霊果の実力
気がついたらこうなった。
「う~ん。ハッ!?……知らない天井ね」
「あ、起きた」
幽花がようやく目を覚ましたようだ。
「私……何で此処に?」
「ごめん。私が少しやりすぎて、あなたを気絶させてしまったの」
「そういえば、私は負けたのだったわね」
「で、約束、覚えているよね?」
「ええ、約束は違えないわ」
「じゃあ、これからは、無差別に人間や妖怪を襲わないで」
「あら、そんなことなの?なら安心しなさい。私は強い者と花畑を荒らす者以外には危害を加える気はないわ」
「そうだったの?私はてっきり戦闘狂のドエ「それ以上は言わせないわよ?」わ、わかったよ」
「というか、それは誤解よ。私があなたに勝負を挑んだのは、あなたが強いと聞いていたからよ」
「まあ、ならいいか」
「じゃあ、私は家に戻るわね。良かったら、また家に遊びに来なさい」
「うん。今度行くときは、ちゃんと菓子を持って行くからね」
「そう。なら、楽しみに待ってるわ」
「うん」
「それじゃあ、そろそろ行くわね。花達にも会いたいし」
「……霊果ちゃん?そんなところに隠れてどうしたの?」
「いえ、この前の戦いを見ていたらやっぱり神様なんだなぁと思い、なんとなく近寄りがたくなってしまって」
「私は、霊果ちゃんには立場なんて関係なしに、家族として接しているつもりだから、霊果ちゃんはそんなことは気にしなくていいんだよ」
「……そうですね。なんかすいませんでした」
「その調子でいいんだよ」
「では、ついでに一言いいですか?」
「どうしたの?」
「毎朝の寝起きの悪さはどうにかなりませんか?」
「おうふ。そ、それは……(霊果ちゃん、容赦ないね)」
「まずはそこに座ってください」
「は、はい」
霊果の気迫に気圧されたのか、居間に正座をする春花。
「毎朝毎朝、寝相の悪い春花様を起こす私の身にもなってください。いつも私が起こしにくる度に、『あと半日~、いや、1日だけ~』とか、ふざけているんですか?いいですか?そもそも春花様は神様なんですから、もう少し気品や神々しさをもってください。いつもいつも、神様のイメージをぶち壊すような事ばかりしているんじゃないですよ!」
「ご、ごめんなさい」
「ごめんなさいじゃありません!本当にそう思っているならふだんの生活態度を改めてください。いい年こいて、十代みたいに振る舞っているんじゃないですよ!」
「本当に、心の底から反省しております」
「そんなんで許されるとでも思っているんですか?平日でも神社の本殿の中でゴロゴロしながら過ごして、それじゃあただの引きニートじゃないですか!」
「だ、だから、私も仕事を始めたじゃ「そういうことではありません!」は、はい!」
「そうはいっても春花様は自分から仕事を探しに行ってませんよね?あれではただの開店休業で、開いているだけで何も意味が無いじゃないですか!自分から仕事を探しに行かずにただ待っているだけでは、結局前と何も変わりません!」
その後、日が変わるまで霊果の説教が続いたという。
キレた霊果、マジで怖えぇ(((゜д゜;)))




