target3
中傷などはやらないこと
これを守ってくれたら本望です。
「真琴?朝よ…起きなさい!?」
「ん…がっこ…」
「それがね…担任の先生から電話があって…ちひろちゃん…上嶋さん…自殺しちゃったでしょ?」
「…うん」
「…警察沙汰になってるらしいのよ…で、休みだって…」
「……ち…ひろぉ…うぅ…」
「真琴……」
母は出て行きました。
「…ふん…ちょっと演技すれば引っかかる…」
たかが、ちひろが自殺した事なんかで泣いたりなんてしない。
元から、ちひろなんて…
親友なんて………
「…っ…何が…親友…友達だぁ…」
「教えてよぉ…ちひろぉ…」
”友達って何?”
”親友って…”
”なんですか?”
「分かんないよ…私には…」
--------------------
-------------------------------
「母さん…姉ちゃんどうだった?その…様子…」
「…泣いてたわ…ショックよね…お友達が眼の前で…」
「…姉ちゃん…大丈夫かな?」
「…さぁ…大丈夫かしら…」
-----------------------
カチカチ…カチカチ…カチ……カチカチカチカチ…
「無い…無い無い無い無い!!!!」
今探しているのは、昨日考えたように、自分で自殺させる方法だ。
調べつくした…何も…何も…何も見つからなかった…
呪い…虐め…自殺…殺し…撲殺…
「なんでよぉ!?こんなに探してるのに…」
そこでひとつの記事を見つけました。
-----殺戮-----
「さ…つりく?」
あまりハッキリと意味がわかりませんでした。
下の方にクロールすると…
{殺戮:むごたらしく多くの人を殺すこと。}
「…」
少しの間、戸惑った。
”殺戮”今の私にぴったし…反映されているようで…
「…っ…私…」
{殺戮:むごたらしく多くの人を殺すこと。}
「…っ」
むごたらしく多くの人を殺すこと。
むごたらしく多くの人を殺すこと。
多くの人を殺すこと。
殺すこと。
「…殺す?」
「違う…違う違う違う違う違う違う!」
「絶対に違う!」
「はぁはぁはぁ…」
私は…殺しを働こうとはしてない…思ってない…
「殺害をしようとしているんじゃない!!!!」
「…ただ…ただ…気持ちよくなりたくて…それだけで…楽しくなりたくて…
それだけなのに!!!!」
「姉ちゃん?」
扉の向こう側から声がしました。
「!?…翔太?」
「えと…心配っつうか…なんつうか…その…」
「…」
「い、いやぁ…大声が聞こえたもんだからさぁ…様子見に…」
「入っても良いよ」
「!!!…うん!」
私の反応に嬉しさを隠しきれない翔太。
「…翔太…」
「…姉ちゃん…窶れた?」
「なんで昨日の今日で窶れるのよ…クスクス」
「ホッ…いつもの姉ちゃんだ…」
「なんか言った?」
「いやぁ…別に?」
「…あ~…のど乾いた!!!!翔太!!ジュース!」
「分かった!!!」
彼は嬉しそうに、部屋を出て行った…
見てくださって有り難うございます。