別れ
もうすぐクリスマスだが、俺には共に過ごす異性などいない!
だから、もしかしたらクリスマス&逃走録の開始三ヶ月を記念して何か出すかもね。
「~♪~~♪~~」
春花が鼻歌を歌いながら歩いていたときのことだ。
そのときは、突然訪れた。
「見つけた、春花!」
「?澪、そんなに慌ててどうしたの?」
「はぁはぁ、れ、霊果が」
「霊果ちゃんがどうしたの?」
「霊果が倒れた!」
その言葉を聞いた瞬間、春花と澪がその場から消える。
~博麗神社~
「はぁ……はぁ………」
「霊果ちゃん、がんばってください。もうすぐ春花さんが来ます」
「う……ん…………」
空の問いになんとか答える霊果。
しかしその体は普段の活発な姿が想像できないほどに弱っていた。
「霊果ちゃん!」
そこに慌てて駆け込む春花。
「春花さ「霊果ちゃんは大丈夫なの!?」……実は、先日戦った妖怪が毒持ちだったようで、その毒に霊果ちゃんは蝕まれています。既に既存の治療法は試したのですが、いまだに効果はありません」
「そんな………」
その言葉を聞いてうなだれる春花。
「………春花…様……」
「大丈夫?霊果ちゃん」
「恐らく……けほ…私は…もう、駄目なんだと…けほけほ………思います」
弱々しくせき込み、自分の死期が近いことを告げる霊果。
「……大丈夫。私がなんとしてでも助けてみせる」
「いえ……私の体は……けほ…私が一番よくわかります……けほ……もし毒を治療したとしても………恐らく、助かりません」
「そんなことはない!」
霊果の言葉を聞き、自分が治すと言う春花。
しかし、そんな春花に霊果は、もし治っても自分は助からないということを告げる。
「だから…けほ…最期の……お願いです…けほけほ……少しの間だけ……私のそばに……けほ…居てくれませんか?」
「………わかった。私が、見守ってる」
そんななか、春花に最期は一緒に居て欲しいと言う霊果。
そんな霊果を見て、手の打ちようが無いことを悟る春花。
ならばせめて霊果の願いを叶えようと、春花は霊果のそばに座り、その手を握る。
「ありがとう…ございます…」
「無理しないで」
そのまま、二人で他愛もない話をしながら時間を過ごす。
「…そろそろ…迎えが来たかもしれません」
「……ぐすっ。うぅ」
「泣いてちゃ…駄目ですよ」
別れが近づいていることを知り、涙を流す春花。
そして、それを霊果に指摘され、顔を拭く春花。
「………そうだね。最期なんだから、笑顔じゃないとね」
「そうですよ…春花様には…笑顔が…似合います」
「ありがとう。霊果ちゃん」
「…そうですね。なら…最期に、一つ…約束をしましょう」
「約束?」
「これから先…同じ様なことが…たくさんあると思います。…それでも、みんなを…笑顔で見送ってあげてください」
「……わかった。その約束、絶対に守るよ」
「じゃあ…指切り…しましょうか?」
「わかった」
そうして二人は指をだす。
「「ゆーび切りげんまん、嘘ついたら針千本のーます。指切った」」
そして、それを言い終わった途端、春花の手から霊果の手が零れ落ちる。
「………泣かないよ。私は、霊果ちゃんと約束したからね」
その後、霊果の葬儀が行われ、それには種族を問わずたくさんの人妖が参列したという。
………いつになってもキャラを殺すのは慣れないし、慣れたくもないね。




