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一話
「俺と付き合ってください」
私が川島 春輝から告白されたのは中学3年生の時だった
もともと仲が良く、小さい頃からずっと一緒だったし、なにより私も春輝のことが好きだった
「はい…よろしくお願いします」
私と春樹は、あだ名で呼び合うほど仲が良く私は春樹のことをはる、はるは私のことをこうと呼んだ
高校には親友の夏海とはると同じ学校に行った
はるは頭がよかったのに私に合わせてバカ校に入学した
それから今までどうりの生活が続いていた…………あの日までは……
学校が無い日曜の昼に私は夏海とアクセサリーの有名なお店に来ていた
私はネックレスとブレスレットを買った
帰ろうと電車に乗ろうとしたとき、いつも見ている後ろ姿が見えた
「ん……はる?」
私の彼氏が居た
「………!!!」
私ははるが女の人と楽しく笑いながら電車を降りていくのを見てしまった
『…はるは…浮気してるんだ…』
私の脳内にそんな悲しい文字が浮かんだ