対決!?フラワーマスター!上
みてみんのほうで、知り合いに書いてもらった春花の絵を公開中!
「これで…よし」
そう言いながら、私は看板を立てかけた。
「春花様、就職おめでとうございます。これでようやくニート脱却ですね」
グサッ(霊果の言葉が心に刺さる音)
「れ、霊果ちゃん?どこでそんな言葉覚えたの?」
「水花様に教えていただきました」
「………水花、あとで覚えてなさい(小声)」
side水花
「(ビクッ)な、なんか背筋に悪寒が………」
side春花
「まあ、何はともあれ、これで開業できるね」
と、ここで来客。
「お、ようやくできたのか」
「あ、慧音。最近寺子屋の調子はどう?」
慧音が来てからもう三年がたった。
慧音は一昨年の四月に寺子屋を開き、今では村のみんなに慕われている。
「順調だ。最近は妖精も入ってきて、凄く賑やかになってきたよ」
「ああー、妖精は悪戯好きだから、いろいろと大変でしょ?」
「まあな(微笑)、特にチルノとかいう氷の妖精には手を焼いているよ。幸い、チルノの友達の大妖精という妖精が手伝ってくれるから、今のところは大丈夫だ」
「そう?でも、困ったことがあったらちゃんと言ってね?相談にのるから」
「ああ、そのときは遠慮なく相談させてもらうよ」
「ところで、これの名前は決まったのか?」
「うん。名前は、『万屋 狐月堂』だよ」
そう、私がこれから開業するのはいわゆる何でも屋。
これでもう誰にもニート神なんて呼ばせない!
「いい名前じゃないか」
「ありがと。何かあったら、そのときはどうぞご贔屓にね」
「はは、商魂たくましいな」
「そりゃあ、始めたからにはちゃんと働くよ」
「本当か?」
「ほ、本当だよ!………多分」
「まあ、頑張れよ」
「ありがと」
「じゃあ、私は寺子屋の準備があるから、これで」
「じゃあね~」
「慧音さん、楽しそうですね」
「なんか生きがいを見つけたって感じだね」
「じゃあ、張り紙もしてきたし、これで狐月堂、本格的にスタートだよ!」
「これからがんばりましょう!」
と、そこへ。
「あの~。すいません」
「(お、早速来た来た)」
「はい、どうしました?」
「ちょっと依頼があるのですが…」
「わかりました。ここではなんですから、まずは中へどうぞ。霊果ちゃん、お茶の準備しといて」
「はい。わかりました」
「それでは、話は中でお聞きしますね」
「ありがとうございます」
移動中
「では、内容をお伺いします」
「実は、村から少し離れたところに、花畑があるんですが、最近、そこに妖怪がでるという話を聞きまして、それについて調べてきて欲しいんです」
「………わかりました。その依頼、この鈴風春花が責任持ってお請けしましょう。開業初のお客様ですから、今回だけはサービスでお代はいりません」
「ありがとうございます」
「では、調査が終わりましたら後日そちらへ御連絡致しますので、こちらに住所をお書きください」
そう言いながら、紙と筆を渡す。
「………はい。確かに確認しました。それでは、後日そちらにお伺いします」
「よろしくお願いします」
頭を下げた後、依頼人は帰っていった。
「霊果ちゃん、今からその花畑に行くよ」
「わかりました」
「っと、その前に、これを渡しとくね」
「……これは、何ですか?」
霊果ちゃんの手にあるのは黒い玉。
大きさは大体卵くらいだが、
「それに霊力を少しずつ込めながら、大きくなるように念じてみて」
「……こう、ですか?」
その瞬間、玉に変化が起きる。
「……きゃっ!?いきなり大きくなりました!」
「これは、陰陽玉と言って、霊力を込めた人のイメージに合わせて動く武器だよ。普段からこれに霊力を溜めておいて、戦闘時には溜めておいた霊力を弾として放つ砲台として使えるよ」
「凄いものですね……」
「よし、準備も終わったし、花畑に出発~」
さて、一体どんな妖怪がいるのかな?
感想とか、いろいろ待ってるよ!




