度を上げる澪。
その姿を見て、水花も慌てて速度を上げる。
「二人共、勝手に先に行ったら駄目だよ」
「そうですよ。春花さんの言うとおりです」
「えー」
「水花、言うことを聞かないと、村に強制転移させるよ?」
「う、……分かったよ」
「澪も分かった?」
「大丈夫だよ。初めての旅行だから少しはしゃぎすぎただけだ」
「ならいいけど。……あ、あそこなら人もいないし、見つからずに着陸できるんじゃない?」
「そうですね。なら、あそこに行きますか」
そんなことを話しながら、一行は陸にたどり着く。
「ふー、着いた」
「でかいなー」
「お、第一村人発見!」
澪が建物等の大きさに驚いていると、水花が人を見つける。
「あの~。すいません」
「あんたら、見ない顔だね。どうしたんだい?」
「私達、旅をしている者何ですが、実は地図を無くしてしまって、ここの地名を教えて貰えますか?」
「あんたら、そんなことも知らないのかい?ここはイングランド王国だよ」
「ありがとうございます。それでは」
「お、春花、どうだった?」
「ここはイングランド王国だって」
「イングランド王国………」
「水花、知ってるの?」
「いや、まったく知らない、というか今初めて聞いた」
「そう。とりあえず、町に行こっか」
「じゃあ、あそこに建物が見えるので、あそこに行きませんか?」
「うん。わかった」
そして一行は旅を開始する。
「っと、誰か来たよ?」
四人で街道を歩いていると、目の前に男が五人現れる。
「おい、そこのお前等、命が惜しけりゃ金目の物全部置いていきな」
「こんなか弱い乙女に酷な仕打ちをしようとするだなんてね」
「空……」
「何ですか?水花」
「春花は絶対か弱く無いよね?」
「水花、なんか言った?」
「何にも言ってないよ」
「おい、聞いているのか!?いいから金目の物を置いていけ!」
「嫌だと言ったら?」
「痛い目にあってもらうだけだ」
「どうする?」
「ここは私が」
「空が出るの?あ、それと」
「極力相手を傷付けない、ですよね。分かってますよ。むしろこの中なら私が適任です」
「なら、空に任せるよ」
「ええ、傷はつけませんよ。傷は、ね」
その言葉と共に、空は前に出る。
「おい、お前、何する気だ?」
「こうする気です」
空が指を鳴らすと、周りの盗賊が全員苦しみだす。
「ぐっ!」
「うぅ」
「空、何したの?」
「い、息が」
「彼らの周りの酸素を薄くしただけですよ」
「うわぁ、えげつない」
「それでは、こうしますか」
空は再び指を鳴らす。
すると男達の苦しみ方が変わる。
「今度は何をしたの?」
「逆に酸素の量を増やしてみました。説明すると、地上で吸っている空気の中に酸素は21%含まれているんです。つまり、私達は酸素分圧0.21の気体をすっていることになりますね。この酸素分圧をあげていき、酸素分圧1.6以上になった空気を吸うと、急性酸素中毒というものになります。主な症状は痙攣、めまい、視野狭窄、吐き気、頭痛などがありますね。」
空が説明している間も、男達がもがき苦しむ様子は続く。
「っと、このまま続けると少し危ないですね」
空がもう一度指を鳴らすと、男達がまともな呼吸を再開する。
男達はまるで呼吸の仕方を忘れてしまったかの様に不規則な呼吸を繰り返すと、ゆっくりと立ち上がる。
「まだ続けますか?ここで二度と私達に手を出さないと誓うなら、これで終わりにします。まだ続けると言うなら……」
「わかった、わかったから、い、命だけは勘弁してくれ」
空の言外の脅しに、男達は命乞いを始める。
「わかったなら、さっさと視界から消えてください。あ、それと、あなた達のリーダーにこう伝えてください。「次は無い」と」
その言葉を聞くと、男達は一目散に逃げ出した。
「ちゃんと伝えてくださいよー」
「ねえ、空」
「春花さん、どうしたんですか?」
「なんか、性格変わったね」
「今回だけですよ。普段はあんなことしません」
「それを聞いて安心したよ。さっきのは怖かった」
「水花までそんなこと言うんですか?」
「まあ、何はともあれ、このまま町に向かおうか?」
「はーい」
そして一行は旅を再開した。
この先に何が起こるのかも知らずに……。
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