閑話休題
色恋沙汰は関係ない。本編からは逸れた話です。
俺の手首にはガングリオンがある。
こう聞いた人間はどういう状況を思い浮かべるだろうか。
ガングリオンとはなんなのか。ググらずに想像して欲しい。
俺ならまず間違いなく変身ヒーローの腕時計型変身アイテムを思い浮かべる。
ところがこれはそんな非現実的なものではない。
つい最近、キーボードを打っていると、ふと手首に膨らみがあると気づいてしまった。
なんだこれは。触るとぶよぶよしている。押さえると少し痛い。
ネットで調べてみると、これをガングリオンと言うらしい。
触ると少し痛いのは気にかかるが、良性腫瘍らしいので放置する方向で。
このアパートの浴室には乾燥機がついている。下着類を干した状態で浴室の洗面台で顔を洗おうとする。
シャワーの方から水が出て、靴下がびっしょり濡れる。世界の理不尽を呪う。
豚足は、見た目がグロくて敬遠されがちの不遇な食材であるが、上手に料理することが出来ればとても美味しい。しかも、信じられないくらい安い。可食部が少ないということを計算に入れても、なおお買い得だと思う。
個人的なおすすめは、まずは煮ることである。
豚足を数本、鍋に放り込んで三時間ほど弱火でじっくり煮込んでやる。
まずはそこからだ。
三時間も煮込めば、それなりに食べれる程度の柔らかさにはなる。
味と食感に変化を求めるのはここからだ。
俺のお気に入りは
鍋から一本取り出して、念入りに水気を切り、オーブントースターで焼いてやる。
このとき、皮が破れないように注意する。既に皮の下にはあふれんばかりの肉汁が。
破れてしまうととてももったいない。
覗き込みながら三分程焼けば、表面の皮がカリッと焼けてくる。
表面に塩コショウとレモン汁をかけてやれば完成。
あふれんばかりの肉汁と、カリッとした皮の食感がたまらない。
コラーゲンたっぷりで肌もいいはず。
しかし、注意は必要だ。毎日食べ続けると胃がもたれる。
ぜひ、お試しあれ。
また、三時間煮込んだ後に更に一晩ほど、身をほぐしながら煮込むと、とても美味しい濃厚とんこつスープが出来上がる。まだやったことはないが、自家製ラーメンにも使えそうな気がする。食欲が戻ったら試してみたいと密かに思っている。
現在、一日一話アップ予定、文章量は慣れるまで未定。ついつい書いたら書いただけアップしてしまうので不定期更新。
描写不十分なところなどは、連絡なく加筆修正する場合があります。
ご容赦下さい。
また、何かしらのコメントをいただけると泣いて喜びます。
誰かエーコを口説くアドバイスを下さい。切実。